現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > オプション設定はほとんどなし! BYDの「買いやすさ」追求の戦略は脅威的!!

ここから本文です

オプション設定はほとんどなし! BYDの「買いやすさ」追求の戦略は脅威的!!

掲載 9
オプション設定はほとんどなし! BYDの「買いやすさ」追求の戦略は脅威的!!

 この記事をまとめると

■BYDをはじめ中国メーカーがお手頃なBEVを市場投入して存在感を示すようになっている

まさかの光岡車までゾロゾロ! 日本車王国「タイ」の街中クルマウォッチングが面白すぎてやめられない

■BYDのモデルはオプションの設定が少なくお買い求めやすいことも好印象となっている

■柔軟にタイ市場に対応する中国系企業の姿を見ると、数年後は日本も同様な状況になっているかもしれないと感じる

 オプションが少なくて悩まないから買いやすい

 世界的にみるとテスラとともにBEV(バッテリー電気自動車)販売台数トップ争いを展開しているのが、中国BYD(比亜迪汽車)。“日本車潰し”というアプローチも指摘される欧州勢力の前のめりにも見えるBEV普及への取り組みだが、欧州ブランドで積極的にラインアップを拡大しているのは、日本ならば1000万円超えの高級ブランド車が大半となっている。

 この傾向は欧州市場でも同じ。そんな欧州にBYDをはじめ中国メーカーがはるかにお手頃なBEVを市場投入し、大衆層をターゲットに存在感を示すようになると、慌てて規制をかけると騒ぎ出しているのはご存じのとおり。

 確かに中国製BEVの価格設定は魅力的なものとなっている。すでに中国国内をはじめ豊富な販売実績もあるので、安かろう、悪かろうは少なくとも海外で展開しているブランドにはあてはまらないといえる。ただ、買い求めやすい、それだけで富裕層以外でBEVに興味を示す人を惹きつけているというわけでもなさそうである。

 たとえば日本国内で販売されているBYD車をみると、装備一覧表で見る限りはアット3ではオプション設定はなく、ドルフィンではV2Lアダプター(AC充電口)のみがオプション設定されていた。ETCやリヤにもドライブレコーダーをつけようとすると、ディーラーオプションのようなものが設定されているようだが、以前より簡素化傾向にあるとはいえ、メーカーオプションの多い傾向のある日本車に比べると非常にシンプルなものとなっている。

 中国系以外のICE(内燃機関)車での欧州からの輸入車でもオプション設定はシンプルなものとなっているが、BYDはそのなかでもシンプルさが目立っている。メーカーオプション設定が少ないということは、それだけ生産コストも抑えることができるわけで、フランスでBYD車が本格販売されたころ、現地のニュースでBYDオーナーに話を聞くと、購入時にオプションがほぼなくて買いやすいことに満足感を示すコメントを述べていた。

 タイ市場で好調な中国系メーカーが日本市場を席巻する日も近い!?

 新車購入を面倒なことと捉える声もよく耳にするが、そのひとつが数多く用意されるメーカーオプションのなかからどれを選んでいいかわからず、しかも一定数メーカーオプションを選ばないと十分な装備内容にならない傾向などがある点についての面倒さを指摘するものがある。

 この点については前述したフランスでのコメントをみると、「世界共通認識なんだなぁ」とも感じた(諸外国は在庫車から選ぶのが原則だが、在庫車個々で装着されているオプション内容が異なっており、過剰に装着されている在庫もあって、その辺りの見極めが面倒なようだ)。

 すでに先日訪れた、「バンコク国際モーターエキスポ」会場でも7つの中国系ブランドがブースを構えるタイでも、単に買い求めやすいという理由でバンコクなどの都市部を中心に中国系BEVが目立ってきているわけでもない。

 中国系ブランドのなかでも急速に販売シェアを伸ばすBYDは、ディーラーネットワークの構築やより有益な現地パートナーの選択による現地に根付いたセールスプロモーションで買いやすさも追求している。単に魅力的なモデルであったり、割安な価格設定だけではやはり限界があり、売り方を確立しないと持続的に一定台数を売り続けることは難しいだろう。

 BYD以外でもタイではリアルディーラーでの対面販売がメインのように見える。BYD以外のある中国系ブランドでは、ディーラー敷地内にボディ色も多彩で豊富な在庫を用意し、平日でも(ちなみにタイではディーラーは日曜原則休み)ショールームにはたくさんのお客がいた。

 中国系のなかでも、とくに現地の状況を反映したセールスプロモーションも重視しながらタイ市場で展開しているBYD。中国系企業らしいスピード感をもって総合判断しながらタイ市場で頭角を現している姿に、数年後というのは言い過ぎかもしれないが、「日本市場でもこうなるのかなぁ」と思わず考えてしまった。

