現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > なぜ冬はガソリンの減りが早い? 「燃費悪化」を防ぐために気をつけたいこととは 「つい無意識…」な行為が影響も?

ここから本文です

なぜ冬はガソリンの減りが早い? 「燃費悪化」を防ぐために気をつけたいこととは 「つい無意識…」な行為が影響も?

掲載 更新 34
なぜ冬はガソリンの減りが早い? 「燃費悪化」を防ぐために気をつけたいこととは  「つい無意識…」な行為が影響も?

■冬は夏に比べて30%も燃費悪化!?

 冬の時期はほかの季節に比べて燃費が悪化しやすいと感じている人がいるかもしれません。

「目の前にパトカー」追い越しても問題ない!? 警察官に聞いてみた

 実際にデータを見ても、夏に比べて冬のほうが燃費が悪化しやすいといわれています。これは一体なぜなのでしょうか。

 また燃費悪化を防ぐために、どんなことに気をつけたら良いのでしょうか。

 財団法人省エネルギーセンターが発表している「ReCoo 会員燃費データの季節変動」では、寒冷地(北海道)と温暖地(九州・沖縄)の燃費の変化と代表地の気温変化を比較グラフ化。

 これによると、どちらの地域とも春と秋の燃費は比較的良いものの、12月から2月にかけて全体的に燃費の落ち込みが大きくなっており、とくにその差は寒冷地が目立っています。

 月別燃費の差を比べても温暖地では10%強なのに対し、寒冷地では30%弱に達するといい、冬の寒い時期は燃費が悪化しやすいことが分かります。

 ではなぜ冬は燃費が悪化しやすいのでしょうか。上記のデータから考えられる要因のひとつに「雪道走行による燃費の悪化」が挙げられます。

 たとえば雪道など冬の時期は、冬用タイヤとしてスタッドレスタイヤを装着します。

 雪道や凍結した路面に特化してつくられているスタッドレスタイヤは、タイヤに柔らかい特性があり、これによりタイヤが雪にしっかりとくいつくようになっています。

 このため、通常のタイヤと比べると路面の接触面積が増える分、摩擦力も増えることから燃費が悪くなるといわれています。

 このほか考えられる要因には、「冬の低気温での暖房のための暖機運転(アイドリング)の増加」「エンジンが温まるまでに使用する燃料の増加」が挙げられます。

 では、燃費悪化を防ぐためにどんなことに気をつけると良いのでしょうか。

 まずひとつに、冬の時期の「エアコンの使用の仕方」に気をつけるのがポイントです。

 冬は気温が寒いことから、クルマに乗って無意識にエアコンスイッチである「A/Cボタン」を押しているという人もいるかもしれません。

 カーエアコンには主に冷房・暖房・除湿の3つの機能が備わっていますが、じつは暖房はエンジンから大量に発する熱を利用する仕組みなので、エアコンスイッチをオフにしていても暖房の効果があります。

 このため暖房のみ利用したい場合は、スイッチをオフにしておくと良いでしょう。

 ただし、車内のガラスが湿気で曇った場合は、A/Cスイッチをオンにすることで除湿機能が働くため、適切に切り替えるのが良いといえます。

 また「暖機運転をしない」ことも気をつけるポイントのひとつです。

 暖機運転とは、機械が始動してから一定時間に渡り負荷のかからない動作で運転することを指します。

 従来では、エンジンが暖まっていないとうまく走行できない傾向があり、エンジンをかけたまま停止している状態の「アイドリング」でしばらく暖機運転をおこなうことが一般的とされていました。とくに寒い季節には、エンジンをしっかりと暖める必要がありました。

 このため、今でも暖機運転をしているという人はいるかもしれません。

 しかし、近年では念入りに暖機運転をしなくてもスムーズに走行できるようになっています。

 たとえば、トヨタ「クラウン」のハイブリッド車の説明書には、「エンジンが冷えているときは、エンジンの始動/停止を自動的におこないますので、暖機運転は必要ありません」と記載されており、従来のように念入りな暖機運転をする必要はないといえます。

 また、暖機運転が必要な場合でも「アイドリング暖機」ではなく、エンジンを掛けたらすぐに走り出してスピードを抑えて走る「走行暖機」が推奨されています。

 暖機運転は燃費に大きく関係しており、財団法人省エネルギーセンターがおこなった調査では、「(アイドリング)暖機運転を10分間おこなってから市街地4.2kmを走ると、暖機運転なしの場合に比べ、燃費が25%悪化する」という結果も出ています。

 ガソリンを余分に消費することもあり、さらに排出ガスを浄化する触媒の活性化も遅れ、環境面からもアイドリング暖機は良くないとされているため、冷え込みの強い時期でも走行暖機運転を心がけるのが良いでしょう。

※ ※ ※

 最近ではガソリンが高いことから、給油をする時は入れる量も気にしている人もいるでしょう。

 少しでも燃費悪化を防ぐために、上記のようなポイントを普段から意識してみても良いかもしれません。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

