シトロエン100周年イベント最終章
text&photo: Kazuhide Ueno(上野和秀)9月17日から始まったシトロエン創業100周年記念イベント「シトロエン・センテナリー・ギャザリング」は、最終日となる23日にオーナーによるパレードランでピークを迎えた。
パレードランに先立ち、代官山蔦屋書店の恒例イベント「モーニング・クルーズ」の特別版として「モーニング・クルーズ・スペシャル シトロエン」として集合。事前に募集されたオーナーが所有する歴代モデルが一堂に会し、パーキングはトラクシオン・アヴァンから現行モデルまでのあらゆるシトロエンで埋め尽くされた。
このほかパレードには参加しないが、シトロエン100周年を祝って各地のシトロエン・オーナーが駆け付け、2CVやDS23などのクラシック・モデルから現行モデル、C4 WRCレプリカまでの70台が集まり、「モーニング・クルーズ」を盛り上げた。
ミーティング後は参加者全員で記念写真を撮影したのち、代官山からメイン会場であるアークヒルズのアーク・カラヤン広場までのパレードランがスタート。
都内をパレード 100周年を祝う
パレードランは代官山をスタート後、山手通りから代々木公園、表参道を経て、永田町から内堀通りを走り、竹橋、日比谷、銀座を通りアークヒルズに至るもの。東京を代表するエリアを、シトロエンが優美に駆け抜けた。
銀座などの繁華街では、列をなしてやってくるシトロエンは注目の的で、歓声を上げてカメラを向ける外国人観光客も見られた。
パレードのゴールはアークヒルズのアーク・カラヤン広場で、モデルごとに並べられたのだが遅れて到着したクルマもあり、展示列の後ろはミックスになってしまったが、逆に新旧モデルの血筋を見比べられて面白かった。
新旧モデル 勢ぞろい
今回のパレードランに集まったシトロエンは、11CVトラクシオン・アヴァンから初期型の2CV、アミ8、ハイドロニューマティックを象徴するDS、1970年代ではSM、GS、CXが揃った。
1980~1990年代に大成功を収めたBXは、16TRSと希少なグループBホモロゲーション・モデルのBX 4TCも姿を見せた。
このほかピカソ・シリーズの原点であるクサラ・ピカソやC3などのモダンモデルに加え、現在のデザイン・トレンドを決めたC4カクタスが並び、ここに1923年5HPが加わり、さながらミュージアムといえる様相に。
夜はパーティで100周年
全プログラムを終えて、夜はアークヒルズカフェで参加オーナーに向けた「シトロエン・センテナリー・ギャザリング・アフターパーティー」が開かれた。
会場となったアークヒルズカフェの店頭にはシトロエン5HPが飾られ、雰囲気を盛り上げていた。
パーティの席でプジョー・シトロエン・ジャポン株式会社のクリストフ・プレヴォ社長から、「今年シトロエンは日本のマーケットで、100周年を祝うように好調な販売を記録しています。これからもシトロエンを応援してください」とコメントし、乾杯の音頭によりパーティが始まった。
続いて本イベント開催にあたり様々な協力をしていただいた日本シトロエン クラブのメンバーから100周年の祝辞とこだわりが語られた。またハイドロ・シトロエンのメンテナンスを得意とするRSウーノ代表の星野氏も参加し、100周年を祝うと共にメンテナンスのポイントをレクチャーしてくれた。
最後にプジョー・シトロエン・ジャポン株式会社でPRマネージャーを務める森氏から「参加したオーナーへの感謝の辞」ののち、一本締めで「シトロエン・センテナリー・ギャザリング」は中締めとなった。日本初となるメーカー主導によるシトロエンの記念すべきイベントは、大成功のうちに幕を閉じた。
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