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【ライバルはRAV4】新型キア・スポーテージ 欧州仕様発表 ハイブリッド専用クロスオーバー

掲載 更新 5
【ライバルはRAV4】新型キア・スポーテージ 欧州仕様発表 ハイブリッド専用クロスオーバー

欧州向けの専用設計

執筆:James Attwood(ジェームズ・アトウッド)

【画像】新型キア・スポーテージ【現行やライバルと写真で比較】 全110枚

翻訳:Takuya Hayashi(林 汰久也)

キアは、5代目となる新型スポーテージの欧州仕様車を発表した。スポーテージは、キアが世界で販売している最も成功したモデルの1つであり、新型ではヒュンダイ・グループのN3プラットフォームを採用している。

新型スポーテージは、6月に発売された韓国・米国向けのロングホイールベース仕様と、欧州向けに開発されたショートホイールベース仕様の2種類がある。EVの設定はないが、これは近日発売予定の電動クロスオーバー「EV6」と同程度のサイズであることが理由の1つだ。

欧州仕様の全長は4515mmで、グローバルモデルより85mmも短いが、先代モデルより30mm長くなっている。ホイールベースは先代より10mm長い2680mmで、グローバルモデルよりは75mm短い。

フロントエンドには、キア最新の「タイガーグリル」を採用。全体的には、欧州仕様の全長とホイールベースの短さを考慮して、デザインが大幅に見直されている。特にCピラーは一新され、グローバルモデルにあった窓がなくなっている。

リアバンパーのデザインも変更。さらに、サイドミラーをAピラーからドアに移すことで、視認性の向上と空力特性の改善が図られている。

スポーテージのプロダクト・マネージャーを務めるスアン・ゴーは次のようにコメントしている。

「欧州仕様では、単にボディを短くしただけではなく、板金も変えています。わたし達は、スポーテージが本来のクルマとして機能するように努力しました」

複数のハイブリッドシステムを設定

仕様変更は車体の長さにとどまらず、シャシー、ステアリング、乗り心地など、キアの欧州部門が市場に合わせた独自のチューニングを行っている。

ダッシュボードはEV6と共通で、緩やかなカーブを描く2つの12.3インチデジタルディスプレイが配置されている。主要なコントロールの多くは、一列に並んだ「マルチモード」のタッチパネルで操作でき、必要な作業に応じて機能が変化する。例えば、1つのダイヤルで音量と空調を操作できる。

トランクは現行モデルよりも約10%大きく、パワートレインによっては約500Lの収納力があるとしている。なお、プラグイン・ハイブリッドでは、バッテリーを床下に設置するため、室内空間への影響は最小限に抑えられるという。

英国では、さまざまなハイブリッド・パワートレインが設定される。1.6Lのマイルド・ハイブリッド・ガソリンエンジンは150psと180ps、同じハイブリッドのディーゼルは114psと136psのものが用意されている。また、230psの1.6Lハイブリッドと、13.8kWhのバッテリーで約56kmのEV走行が可能な265psのプラグイン・ハイブリッドも選択できる。

新型スポーテージの英国での販売は、年内に開始される予定だ。価格はまだ明きらかにされていないが、現行モデルの2万1560ポンド(約330万円)を上回ると見られている。

なぜEV仕様がないのか?

英AUTOCAR編集部は、プロダクト・マネージャーのスアン・ゴーにインタビューを行った。

――欧州仕様のスポーテージは、グローバルモデルとどのように違うのですか?

「このモデルはまさにわたし達の『ベビー』であり、キア・ヨーロッパはこのモデルに多大な労力を費やしてきました。プラットフォームを共有する他のモデルよりも妥協はありません。欧州のお客様の好みに合わせて変更する余地を与えられたんです」

――デザインを大きく変えることと、既存オーナーの期待を裏切らないようにすることのバランス取りは大変でしたか?

「難しいことですが、リサーチと直感を頼りにしました。わたし達は、この新鮮なデザイン哲学が新しいお客様を惹きつけつつ、既存のお客様を満足させることができると期待しています」

「デザインを進化させながらも、キアらしさを失わないようにバランスをとっています。非常にモダンで新鮮なデザインですが、Cピラーなどには先代スポーテージを彷彿とさせるものがあります」

――なぜEVがないのでしょうか?

「キアのプラットフォーム戦略では、EV6のようなEV専用のモデルを検討しています。今回のプラットフォームはスポーテージに最適なものでしたが、専用のプラットフォームを使えば、より優れたEVを実現できると確信しています」

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みんなのコメント

5件
  • 安さだけが売りウリ
    部品の一つ二つ付け忘れてもケンチャナイヨー
    燃えても気にしない気にしない
    訴訟は全力逃亡するから
  • 韓国車ってEVとか関係なく暴走したり発火するからね、でも原が因特定できてない
    そんな欠陥車を売り続けてるんだよ、スマホと同じで怖いね
    しかもリコールしないし賠償もしない、製造業失格
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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