■ジムニー長納期問題で動きアリ? まさかのシエラ受注停止か
巷では変わらない人気を誇るスズキ「ジムニー」と「ジムニーシエラ」。元々の長納期化に加えて昨今ではコロナ禍による影響も出ています。
そうしたなかで、一部店舗では「シエラ2年待ち」という話も出ており、「一時的に受注停止」する可能性も出ているようですが、どのような現状なのでしょうか。
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現行型が2018年にデビューしてすでに4年が経ちますが、細かい仕様変更で3型になっているものの、外観上は大きな変更がないまま販売され続けています。
ジムニーはそもそもロングセラーモデルなうえに販売が好調ですので、無理に変える必要はないでしょう。
しかし先代が4年目でフェイスリフトをおこなっていることを考えれば、異例といえるのかもしれません。
こうした事象の背景には、やはりユーザーへのデリバリーが滞っていることが要因になっているようです。
スズキの当初の計画は、インドでの生産能力を強化することで国内工場の輸出割当分を日本市場向けに回すというようなものでした。
しかし世界的なコロナウイルスの流行による半導体などの部品不足や生産体制の問題によって、計画通りに生産が進んでいないことが、相変わらずの長納期の要因になっています。
加えて、自動車業界で世界的な環境基準となっている「CAFE(企業別平均燃費基準)」も影響しているようです。
CAFEは個別の車種にではなく、メーカー全体での平均燃費を算出し、それが基準値を下回らないよう義務づけた規制です。
仮に定められた基準値を下回るとメーカーに罰金が課せられる仕組みで、メーカーは他メーカーから排出枠を購入することもできるようになっています。
そうしたことから、とあるスズキ系販売店の営業担当者は次のように話していました。
「ジムニーの納期が一向に短縮されないのは、CAFEの影響で生産できないからだという話は社内でも流れていました。
マイルドハイブリッドを採用していないジムニーは、排出枠のなかでは他モデルに頼っていると聞いたことがあります」
また、2018年のデビュー当時から、ジムニーは環境性能的にはギリギリなのではないかと業界の一部ではいわれていました。
オフロード4WDは悪路で粘り強い低速トルクと高速道路でスムーズに走れるパワーの両方が必要なうえに、年々厳しくなる環境規制にも対応しなければなりません。
現行ジムニーでは、アクセルを踏み込んでいくと、吹け上がりの途中で燃料カットされることがしばしばあります。
こうした制御もまた、少しでも燃費性能を向上させるためものだといわれてきました。
このようなフィーリングは軽自動車のジムニーに顕著で、それを解消するためのさまざまなアフターパーツがカスタム業界で考えられています。
2020年7月には、5MT車にもアイドリングストップシステムが標準装備となり、さらに環境性能の向上を図っていますが、こうした対策は、一朝一夕で納期短縮につながるわけではありません。
そして、こうした状況は、ジムニーのカスタム業界にも影響を与えているようで、某ジムニーカスタムショップ代表は次のように話しています。
「納期短縮対策の一環なのか、ショップ名義で登録する場合の受注がストップされてしまったのです。
新商品開発のために新しい展示車を作りたくても、新車ではできなくなりました。
ですので、ウチでは1型や2型の色を塗り替えることで、新しい展示車両にしています」
現在、カスタム業界でもジムニーは大人気の商材。旧来からのショップやメーカーだけではなく、ここ数年は新規参入してくる企業も少なくありません。
どうしても展示車を作りたいメーカーは、程度のいい中古車の取り合いをしているという話も聞こえてきます。
■ジムニーの長納期化…受注停止の可能性も? 噂の5ドアジムニーの登場する?
2022年9月現在、スズキ系販売店に納期を確認したところ、ジムニーで10か月から1年強、ジムニーシエラにいたっては1年から1年半、地域によっては何と2年越えという話もあります。
さらにツートンカラーの場合は、さらにプラス1か月から2か月になるといいます。
とくに納期の長い都内の販売店では、ついにジムニーシエラが受注停止になるのではという話も出ているようで、都内のスズキ系販売店の営業担当者は次のように話しています。
「販社によって割当台数が異なるため、どうしても納期に地域差が出てしまいます。
弊社の場合は、受注と割当台数から算出すると、すでにシエラの納期は2年越えです。
2年経てば、装備や販売価格も変わる可能性があり、値上がり分はお客さまにご負担いただくことになります。
そうしたご迷惑を考えた場合、ここは一度受注を停止すべきではないかという話が社内で上がっていると聞きます」
こうした話は都内にある数軒の販売店で聞くことができましたが、その一方で県境にある埼玉県の販売店では「まったくそんな話はありません。ウチでは1年見ていただければ納車できると思います」とのこと。
神奈川県の販売店でも「1年強で納車できます」ということでしたが、千葉県の副代理店系販売店からは次のような話も出ています。
「たしかに販社とメーカーとの会議において、長納期を解消するために半年ほど受注を停止すべきではないかという話が販社側から出ました。
しかしメーカーからは『それはできない』と。個人的にも受注停止は90%ないと思いますが、メーカーが何かをする場合は下半期スタートの10月ですので、いきなり踏み切るということも皆無ではないと思います」
さらに混乱を極めている感があるジムニーのデリバリーですが、海外からは5ドアロングモデルの公道テストの模様がスクープされ、新たなボディバリエーション追加の話が現実味を帯びてきました。しかし、とある営業スタッフは次のように語ります。
「お客さまからの問い合わせが非常に多いロングボディモデルですが、現在の納期を考えると国内での販売は夢のまた夢ですね。
まずジムニー、シエラとも7か月以内の納期を達成できないと、新しいバリエーション追加の話はお客さまにできないです」
※ ※ ※
2022年5月、インドのマルチスズキは新工場建設を発表しましたが、稼働開始は2025年。
さらに2022年上半期は半導体不足や設備メインテナンスの影響があって、インドの生産設備を十二分に活かせなかったという状況があります。
CAFE規制のこともありますが、果たしてジムニーのデリバリーが正常化するのはいつになるのでしょうか。
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