こんな記事も読まれています

「台湾の巨匠」ホウ・シャオシェン最後のプロデュース作品『オールド・フォックス 11歳の選択』
「台湾の巨匠」ホウ・シャオシェン最後のプロデュース作品『オールド・フォックス 11歳の選択』
バイクのニュース
フィアット『Nuova 500』モチーフのティッシュケースが登場
フィアット『Nuova 500』モチーフのティッシュケースが登場
レスポンス
まさか!? 4時間セーフティカー&またSCでレースは振り出しに……2号車キャデラックが暫定トップ|ル・マン24時間:18時間経過
まさか!? 4時間セーフティカー&またSCでレースは振り出しに……2号車キャデラックが暫定トップ|ル・マン24時間:18時間経過
motorsport.com 日本版
日産「新型・車中泊“専用”バン」がスゴい! 超オシャレ「上質インテリア」採用! クルマとは思えない斬新「部屋仕様」に大反響
日産「新型・車中泊“専用”バン」がスゴい! 超オシャレ「上質インテリア」採用! クルマとは思えない斬新「部屋仕様」に大反響
くるまのニュース
アウトドアカーはシンプルがいいね! 大容量&車中泊に特化したトヨタ ハイエースがベースのキャンパー
アウトドアカーはシンプルがいいね! 大容量&車中泊に特化したトヨタ ハイエースがベースのキャンパー
月刊自家用車WEB
「ヨシムラ SERT Motul」チームの応援グッズが発売!鈴鹿8耐で身につければ、気合いと楽しさは倍増だ!  
「ヨシムラ SERT Motul」チームの応援グッズが発売!鈴鹿8耐で身につければ、気合いと楽しさは倍増だ!  
モーサイ
今年も猛暑! クルマの熱中症対策グッズは「6月」までに準備すべき理由 昨年は9万人以上が救急搬送されている
今年も猛暑! クルマの熱中症対策グッズは「6月」までに準備すべき理由 昨年は9万人以上が救急搬送されている
Merkmal
【特別試乗企画 メルセデスベンツ Eクラス ステーションワゴン×BMW 5シリーズツーリング 前編】きっとあなたも好きになる・・・イケメンワゴンが誘う理想の世界
【特別試乗企画 メルセデスベンツ Eクラス ステーションワゴン×BMW 5シリーズツーリング 前編】きっとあなたも好きになる・・・イケメンワゴンが誘う理想の世界
Webモーターマガジン
2号車キャデラックが降格/2024年WEC第4戦ル・マン24時間 スターティンググリッド
2号車キャデラックが降格/2024年WEC第4戦ル・マン24時間 スターティンググリッド
AUTOSPORT web
ついにヒョンデ 「アイオニック 5 N」発売開始! さらに”ドリキン土屋”監修のチューニングパーツも開発
ついにヒョンデ 「アイオニック 5 N」発売開始! さらに”ドリキン土屋”監修のチューニングパーツも開発
THE EV TIMES
F1ラスベガスGP、底力が試されるのは”第2回”? 初開催は成功裏に終わるも「どんなことからも学ぶことがある」
F1ラスベガスGP、底力が試されるのは”第2回”? 初開催は成功裏に終わるも「どんなことからも学ぶことがある」
motorsport.com 日本版
HKSからGT-R、86/BRZ、GRスープラ用フロアマットがリニューアルされて販売開始
HKSからGT-R、86/BRZ、GRスープラ用フロアマットがリニューアルされて販売開始
レスポンス
箱根のロング有料道路「値上げ」全線通ると普通車1000円超に 37年ぶり7月から 新割引も
箱根のロング有料道路「値上げ」全線通ると普通車1000円超に 37年ぶり7月から 新割引も
乗りものニュース
ホンダが「斬新 軽バン」発表! 荷室フラットで「快適車中泊」出来る? N-VANとe:では違いある?
ホンダが「斬新 軽バン」発表! 荷室フラットで「快適車中泊」出来る? N-VANとe:では違いある?
くるまのニュース
世界に1台しかないフェラーリ「テスタロッサ」タルガトップが5000万円からと激安の理由と製作したEBSとはなにもの?
世界に1台しかないフェラーリ「テスタロッサ」タルガトップが5000万円からと激安の理由と製作したEBSとはなにもの?
Auto Messe Web
3列シート 7人乗り、多彩なライフスタイルにフィットするSUV 電気自動車 メルセデス「EQB」を発売
3列シート 7人乗り、多彩なライフスタイルにフィットするSUV 電気自動車 メルセデス「EQB」を発売
AutoBild Japan
【悲報】 アバルト「F595」/「695」在庫一杯で国内販売終了のお知らせ 電動化の推進に伴い
【悲報】 アバルト「F595」/「695」在庫一杯で国内販売終了のお知らせ 電動化の推進に伴い
AUTOCAR JAPAN
ランボルギーニ公式コーヒー? 「ラヴァッツァ」とのパートナーシップ発表
ランボルギーニ公式コーヒー? 「ラヴァッツァ」とのパートナーシップ発表
レスポンス

みんなのコメント

9件
  • NAS********
    実際の販売台数からして脅威でもなんでもないのだが
    何でメーカーに肩入れするような記事書くんかな?
    それとも金貰った上での広告か?
  • ken********
    この記事を書いたライターさん、是非実際に購入してみてください。
    そして長期使用の感想でも書いて書いてください。
    現状、問題山積のEVを押す、薄っぺらい記事は読みたくないです。
    ですから、実際の使用感を記事にしてくれ!
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

450.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

314.4379.0万円

中古車を検索
ATTO3の車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

450.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

314.4379.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村