現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 斬新すぎる!? トヨタ「プリウス」なぜアルミホイールに“キャップ”かぶせた? 異例の手法を取り入れる車が増加する訳

ここから本文です

斬新すぎる!? トヨタ「プリウス」なぜアルミホイールに“キャップ”かぶせた? 異例の手法を取り入れる車が増加する訳

掲載 61
斬新すぎる!? トヨタ「プリウス」なぜアルミホイールに“キャップ”かぶせた? 異例の手法を取り入れる車が増加する訳

■見栄え重視のアルミホイールをあえて隠す理由とは?

 トヨタ「プリウス」のホイールは、初代モデルから、例外なくアルミホイールにホイールキャップ(ホイールカバー)を被せていました。もちろん、これは一般的なことではありません。
 
 通常であればホイールキャップは簡素なデザインであるスチールホイールの見栄えを良くするために採用されるもので、アルミホイールにホイールキャップをかぶせる例は初代プリウス登場以前には基本的になかったのです。

【画像】新型「プリウス」カスタム仕様のホイールキャップがイカつい! 斬新すぎるアルミ+キャップの画像を見る

 あくまで一般論ですが、アルミホイールはそれ自体が“見せる”アイテムとなっており、そのため、わざわざキャップをかぶせて隠してしまうメリットがないというのがその理由でしょう。

 ところが、常識外れともいえる、アルミホイールの上にホイールキャップをかぶせた手法を取り入れるモデルが近年増加。

 たとえば日産は現行モデルの「ノート」や電気自動車の「アリア」、そして軽EVの「サクラ」などでアルミホイールにホイールキャップを組み合わせているのですが、そのメリットはどこにあるのでしょうか。

 新型プリウスの開発者は「狙いは空力性能の向上」と言います。昨今は燃費が重要視されますが、そのためには空気抵抗を抑える必要があり、ホイールキャップによってホイールの側面をできるだけフラットにして空力性能を高めるというわけです。

 そう聞くと、「側面がフラットに近いデザインのアルミホイールにすれば良い」と思う人もいるかもしれません。

 空力だけでいえばそれで済みますが、しかし、そうすると燃費にとって不都合な別の影響が出てきてしまいます。それは「重量増」です。

 側面がフラットなデザインのホイールは肉厚となり、実現するためにはアルミを多く使わないといけません。そしてそれが重量増となり燃費を悪化させてしまいます。

 そこで空気抵抗を減らしつつ重量増を避けるための手法として「アルミホイール+ホイールキャップ」としたのです。

 補足すると、ホイールキャップに見栄えを任せれば、ホイール自体はデザインを気にせず必要最低限の強度だけを持たせたシンプルで軽い構造とすることが可能。“見た目のため”にアルミを盛り付けることによる重量増をなくせるというわけです。

 たとえばアリアでは、ホイールキャップを組み合わせたことで、素材や製法を置き換えることなく一般的なアルミホイールに比べて1本あたり1kg以上も軽量化できているといいます。この軽量化は燃費性能だけでなくハンドリングや乗り心地の向上にもつながるのは言うまでもありません。

 つまり、「空力のためだけど、重量増も抑えるためでもある」というのが、アルミホイールにホイールキャップを組み合わせる理由となります。

※ ※ ※

 ちなみに、初代登場以来アルミホイール+ホイールキャップの組み合わせを継承していたプリウスですが、新型では上位グレードに(ホイールキャップがなく)アルミホイールだけの仕様が存在します。開発者によるとその理由は「燃費よりもデザインを重視したから」とのこと。

 そんなホイールのセレクトからもわかるように、新型プリウスが“燃費スペシャル”に徹していたこれまでのプリウスとは異なる路線へシフトしたことを感じられるのが面白いところではないでしょうか。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

