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男気サーキット道場!? 小川直也が愛車のGT-Rでサーキットデビュー

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男気サーキット道場!? 小川直也が愛車のGT-Rでサーキットデビュー

 近年ではテレビでの「男気」で若い世代には有名な小川直也さん。もちろん柔道家、格闘家としても有名だが、実はクルマ好きだということはあまり知られていない。なんせ第2世代のGT-R(R32、R34)、そして第3世代のR35までGT-Rを実車で保有しているというではないか!! そんな小川直也さんがベストカーからの熱いラブコールで富士スピードウェイに参戦!! 強烈なGと攻略が難しい富士スピードウェイにどう立ち向かうのか。意外な展開が待ち受ける!?

文:ベストカーWeb編集部 写真:小宮岩男

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■ベストカー上等!! 俺のGT-Rの走りを目撃しろ!!

 オイ、高田!! じゃなかった。オイ、ベストカー!! 俺をなめんじゃねーぞ。柔道もプロレスもプライドも極めた俺を富士スピードウェイに呼びつけやがった、サーキットを走ってみろだと! 上等じゃないか! R32、R34そして今日乗ってきたR35とGT-Rなら3台あるさ。後はポルシェ911もあるし、最近手に入れたパンヘッドって古いハーレーが、お気に入り。Vツインの地獄の底にこだまするようなサウンドが最高だぜ!!

 おっとハーレーの話をしたのは逃げてるからじゃないぜ。富士スピードウェイといや、柔道なら日本武道館にあたるモータースポーツの聖地ってことくらい知ってるよ。過去には日本で初めてF1もやったし、現在でもWECが開催される日本最高峰のサーキットだろ。俺もGT-Rが大好きだから一度は思い切り走らせてみたかったんだ。そこにベストカーから、「富士スピードウェイに来るなら走らせてやろう!」の上から目線の果たし状。俺の闘志に火がついたぜ。前日寝られずに、22時から手洗い洗車したのも、武者震いってやつさ。

 ちなみに俺の35は2008年4月登録の「水野モデル」。コンピューターとタイヤを変更しているだけのほぼノーマル。行きつけの「緑整備センター」の内永社長がしっかり整備してくれてるから、いつも絶好調! とはいえ2万5000kmくらい走ったけれど、どうやらGT-Rの本物のパフォーマンスを味わったことがないようで、ベストカーの挑発に思わず乗ってしまったのも、どのくらい凄いのか? 見てやろうじゃねーかってわけさ!

愛車のR35は緑整備センターの内永代表(左)のメンテで完調。GT-R乗りには有名なショップだ

■格闘王とはいえサーキットライセンスは必要です

 富士スピードウェイを走るにはライセンスが必要だ。FISCOライセンスといってこいつを手に入れれば、走行可能時間であれば、スポーツ走行の設定日であれば予約して走ることができる。ライセンス取得には講習が必要。落ちたらかっこ悪いぜ! と心配だったが、試験ではないのでひと安心。講習の内容はコースイン、コースアウトの方法やフラッグの意味、マナーなどで、難しいことはない。黄旗、赤旗の意味がわかって、レース観戦にも役立ちそう。ライセンスGETで一丁やったるか!

 パドックにGT-Rを入れると、ここで星野(一義)さんやマッチがGT500の激闘を繰り広げているのかと思うとジーンときたぜ。改めてストレートを端から端まで眺めるとその長さに驚いた。1500mもあるっていうけど、1コーナーのブレーキポイントはどのあたりなのか? どのくらいスピードが出るもんなのか? ワクワクドキドキ、リングに上がる前より緊張してきたぜ!

 コースの体験下見があって、フリー走行に参加するメンバーがわかったが、俺と同じGT-Rが多い。しかも白が何台かいる。これもベストカーの挑発のひとつかもしれんと思ったが、まぁ落ち着け。勝負事に気負いはつきもの、己に勝つことだ。オッと、そこに緑整備センターの内永社長が来てくれた。メカニック経験が豊富で富士スピードウェイでの走行経験もあるからセコンドとしてなんとも頼もしい。

 「しっかりブレーキして、コーナリングすること。GT-Rは速いからストレートで250km/hオーバーでしょう」とアドバイスをもらう。水野さんは「300km/hで走っていても隣の人と普通に会話ができる」と言ってたが、250km/hくらいなら鼻歌でも歌ってやろうじゃないか。さあ一周4563mの富士スピードウェイに魂の小川走りを刻んでやろうじゃないか!ブオ~ン。

意気揚々とコックピットに乗り込むがスタート前は少し緊張気味。ちなみにシートは特注だそう

■なんだこのブレーンバスターを食らったようなGは!!!

 リラックスしてピットアウト。しっかり後ろを見てコースイン。ここで「ショルダーアタック」なんてことになっちゃおしめえだ。TGRコーナーを抜けると下りになり、スピードが乗っていく。ウォォォォォォォォォォォ!! コカ・コーラコーナーからトヨペット100Rコーナーを抜け、BRAKE!! 迫るアドバンコーナー、ダイジョウブカ!? と一瞬不安がよぎったが、クリア。アクセルを踏み込んで300Rを駆け抜け、ダンロップコーナーへ! 15Rと最もきついこのコーナー、ものすごいGが193cm、120kgの俺の身体にのしかかる!

 ブレーンバスターを食らった時のように、一瞬空白の時間があって、頭から内臓まで強烈な衝撃が走った! やられたぜ! と思った次の瞬間、曲がれない、曲がれない、コースアウトだ。気を取り直してレクサスコーナーを慎重に立ち上がり、パナソニックコーナーからストレートへ。遙か遠く1コーナーが見えるa え~い行ってやれ。アクセルをストンピングするくらい踏み込んだ。

順調に走行を重ねる小川号。R35の性能はやはりサーキットでないと発揮できない

 オォォォォォォォォォ、スピードメーターが生き物のように上がっていく。ブレーキを踏む直前、ちらっと見たら254km/hを表示。やった、250km/hオーバー初体験! と思った次の瞬間。1コーナーが壁のように迫ってきた。やばい、オーバースピードだ! と思いながらブレーキをかけると、スーッと減速。これがブレンボの力かと納得。半面、その縦Gはコーナーに叩きつけられたよう。

 小さく大きく身体を揺さぶる縦横の強烈なGはツープラトンのブレーンバスターを食らったみたいな感覚。4周回ったけれど、正直いってこらきついぜ。中学時代の投げられても、投げられても、立て! と鍛えられた道場を思い出すぜ!そうか。ここはサーキット道場だったのか。

 まんまとベストカーにはめられた俺、腕を上げてリベンジさせてもらうぜ。待ってろよ、ベストカー!

あの小川直也が強烈なGに参っている!! すごいぞGT-R!!

 

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