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3万円で買ったキャブ車のトゥデイに乗る27歳を発見! サーキット走行だけでなく家族にも意外と好評なワケ

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3万円で買ったキャブ車のトゥデイに乗る27歳を発見! サーキット走行だけでなく家族にも意外と好評なワケ

クルマは「大きな買い物」だ。しかし、知人間の個人売買で安く購入してカーライフを楽しむ人もいる。今回紹介するトゥデイのオーナーである「ひろでぃさん」もそのひとりだ。「3万円で買ってきたキャブ車のトゥデイ」オーナーのカーライフとは?

オーナー:ひろでぃさん(27歳)
車両:ホンダ トゥデイ
グレード:おそらくポシェット
年式:1990年式(平成2年)
在住:東京都
走行距離:21万5000km(取材時)

AE86トレノを自らイジり、「昭和の走り屋スタイル」を貫く27歳の愛車物語

〇:低価格で購入したが丈夫で大きなトラブルがない
×:思っていたよりも遅かったこと

■走行会直前の勢いで購入

ひろでぃさんがトゥデイを購入したのは2019年6月のこと。当初はトゥデイを買おうとは思っていなかったそうだ。

「手に入れたのは、憧れのFC3S(マツダ サバンナRX-7)を購入するため、貯金を始めたころです。FC3Sは市場価格が高いので、今すぐに購入は無理だと思ってはいたのですが、まわりの友人がマイカーでサーキット走行をしているのを見て楽しそうだなと。そんな矢先、友人の1人が『2カ月後に走行会を開催する』と言ったんです。それに共通の友人たちも加わることになって、自分も参加したいなという気持ちはありつつも見学で行く予定でした」

ひろでぃさんは都内在住の大学生。クルマがないと不便というわけでもなく、「すぐにクルマが欲しい!」という気持ちもそこまで強くはなかったそうだ。しかし、他の大学の自動車部が所有していたトゥデイを売却するというツイートが目に留まった。

「3万円でトゥデイが売りに出されていたんです。2カ月後の友人主催の走行会に自分のクルマで参加して、友人たちと一緒に楽しみたいと思い、勢いで購入しました。3万円ならば不具合があっても『仕方ないや』と思えるし、ダメージが少ないですから。遊ぶだけ遊んで手に負えないならスッパリと手放してもいいかな、最初はそんな感じでしたね」

■自身で車検を取得!

こうして3万円でトゥデイを購入したひろでぃさん。彼の前にまず立ちはだかった問題は車検だ。

「車検切れでパーツも少なく、置き場に困っていたクルマを買ってきたので、まずは車検を通す必要がありました。お金もないのでユーザー車検です。クルマ自体は大きな問題がなかったのですが、いろいろと書類を用意することのほうが大変でしたね」

いろいろな苦労はあったものの、ひろでぃさんは人生初のマイカー取得とユーザー車検を走行会前に済ますことに成功。走行会に参加が可能となった。

「初めてサーキット走行をしたのですが、とても楽しかったですね! また、クルマを運転することの難しさをあらためて実感しました。それまでは、友人たちの走行を撮影していたのですが、自分で走ってみると『みんなスムーズに走れてスゴい!』と素直に思いました」

■サーキットから家族の送迎&買い物まで

こうしてサーキット走行の魅力に目覚めたひろでぃさん。関東のミニサーキットを中心にさまざまな走行会に参加。それと同時にサーキット走行に向けたカスタマイズも徐々に実施。足まわりやタイヤ、タコメーターの追加などを行った。といってもヤフオクや個人売買、譲ってもらうなどして安く済ませているのがポイント。カスタマイズにかかったお金は15万円以下といった具合だそうだ。装着しているなかでも一番の自慢パーツはACシュニッツァーのバケットシートで、こちらも安く入手。そのほか、パーツに関しては最初に想像していたよりも困ったポイントはないとのことだ。

フロントの車高調はビート用を流用、ラジエターは容量が大きいAT用の純正品を装着。といった具合で他車種や純正パーツを流用しながらカスタマイズを楽しんでいる。

ちなみにビート用のクラッチが使えるかと思ったが、そのままではダメで、追加でビート用のフライホイールを購入。また、エアクリーナーを交換しようとしたら場所が悪く、バルクヘッドに手をツッコミ何とか交換できたりと、苦労ももちろんある。

また、キャブレターの詰まりからか交差点でエンジンが突然ぐずり追突されかけたり、冬場はエンジンがかかりづらく、出先でエンジンを止めるのが怖かったりと、キャブ車だからという気遣いもあるそうだ。しかし、そんな不便があっても、トゥデイを気に入っているのはもちろん、両親や兄弟といった家族からもわりと好評らしい。都内在住ということもあり、一時は家庭にあるクルマはこのトゥデイのみということもあったそうだ。そういった状況では買い物や甥っ子の送迎にトゥデイは大活躍! 「家族も意外と気に入っている」とひろでぃさんは言う。

何よりマイカーがあることで行動範囲が広がったことうれしく、またいつでも使えるクルマがあるという利便性を家族も再認識できたそうだ。

■憧れはやっぱりFC! でもトゥデイも恋しい

そんなひろでぃさんに、トゥデイとの今後を聞いた。

「やっぱり最終的には憧れのFCを手に入れたいという気持ちがあります。でもクルマの楽しさを教えてくれたトゥデイも手放したくないですね。正直3万円で購入して元は取れたなとは感じていますが、可能ならば手元に残しておきたいです」

これから就職を控えているひろでぃさん。もしかしたら近い将来、走りのクルマとしてFC3Sを所有し、足グルマにトゥデイを使うというバブル時代真っ盛りのような2台体制を実現する日がくるかもしれない。

〈文=西川昇吾 写真=ひろでぃさん/西川昇吾〉

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  • JW系トゥデイに乗り始めて間もなく30年です。私はMT車ですが速さを求めてはいけませんね。手足のような感覚で乗れる、それだけでいいのです。今の軽自動車と比べても仕方がありません。
  • 素晴らしい!
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