この記事をまとめると
■無限はブリヂストンと共同でゴルフクラブを開発している
■最新モデルは「B-Limited BRM2 フルミルドウエッジ」
■無限の加工技術が投入されている
ゴルフクラブに無限の加工技術を投入!
無限といえばホンダに関係が深い会社で、チューニングパーツの開発など、クルマ好きなら知らない人はいないだろう。レースでも活躍していて、その昔はF1のエンジンも開発していたほどで、その技術力は折り紙付きだ。
その無限がゴルフクラブを作っているのをご存じだろうか? ゴルフは、クルマでしか行けないような場所にコースがあることが多く、重い道具を持ち運ぶこともあって、クルマと親和性があるとされていて、アクセサリーとしてゴルフ用品を用意しているメーカーもあったりする。そのなかには自動車に使われる素材を採用したというものもあったが、無限となるとどういった関係があるのか気になるところだ。
正確には、ゴルフ用品も主力のひとつとしているブリヂストンとコラボしたクラブで、最新モデルは「B-Limited BRM2 フルミルドウエッジ」。ちなみに無限とブリヂストンは2015年からコラボしていて、最初のクラブは「TOUR LIMITED無限」という、ソソるネーミングだ。
ウエッジは金属製で、鋳造と鍛造の2種類があり、自動車用のホイールのようにそれぞれに長所と短所がある。いずれにしても仕上げは手作業となるので、決められた範囲内に収まっているとはいえ精度にはバラツキが出てしまうのが普通だ。
そこに投入されたのが無限の加工技術で、まずは鍛造の軟鉄を全面削り出す。フルミルドというのはこの加工のことを指している。ウエッジのフェイスにはボールの食いつきをよくするためにミーリングと呼ばれる細かな溝が設けられていて、当然ここの精度も重要になるのだが、ルールによって溝幅は0.035インチ以下と定められている。ミリに換算すると0.889ミリ以下という想像もできないレベルだが、1000分の1ミリ単位で追い込んでいけば、ルールギリギリまで広げることが可能ではある。
さらに、溝と溝の間にも細かい溝が刻まれていて、こちらも切削加工によるもので、当然ながら精度は高い。当初、無限としてはそこまでの精度は日常業務でも扱っていないという声もあったというが、見事に実現して製品化されたというわけだ。
もちろん無限のロゴ入りで、プロも使用している。おネダンは1本10万円ほどとかなり高価だが、クルマ好きにはたまらないスペックなのは確かだ。
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ケンマツウラも、チタンヘッド作ったり、トローリング用のリール作ったりしてましたが、あの手の会社はそういう少量・高精度の金属加工は得意分野でしょう。