■スイッチシフトでインテリアがスッキリ!
日産は、全面刷新した新型「パトロール」を2024年9月4日アラブ首長国連邦で世界初公開しました。
1951年に初代モデルが誕生したパトロールは、耐久性や信頼性、安全性、悪路走破性などが人気となり、現在では中東をはじめとした世界各国で展開されています。
【画像】カッコいい! これが斬新すぎる「ツルツルシフト」です! 画像を見る
実は日本国内でも「サファリ」の車名で販売されていたのですが、2007年に販売終了し、その後は海外専売モデルとなりました。
今回のフルモデルチェンジで7代目へと進化した新型パトロールは、最大出力425馬力、最大トルク700Nmを発揮する新型3.5リッターV型6気筒ツインターボエンジンを新たに搭載。
また、最高出力316馬力、最大トルク386Nmを発揮する3.8リッターV型6気筒エンジンも設定され、どちら9速ATと組み合わせています。
ドライブモードは、標準、砂地、岩場、わだち、エコ、スポーツが設定されたほか、日産初となる4WDトランスファーモードインターロックシステムを搭載し、シームレスなモードの切り替えが可能となっています。
外観は壊れることのない頑丈性をテーマに構築。コの字型のユニークな形状のヘッドライトを配し、力強さと高級感の共存するデザインです。
また、22インチの大径ホイールを装着することで、悪路走行に欠かせないロードクリアランスも確保しながら、堂々としたスタイリングを一層際立たせています。
内装では、視野を170度にまで拡大する「ウルトラ ワイドビュー」を搭載したほか、車両の真下を透過して確認できる「インビジブル フードビュー」など、狭いスペースでの運転を補助するシステムが搭載されました。
さらに、センターコンソールに通常のシフトレバーはなく、シフトスイッチを装備。
日産のミドルサイズミニバン「セレナ」に初採用されたスイッチタイプの電制シフトとほぼ同じもので、左から右に「P」「R」「N」「D/M」とスイッチが並び、前進や後退などのギヤ操作をおこなうことができます。
突起物であるシフトレバーがなくなったことで、スッキリとしたセンターコンソールを実現。凹凸のない“ツルツル”のコーンソールは高級感のあるインテリアを演出するのにも一役買っているようです。
なお、新型パトロールと同タイミングで世界初公開された北米向けの兄弟車の新型「アルマダ」も内装は同様となるほか、2024年10月に米国で世界初公開された新型「ムラーノ」にも電制のシフトスイッチが採用されました。
※ ※ ※
日産が推し進めるシフトスイッチに対して、ネットではさまざまな反響が寄せられています。
「基本操作系は作業用手袋をしていても操作可能であることを条件としているトヨタ系オフロード車とだいぶ違う」と、トヨタの本格四駆「ランドクルーザー」との違いを指摘するコメントが見受けられたほか、「SUVやらミニバンならいいかもしれないが、本格四駆にこのスイッチはダメだ」など、悪路を走行する際は普通のシフトレバーが望ましいといった声もありました。
一方、実際に現行セレナに乗っているオーナーからは「シフトは特に不便に感じていません」「スッキリとしたデザインが気に入っています」「スイッチも慣れると普通に使えます」「レバー式の時は触りながら運転していましたが、ボタン式を運転する時はしっかり両手でハンドル握っているので、逆に安全だと思う」など、スイッチでも操作に支障はなく、むしろ良い面が多いという意見も届いています。
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