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新型スズキ・ジムニー5ドアは期待しかない! 現行ジムニー・オーナーが考えた

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新型スズキ・ジムニー5ドアは期待しかない! 現行ジムニー・オーナーが考えた

突如、インドで発表されたスズキの新型「ジムニー5ドア」。現行の3ドア仕様を所有するモータージャーナリストの河西啓介が5ドアの魅力を考えた!

「シエラ」の販売比率が伸びていた現行ジムニー

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1月12日、インドで開催された「Auto Expo2023」でスズキ・ジムニーの5ドアモデルがワールドプレミア発表された。

世のジムニー好き、ジムニーが気になっている人たちは、「ついに発表されたか」と、喜びに湧いたいっぽう、「とうとうこの時が来たか……」という心のざわつきを感じたのではないだろうか。少なくとも現行ジムニー(JB64)オーナーである私はそうだった。

2018年に現行の4代目へとモデルチェンジしたジムニーは、発売直後から大人気となり、デビューから4年を経た今も“1年以上待ち”と言われるバックオーダーを抱えている。現行ジムニーには660ccターボの軽自動車(JB64)と1.5リッターエンジンを積むジムニー・シエラ(JB74)があるが、その売れ方で特徴的なのはシエラの販売比率が大きく伸びている点。

以前、スズキの販売店に聞いたところではJB64と74の販売比率は半々ぐらいとのことだった。先代のJB23/33型では軽のJB23型のほうが圧倒的に売れていたということから、この変化は現行ジムニー大ヒットの“鍵”となる現象と言える。

ライト・ユーザーが増えたことの影響私見だと、これはジムニーを“ファーストカー”として選ぶユーザーが増えたからではないか、と考える。

従来、ジムニーは“好きな人”が乗る、ある意味マニアックなクルマと言えた。日常ユースからドライブ、レジャーまで、これ1台でこなそうとする人は少なかっただろう。しかし4代目はそのスタイリッシュなデザイン、向上した快適性などが相まって、より幅広い層がさまざまな用途で選ぶクルマとなった。つまり“SUV的なクルマ”としてジムニーを選ぶライト・ユーザー層が増えたのだ。

アウトドアでのレジャーや旅行、という目的でジムニーを選ぼうとすると、従来はあまりプライオリティの置かれていなかったオンロード、とくに高速道路走行などでの快適性が気になってくる。もちろんそういう場面では排気量やパワーに余裕のあるシエラのほうが有利だ。

つまり現行ジムニーはより幅広いユーザー層からの指示を得たからこそ、シエラ(JB74)の販売シェアが伸びたのではないかと考える。オーバーフェンダーを備えるワイドなプロポーションがカッコいいから、という人も少なくないとは思うが。

ロングボディの想像を超えるカッコよさ現行ジムニーの人気が高まるとともに、2019年あたりからチラホラと聞こえてきたのが5ドアモデルの噂だ。これぞまさにジムニーをSUVとして選ぶ人のニーズに応えるものだろう。軽自動車枠をベースとした3ドアボディでは、後席へのアクセスや居住性、荷室の広さなどは割り切るしかなかったが、5ドアのロングボディであればそれらを大きく向上させることができる。

すると生まれるのが“ファミリーカーとしての需要”だ。それが販売を大きく押し上げるのは、ジープ・ラングラーの5ドア、ロングボディモデル「アンリミテッド」の人気ぶりを見れば、推して知るべしである。

じっさい僕のまわりでも、“ジムニーは欲しいが5ドア待ち”という人が少なからずいた。僕の仕事柄「いつ出るんですか?」と、聞かれることもあったが、じっさいほとんど情報がなかった。ひとつ言えるのは、JB64/74が今も1年以上のバックオーダーを抱えるなか、ここで5ドアモデルが発売されたら大変なことにになるんじゃないか? という点だ。

そして昨年末、スズキの販売店関係者から「来年(2023年)出るらしいですよ」という噂を聞きつけ、「いよいよか……」と思っていたところ届いたのが、年始早々のワールドプレミア情報だった。

これまで予想CGなどで見ていた限りでは、やや間延びしたプロポーションになるのでは? と思っていたが、You Tubeで公開された5ドアの走行シーンは想像を覆す格好よさだった。

ボディサイズは全長3985mm✕全幅1645mm✕全高1720mmと全長が約40cm伸びているが、悪路走破性に関してはショートボディと遜色ない性能が確保されているようだ。

そして内装写真などを見たところでは現行ジムニーとほとんど違いがなく、個人的にははとてもいいと思った。多くの人がジムニーに求めているのは豪華さではなく、シンプルに“容量の拡大”なのだ。そこにはスズキの知見を感じた。

“5ドアへの大移動”が起きる?正直、これまでは“割り切り”こそジムニーの美点と感じ、“軽一択”だったJB64ユーザーの僕も、この5ドアモデルの登場には正直、かなり気持ちが揺さぶられている。ジムニーの美点を失うことなく、最小限のサイズアップ(ロングとはいえ全長は4m以下に過ぎないのだ)で居住空間、ユーティリティの拡大を果たしているのならば、まさに“万能なジムニー”になり得るからだ。

とはいえ日本での発売予定などはまったく未定。スズキの販売店に問い合わせたところ「まだ何も情報がない」ということだった。もし日本での発売予定がアナウンスされれば、現在オーダー待ちの人、所有しているユーザーも含めて“5ドアへの大移動”が起きるだろう。もしかしたらトヨタの「ランドクルーザー」並みに数年待ち、という事態にもなりかねない。

しばらくのあいだは、ざわつく心を落ち着かせながらYou Tubeでも見て気を紛らすとしよう。すでに長い行列に並ぶ気満々のワタシである。

文・河西啓介

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みんなのコメント

6件
  • 3ドアの値段釣り上げてた転売ヤーは
    無事爆死してくれるといいな。
  • 電動化法整備で高級EVしか売れなくしてガソリン車を締め出す。
    安い車を作るメーカーは見下したいからネットでも叩く。
    新興国での活躍見るのもムカつくから報じるメディアまで叩く。

    んで、インドで5ドアジムニー出したら「俺らにも選ばせろ」かw

    これでスズキが対応したら本当に神だと思うわ。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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