上質な乗り心地が最高! 軽二輪クラスのスクーター5選
上質な乗り心地が最高! 軽二輪クラスのスクーター5選
バイクのニュース
タイヤに記された「謎の印」の意味とは? 気になる「赤と黄色マーク」の“重要な役割”ってなに? 気づけば消えるけど問題ないのか?
タイヤに記された「謎の印」の意味とは? 気になる「赤と黄色マーク」の“重要な役割”ってなに? 気づけば消えるけど問題ないのか?
くるまのニュース
メルセデス・ベンツの新世代4名乗りオープンカーのCLEカブリオレに高性能バージョンの「メルセデスAMG CLE53 4MATIC+カブリオレ」を設定
メルセデス・ベンツの新世代4名乗りオープンカーのCLEカブリオレに高性能バージョンの「メルセデスAMG CLE53 4MATIC+カブリオレ」を設定
カー・アンド・ドライバー
アキュラIMSA車両ドライブしたフェルスタッペン、デイトナ24時間は出ないの?「出るには十分な準備をしたいけど、今は不可能だ」
アキュラIMSA車両ドライブしたフェルスタッペン、デイトナ24時間は出ないの?「出るには十分な準備をしたいけど、今は不可能だ」
motorsport.com 日本版
約183万円! 三菱「新型“5ドア”軽SUV」発表に反響多数! 「走りがいい」「好き」の声!半丸目もカッコイイ「ミニ」が話題に
約183万円! 三菱「新型“5ドア”軽SUV」発表に反響多数! 「走りがいい」「好き」の声!半丸目もカッコイイ「ミニ」が話題に
くるまのニュース
新車99万円! ダイハツ「“最安”ワゴン」どんな人が買う? イチバン安い「国産乗用車」は装備が十分! 超お手頃な「ミライース」支持するユーザー層とは
新車99万円! ダイハツ「“最安”ワゴン」どんな人が買う? イチバン安い「国産乗用車」は装備が十分! 超お手頃な「ミライース」支持するユーザー層とは
くるまのニュース
2025年は赤・黄・黒の3色 スズキ「V-STROM 250SX」2025年モデル発売
2025年は赤・黄・黒の3色 スズキ「V-STROM 250SX」2025年モデル発売
バイクのニュース
「高いのはしゃーない」光岡の55周年記念車『M55』、800万円超の価格もファン納得の理由
「高いのはしゃーない」光岡の55周年記念車『M55』、800万円超の価格もファン納得の理由
レスポンス
KTM1390スーパーデュークGT発表!カテゴリーで最も過激なスポーツツアラーを標榜するGTが1390系エンジンでバージョンアップ
KTM1390スーパーデュークGT発表!カテゴリーで最も過激なスポーツツアラーを標榜するGTが1390系エンジンでバージョンアップ
モーサイ
新しい2.2Lディーゼルエンジンと8速ATを搭載したいすゞ「D-MAX」および「MU-X」がタイでデビュー
新しい2.2Lディーゼルエンジンと8速ATを搭載したいすゞ「D-MAX」および「MU-X」がタイでデビュー
カー・アンド・ドライバー
新型「メルセデスCLA」のプロトタイプに試乗!次世代のメルセデス製電気自動車の実力やいかに?
新型「メルセデスCLA」のプロトタイプに試乗!次世代のメルセデス製電気自動車の実力やいかに?
AutoBild Japan
紀伊半島の「最南端」に大変化!? 無料の高速「串本太地道路」工事進行中! 関西エリアの交通を一変する「巨大ネットワーク計画」とは
紀伊半島の「最南端」に大変化!? 無料の高速「串本太地道路」工事進行中! 関西エリアの交通を一変する「巨大ネットワーク計画」とは
くるまのニュース
ホンダ、栃木県とスポーツ振興協定を締結…ラグビーとソフトボールで地域活性化へ
ホンダ、栃木県とスポーツ振興協定を締結…ラグビーとソフトボールで地域活性化へ
レスポンス
軍用車マニアはたまらない!? 大戦中の1942年に製造された“フォード製ジープ”をオークションで発見 フォード「GPW」ってどんなクルマ?
軍用車マニアはたまらない!? 大戦中の1942年に製造された“フォード製ジープ”をオークションで発見 フォード「GPW」ってどんなクルマ?
VAGUE
ズボラ派にもバス&タクシーにもうってつけ! 洗車後の拭き取りをサボれる純水洗車にメリットしかなかった
ズボラ派にもバス&タクシーにもうってつけ! 洗車後の拭き取りをサボれる純水洗車にメリットしかなかった
WEB CARTOP
スズキが新型「ソリオ」1月発表!? “迫力顔&先進機能”採用!? 既に予約した人も!? 何が変わった? 販売店に寄せられた声とは
スズキが新型「ソリオ」1月発表!? “迫力顔&先進機能”採用!? 既に予約した人も!? 何が変わった? 販売店に寄せられた声とは
くるまのニュース
カワサキ「Z2」エンジン お気楽過ぎる「丸塗り」では後々後悔 可能な限り緻密なマスキングを目指す!! ~日本の至宝「空冷4発」を未来へ継承~Vol.23
カワサキ「Z2」エンジン お気楽過ぎる「丸塗り」では後々後悔 可能な限り緻密なマスキングを目指す!! ~日本の至宝「空冷4発」を未来へ継承~Vol.23
バイクのニュース
[DSP大全]「位相」を合わせられれば、“一体感のあるサウンド”を獲得可能!
[DSP大全]「位相」を合わせられれば、“一体感のあるサウンド”を獲得可能!
レスポンス

みんなのコメント

61件
  • クルマをきれいに乗りたい自分としては、アルミホイールのリムまでカバーしてくれたら、擦ってガリ傷をつけた時にカバー交換で済むからよいと思う。
  • 斬新とか言ってもそれは昔からの事、今始まった話じゃないから何を持って斬新とか言うんだろう。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

275.0460.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

0.0789.0万円

中古車を検索
プリウスの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

275.0460.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

0.0789.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村