こんなもんいらん!? おじさん世代が泣いて頼みたくなる[復活してほしい装備]とは
こんなもんいらん!? おじさん世代が泣いて頼みたくなる[復活してほしい装備]とは
ベストカーWeb
マットモーターサイクルズ「マッシュマン 250」【1分で読める 250ccバイク紹介 2024年現行モデル】
マットモーターサイクルズ「マッシュマン 250」【1分で読める 250ccバイク紹介 2024年現行モデル】
webオートバイ
木の雰囲気が最高なシンプル車内! トヨタ ハイエースがベースのキャンパー
木の雰囲気が最高なシンプル車内! トヨタ ハイエースがベースのキャンパー
月刊自家用車WEB
「東京モビリティ会議2024withベストカー」ジャパンモビリティショー(10/18 幕張メッセ)で開催
「東京モビリティ会議2024withベストカー」ジャパンモビリティショー(10/18 幕張メッセ)で開催
ベストカーWeb
コイツも忘れちゃあかん! 2025年受注が始まるソニー・ホンダの[アフィーラ]がほぼ完成状態!
コイツも忘れちゃあかん! 2025年受注が始まるソニー・ホンダの[アフィーラ]がほぼ完成状態!
ベストカーWeb
あの頃は良かった! 自動車界の[バブルの申し子]たちが攻めすぎてる件
あの頃は良かった! 自動車界の[バブルの申し子]たちが攻めすぎてる件
ベストカーWeb
【最重視するのはドライビングプレジャー】ケータハムの「プロジェクトV」ヤマハが提携へ
【最重視するのはドライビングプレジャー】ケータハムの「プロジェクトV」ヤマハが提携へ
AUTOCAR JAPAN
21点差のマルティンvsバニャイア「今回は厳しいと思う」「もてぎは好きなコース、上回れると思う」/第16戦日本GP
21点差のマルティンvsバニャイア「今回は厳しいと思う」「もてぎは好きなコース、上回れると思う」/第16戦日本GP
AUTOSPORT web
フル参戦最後の母国GPに挑む中上「ひとつの区切りとしてもてぎを楽しみつつ、常にいい状態で乗りたい」/第16戦日本GP
フル参戦最後の母国GPに挑む中上「ひとつの区切りとしてもてぎを楽しみつつ、常にいい状態で乗りたい」/第16戦日本GP
AUTOSPORT web
実は名機[VTEC]超えだった!? パルサーに搭載されていたSR16VEの凄さ
実は名機[VTEC]超えだった!? パルサーに搭載されていたSR16VEの凄さ
ベストカーWeb
2024年型GT-R、エボ8、ハイエースが追加。グランツーリスモ7にアップデート配信
2024年型GT-R、エボ8、ハイエースが追加。グランツーリスモ7にアップデート配信
AUTOSPORT web
ポイントリーダーで迎えた小椋藍の日本GP「昨年以上の結果が求められている。ここでリードを広げたい」/第16戦日本GP
ポイントリーダーで迎えた小椋藍の日本GP「昨年以上の結果が求められている。ここでリードを広げたい」/第16戦日本GP
AUTOSPORT web
2024MotoGP第16戦日本GP エントリーリスト/若松怜がMoto3で代役参戦
2024MotoGP第16戦日本GP エントリーリスト/若松怜がMoto3で代役参戦
AUTOSPORT web
トヨタ「86/GR86」専用設計スピーカーでプロレベルの高音質を実現! 純正と交換するだけの「スピーカーのポン付け」とは
トヨタ「86/GR86」専用設計スピーカーでプロレベルの高音質を実現! 純正と交換するだけの「スピーカーのポン付け」とは
Auto Messe Web
ハイブリッドに[新型GR86]が大変身!? 直3ターボで300馬力超え!! トヨタ主導の開発でさらなる進化を!
ハイブリッドに[新型GR86]が大変身!? 直3ターボで300馬力超え!! トヨタ主導の開発でさらなる進化を!
ベストカーWeb
2024MotoGP第16戦日本GP 木曜日の様子
2024MotoGP第16戦日本GP 木曜日の様子
AUTOSPORT web
最新フェラーリ「12チリンドリ」へ試乗! フロントはデイトナを彷彿 象徴的な至高のFR GT
最新フェラーリ「12チリンドリ」へ試乗! フロントはデイトナを彷彿 象徴的な至高のFR GT
AUTOCAR JAPAN
なんと1億円!!「ウルス」の始祖「LM002」が相場の倍以上で落札…「ミウラ」と同じデザインのホイールを履いた、ハイセンスなランボルギーニでした
なんと1億円!!「ウルス」の始祖「LM002」が相場の倍以上で落札…「ミウラ」と同じデザインのホイールを履いた、ハイセンスなランボルギーニでした
Auto Messe Web

みんなのコメント

34件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

509.9575.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

0.0890.0万円

中古車を検索
クラウンの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

509.9575.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

0.0890.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村