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au LC500関口雄飛が会心の一撃。MOTUL GT-Rは逆転の夢破れる/スーパーGT第8戦もてぎ GT500予選

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au LC500関口雄飛が会心の一撃。MOTUL GT-Rは逆転の夢破れる/スーパーGT第8戦もてぎ GT500予選

 2019年シーズンのスーパーGTシリーズ最終戦、第8戦もてぎ。好天のドライコンディションで実施された2段階ノックアウト予選を制してGT500クラスのポールポジションを獲得したのはau TOM'S LC500の中嶋一貴と関口雄飛(Q2担当は関口)だった。逆転タイトルに向けて予選ポールが必須だったMOTUL AUTECH GT-Rは予選3番手に終わり、逆転の夢は叶わず。ランク首位のWAKO’S 4CR LC500は予選2番手、ランク2位のKeePer TOM’S LC500は予選4番手だった。

 全15台がノーハンデで競う最終戦、予選前の段階でGT500のドライバーズタイトル争いは3陣営に可能性が残された状態だが、そのうちMOTUL GT-Rの松田次生&ロニー・クインタレッリはポールポジションの1点を獲得しない限り、決勝レースへと逆転の望みをつなぐことができない。そのMOTUL GT-RのQ1担当は、朝の練習走行で全体トップタイムを出した松田。

【順位結果】2019スーパーGT第8戦もてぎ 公式予選結果

 ランキングトップ、今回決勝2位以上なら自力王座となるWAKO’S 4CR LC500は大嶋和也がQ1に出走。7点差で追うKeePer TOM'S LC500は平川亮がQ1に臨んだ。

 定刻の14時20分に始まったGT500のQ1(15分間)、温度条件は14時の時点で気温19度に路温25度、路面はドライである。本来なら全15台が顔を揃えるQ1、しかしカルソニック IMPUL GT-R(佐々木大樹/ジェームス・ロシター)はエンジントラブルが発生した模様で、残念ながら予選出走断念となってしまった。

 14台のコースインはセッション残り8~7分前後のタイミングだった。そしてアタック相当と見られるタイムは、残り2分半ごろからマークされていく。

 練習走行に続き主導権を握った戦いぶりを見せたのがMOTUL GT-Rの松田である。圧倒的ともいえるセクタータイムを刻みながら1分36秒353というタイムをマークし、その時点でトップだったRAYBRIG NSX-GTのジェンソン・バトンをいったん1秒以上突き放す。松田のタイムはこのままQ1のトップ通過タイムとなった。

 その後、2番手の座はModulo Epson NSX-GTの牧野任祐やレクサス勢が順次奪いあっていく展開となり、そのなかでチャンピオン候補のKeePerとWAKO’Sはここを突破。KeePerの平川が2番手、WAKO’Sの大嶋は7番手だった。

 Q1の最後に魅せたのはKEIHIN NSX-GTのベルトラン・バゲット。チェッカー後に6番手へと食い込んでQ2進出を果たしている。バゲットに弾き出されたのが、WedsSport ADVAN LC500の坪井翔。また、これがスーパーGTラストランとなるバトンも11番手でQ1ノックアウトとなった。

■au LC500関口雄飛、渾身の走りでポール獲得。フロントロウのWAKO’S脇阪監督はガッツポーズ
 Q2(10分間)も予定どおり15時03分に始まる。出走するのはレクサスLC500が4台、ホンダNSXが3台、ニッサンGT-RはQ1トップ通過のMOTUL GT-Rのみである。

 2019年シーズン、シリーズ戦では最後のQ2出走メンバーは、まずレクサス勢はWAKO’S LC500が山下健太、KeePer LC500がニック・キャシディ、au TOM'S LC500が関口雄飛、ZENT CERUMO LC500が立川祐路。ホンダ勢はModulo Epsonがナレイン・カーティケヤン、KEIHIN NSXが塚越広大、ARTA NSX-GTが伊沢拓也。そしてMOTUL GT-Rがクインタレッリである。

 セッション残り8分、まずWAKO’S LC500の山下がコースイン。そこからの約2分間で全8台がコース上に姿を現すことになり、役者が揃う。しかし残り3分頃にARTA NSXの伊沢がトラブル発生か、コースを外れてストップするシーンがモニターに映る。これでポール争いは7台に。

 残り1分、MOTUL GT-Rのクインタレッリは1コーナーへのブレーキングで白煙を上げる場面もありながら、1分36秒128を最初に刻み、暫定トップへ。チェッカー後にKeePerのキャシディが出したタイムはMOTUL GT-Rには及ばず、またも後続はこれに届かない展開かと思われた。

 しかしそのあと、キャシディのチームメイトであるau LC500の関口が1分35秒964を刻んでトップに立つ。この時点でMOTUL GT-Rはタイトルレースから脱落することが決定した。

 そして最後の最後、WAKO’S LC500の山下が1分35秒999で2番手に食い込む好アタックを披露し、ピットでは大嶋と脇阪寿一監督が歓喜のガッツポーズ。KeePerの前に出る快心のラップだった。

 ポールはau、これにWAKO’Sが続き、3位にMOTUL GT-Rで4位にKeePer。5位以下はKEIHIN、ZENT、Modulo Epson、ARTAと並ぶ結果になっている。

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