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ブレーキや鍵穴も凍結!? 寒冷地で駐車する際の注意点とは

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ブレーキや鍵穴も凍結!? 寒冷地で駐車する際の注意点とは

■パーキングブレーキの凍結が事故に繋がる可能性も

 スキー場など、寒冷地でのクルマを駐車する際にはいくつか気を付けなければいけないポイントがあります。もっとも基本的なのは平坦な場所に駐車することですが、それ以外の注意点にはどのようなことがあるのでしょうか。そこで、クルマの構造を熟知する整備工場に伺ってみました。

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──寒冷地での駐車で気を付けなければいけないことを教えてください。

 ほとんどの国産車が駐車の際に使用するパーキングブレーキは、後ろ2輪の機械式制動と呼ばれるもので、リアタイヤのブレーキをワイヤーで引っ張って止めます。しかし、雨や雪が降った後に気温が低いと、残った水滴でワイヤーが凍結してしまうことがあるため、仮にリアブレーキが凍結していることに気付かずに走り出してしまうと、車がいつもと違った挙動をしたり、リアブレーキがフェードして制動能力が下がったりなど、事故を招く危険性があります。

──危険を回避するための対処法を教えてください。

 できる限り平らな場所に駐車をして、パーキングブレーキは使わず、可能であれば車を固定するための輪留めを前後に設置してください。

 AT(オートマチックトランスミッション)車なら、P(パーキング)レンジにしてもらえればトランスミッション内部で駆動軸がロックされます。MT(マニュアルトランスミッション)車の場合は、車の前が高い傾斜になっていればロー(1速)ギア、逆に後ろが高いようならバック(R/リバース)の位置にシフトしてください。ただし、MT車でギアが入っていることを忘れてエンジンを掛けようとすると、車が動き出して思わぬ事故に繋がることもありますので、その点は注意が必要です。

 また、最近増えてきた “電動式パーキングブレーキシステム”搭載車の場合、エンジンを停止させると勝手にパーキングブレーキが作動する車種もあります。そのような場合は、取扱説明書を参照して自動的にパーキングブレーキが作動しないようにすることも必要です。

■フロントガラスだけでなく、鍵穴の凍結などにも解氷スプレーが便利

 寒冷地では、駐車中にフロントガラスが凍りついてしまう場合もありますが、その他の箇所に関しても同様に凍結が起こります。前出の整備工場にそうした事例について質問したところ、以下のように答えます。

「昨今ではキーレスエントリーやリモコンドアロックが普及していますが、金属製キーでドアロックを解錠する場合には、鍵穴の凍結にも注意が必要です。雨や雪が鍵穴に入ってしまい、それが夜間に凍結してしまった場合、気付かずに無理にドアロックを解除しようとして鍵穴を壊してしまうことがあります。

 力ずくで開けた場合、精密部品ですので、“なんとなくキーの回りが悪い”とか”ドアロックやエンジンをかけるときに、鍵の引っかかり感がある”などの症状を引き起こします。左右ドアとメインキー(イグニッション)まで交換すると10万円くらいの出費になるので、とにかく無理にこじ開けるのは控えてください」

 対処法として有効なのが解氷スプレーで、車載しておけばガラス面以外にも、鍵穴やサイドウインドウ周りのゴムシール部品の解氷に使用することが可能です。

 その他の注意点について整備工場に確認したところ、「最近はウインドウ撥水剤を使う人が増えていますが、効果が落ちないようにウインドウウォッシャー液の代わりに真水を入れている人が多いです。しかし、凍結しづらい成分を含んでいるウインドーウォッシャー液と違って真水は0℃で凍りますので、そうなるとウインドーウォッシャーが出ないだけでなく、場合によってはウォッシャー・モーターを破損することもあります。  また、温暖なエリアでは問題なく走っている車でも、寒冷地に入った瞬間にバッテリーが弱ってしまい、翌朝にエンジンを掛けられなくなることもありますので、寒い場所に行く前は充電量なども気にする必要があるでしょう」と担当者は話します。

 寒冷地での運転や駐車には、ここで紹介したようなポイントに注意をして、あらかじめ危険を回避しましょう。

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