東京モーターショーで世界初公開の新型EVは「MX-30」に!
マツダは「東京モーターショー2019」にて新型EVを世界初公開。注目の車名はMX-30となることが明らかになった。
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これは「今後、車名を基本的に世界共通のアルファベットと数字の組み合わせにしていく」と明言するマツダの方針に沿ったものだが、聞き慣れない「MX」から始まる車名を意外に感じた人も多いだろう。
マツダは2019年に入り、アクセラをマツダ3に、アテンザをマツダ6に、デミオをマツダ2へと相次いで世界統一車名に変更している。
日本独自の車名から“英数字”の世界統一名へ。それによって販売動向はどう変わったのか? そして、新型車「MX-30」の意味とは?
文:永田恵一
写真:編集部、MAZDA
【画像ギャラリー】2、3、6にMX!? 英数字の車名を持つマツダ車 全ラインナップ!
アクセラはマツダ3に! 車名変更後の販売動向は?
アクセラは、2019年5月登場の新型から日本でも世界統一名の「マツダ3」に
マツダのラインナップで、車名が変わった3台の販売動向はどう変わったのか? まずは車名変更後と2018年同時期で比べてみたい。
■デミオ→マツダ2(2019年7月の改良で車名変更。同年9月発売)
・2018年/7月:3413台、8月:4013台、9月:4643台
・2019年/7月:3133台、8月:1778台、9月:4871台
■アクセラ→マツダ3(2019年5月のフルモデルチェンジで車名変更)
・2018年/5月:1203台、6月:1449台、7月:1267台、8月:1004台、9月:1841台
・2019年/5月:1682台、6月:1591台、7月:3668台、8月:3916台、9月:7533台
■アテンザ→マツダ6(2019年7月の改良で車名変更し、8月に発売)
・2018年/7月:445台、8月:448台、9月:686台
・2019年/7月:429台、8月:589台、9月:639台
現時点で販売台数を見ると、マツダ2とマツダ6に関しては、登場から時間が経っていることや年間を通した時期による販売傾向、マイナーチェンジ効果を考えると相応。マツダ3もフルモデルチェンジ効果相応といったところだ。
(フルモデルチェンジして前年同時期より売れないというのは余程の事情がない限り考えにくい)
現時点では車名変更による影響は良くも悪くもあまりないというのが結論だろう。
新型車はMX-30! 「MX」の意味とロードスターの今後は?
東京モーターショー2019にて世界初公開されたMX-30。アルファベットの「MX」に秘められた意味とは?
MX-30の「MX」は、ロードスターの海外名MX-5、バブル期の小型2ドアファストバッククーペとして日本で販売されたユーノスプレッソの海外名MX-3、ミドルクラス2ドアクーペのMX-6で記憶があるかもしれない。
こうした経緯もあり、筆者も含め「マツダのMXはスポーツ系」というイメージを独り歩きのように持っている方も多いだろう。この点については、東京モーターショーでMX-30が公開された際にも質問が多く、マツダから
「マツダにとってMXという車名は特別なもので、新たな価値観の創造、新たな挑戦、既存の概念を打破するというチャレンジングな車に使われます。ロードスターがMX-5ということからもおわかりいただけると思います。MX-30は既存のEVとは違った価値観を持ったクルマとして新たなチャレンジを開始します」
という回答があった。
マツダの象徴でもあるロードスターの海外販売名は「MX-5」。今では数少ない和名を持つ車種となっている
なるほどMX-5は、シンプルといえばシンプルな成り立ちながら、人によっては車との付き合い方が変わるようなエポックメイキングな車であり、過去には2ドアクーペの「MX 03」、「MX 04」というコンセプトカーもあった。
マツダは車名を「世界共通のアルファベットや数字、その組み合わせにしていく」と明言しているだけに、「ロードスターはMX-5になるのか」というのは当然気になる疑問である。
この点についてマツダは「ロードスターは日本国内のみの車名で、30年に渡って続いた財産でもあるので変えません」というコメントしている。
マツダ社内においてロードスター以外の車との矛盾も感じなくもないが、ロードスターのユーザーやファンにとっては一安心といったところだろう。
マツダの車名変更は成功しているのか?
「デミオ」からマイナーチェンジのタイミングで世界統一名となった「マツダ2」
車名を変えるというのは、新たな商標登録や認知など非常に大きな事柄だ。
それだけに車名を変える場合の多くは「前身となる車種とはまったく違うクルマです」という大きな変化や決意表明のようなものを感じる場合である。
過去の例としては、トヨタ スターレット→ヴィッツ→ヤリス、日産 セドリック/グロリア→フーガ、ホンダ モビリオ→フリード、スバル レオーネ→レガシィなどが挙げられる。
その意味では、アクセラがマツダ3にフルモデルチェンジで車名を変えたのは適切なタイミングであるし、一方デミオ→マツダ2とアテンザ→マツダ6に関しては、マイナーチェンジのついでという感は否めない。
ヴィッツの車名を改め、2020年2月に登場する新型ヤリス
ただ、こうしたことは「集中的にやりたい」という事情も考えれば納得できる面もある。むしろフルモデルチェンジまで待つ方が「統一性が取れない」というデメリットも小さくないだろう。
車名変更の認知に関しても、今のところはWeb上で「デミオ」と検索してもマツダ2のサイトがはじめに検索され、それはマツダ6の場合もほぼ同様だ。
さらに、マツダの乗用車販売は日本では月に1万5000~2万台とそれほど多くない(トヨタは12万~13万台)ことに加え、クルマに対する関心やこだわりが高い人、予備知識のある人に選ばれることが多いこともプラス要素だろう。
マツダ3の販売が伸び、マツダ2とマツダ6の販売も横ばいという点も踏まえて総合的に考えると、マツダの車名変更はひとまず成功しているといえるのではないだろうか。
ただ、マツダ全体に関しては車名変更の是非よりも、ユーザーに選ばれる優れた商品を造っていくことの方が重要なのではないかと思う。
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