現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 「カッコいい」「日本導入希望!」と評判だけど…欧州マイクラそんなにいいのか?

ここから本文です

「カッコいい」「日本導入希望!」と評判だけど…欧州マイクラそんなにいいのか?

掲載 更新 27
「カッコいい」「日本導入希望!」と評判だけど…欧州マイクラそんなにいいのか?

 日本メーカーのクルマなのに、日本では販売されておらず、その導入が熱望されているクルマはいくつかある。欧州市場で販売しているコンパクトカー「K14型マイクラ」もそのひとつだ。

 マイクラは、2010年にデビューしたK13型まで、「マーチ」と同一モデルであった。しかし現在は、日本向けはK13型の生産調整中、タイ向けはK13を販売継続、そして欧州地域向けのみがK14型「マイクラ」へとモデル更新されている。

新型ハリアー 早くも「最高にカッコいいハリアー」が新設定!!

 本記事では、「カッコいい!」「これがいい!」と評判な、K14マイクラの全貌をご紹介するとともに、日産が「マーチ」をそのままに、「マイクラ」を日本に導入しないワケについても、考察していく。

文:吉川賢一/写真:NISSAN

【画像ギャラリー】日本のコンパクトカーの名門!日産マーチの歴代モデルを写真で振り返る

K14マイクラは、VWポロとガチンコ勝負できる!

 国内向けマーチ(K13型)はひと世代前のヴィッツのような、丸みを帯びたデザインであるのに対し、K14型マイクラは、日産の特徴であるVモーショングリルを取り入れながら、車幅が広くて全高も低い、シャープでスタイリッシュなクルマになっている。

欧州仕様のマイクラ。K13に対して全幅が78mm拡大されて1743mmとなり、ノートの1695mmよりもずっとワイドだ。

 ヘッドライトの上側から入った深いキャラクターラインは、Aピラー下側を通過し、フロントドアからリアドアまで、流れるようなうねりを持たせており、実にシャープだ。リアドアのノブもブラックアウトしたピラーに隠す処理がなされており、クーペルックにも見せている。Cピラー周りのキックアップしたデザインも、K13マイクラとは全く違うコンセプトだ。

現行型マーチは2010年に発売。2013年の改良型(=写真)ではVモーショングリルを採用した。4月になってから一時的に生産調整が行われている。

  ボディサイズは、K13に対して全幅が78mm拡大されて1743mmとなり、ノートの1695mmよりもずっとワイドとなっている。VWポロやルノークリオといったライバルも1750mmと、欧州ではコンパクトカーもこのくらいの全幅なのだ。

 また全高も1455mmと、K13に対して60mmも低くなり(ノートに対しても70mmも低い)グッと構えたような、スタイリングとなった。こうしたワイドアンドロ―なスタイルは、まさにスポーツコンパクト、といったイメージ与えてくれる。まさに「クルマ好き」が好むデザインとなっているのだ。

フロントドアからリアドアまで、流れるようなうねりが特徴的。リアドアのノブもブラックアウトしたピラーに隠す処理がなされている。

 インテリアに関しても質感が高い。ダッシュボードやインパネ、ドアやシートに入ったアクセントも、若々しさを感じられる。ステアリングは下側がフラットになったタイプだ。また、ヘッドレストの左右にスピーカーを配置した、「Bose Personalサウンドシステム」をオプションで用意するなど、プレミアムコンパクトにも近い仕上がりだ。

7インチセンターディスプレイはApple CarPlayに対応。ステアリングホイールは下側カットのDシェイプ。

エンジンは1.0リッター直列3気筒ガソリンターボ!5MTもしくは6MT、CVTも!

 K14マイクラは、ルノーと日産が「世界一のコンパクトカーのプラットフォームを作ろう!」という意気込みで開発した「CMF-B」プラットフォームをベースに作られている。5代目ルノークリオや、2代目ジュークなども採用するこのプラットフォームにより、走りの質感が飛躍的に向上している。

 また、2019年1月のマイナーチェンジで、2種類の新型エンジンが採用されている。いずれも排気量1.0リッターの直列3気筒ターボ。100ps/160Nmの「IG-T 100」と、117ps/200Nmの「DIG-T 117」だ。前者には5速MTもしくはCVT、後者には6速MTが用意されている。

「N-SPORT」は1Lターボエンジンを搭載し、最高出力100ps/5000rpm、最大トルク160Nm/2750rpmとなかなか魅力的!

 参考に、英国での価格は、14,215ユーロ(エントリーグレードVISIA+)から18,180ユーロ(最上級グレードTEKNA)。日本円だと、174万円から222万円ほどになる。

 なお「N-Sport(17,565ユーロ=約215万円)」というスポーツグレードがあり、ブラックカーボンの外装パーツ、17インチタイヤホイール、合成皮革シート、リアビューカメラ、リアパーキングセンサー、などを搭載した仕様もあり、こちらもなかなかスポーティなスタイルだ。

日産がK14を日本導入しないワケ

 マイクラには、今の国産コンパクトカーにはない、はっとさせられる「デザイン」の良さがある。足回りのセッティングも欧州向けに硬めとなっており、日本人好みの柔らかさでないところも、魅力的だ。日本市場向けに改修することなく、そのままの姿、ヨーロッパ生まれの「マイクラ」という名称のまま、持ってきてほしいクルマだ。

 しかしマイクラは、ノートとヒエラルキーが同等、もしくはそれ以上に位置する。価格帯もノートと近いことから、K14を国内市場へ出しても、顧客を喰い合うことになりかねない。ロジスティックにも問題がある。残念ながら、K14 マイクラを日本へ導入することは、難しいだろう。

【画像ギャラリー】日本のコンパクトカーの名門!日産マーチの歴代モデルを写真で振り返る

こんな記事も読まれています

一度は乗ってみたい! サイドカーは、通常のバイクにつけることができる?
一度は乗ってみたい! サイドカーは、通常のバイクにつけることができる?
バイクのニュース
なぜ免許とマイナカード「24年度末」に一体化? 紛失時はどうなる? 一体化でどんな影響ある?
なぜ免許とマイナカード「24年度末」に一体化? 紛失時はどうなる? 一体化でどんな影響ある?
くるまのニュース
ボルボ XC40、豪華仕様の限定車「プラス B3 セレクション」発売
ボルボ XC40、豪華仕様の限定車「プラス B3 セレクション」発売
レスポンス
「出遅れ」「巻き返し」「反転攻勢」EVめぐる話題が目白押し【新聞ウオッチ】
「出遅れ」「巻き返し」「反転攻勢」EVめぐる話題が目白押し【新聞ウオッチ】
レスポンス
日本ミシュランタイヤが「ジャパントラックショー2024」にブースを出展! サステナブル素材を使用したタイヤなどを展示
日本ミシュランタイヤが「ジャパントラックショー2024」にブースを出展! サステナブル素材を使用したタイヤなどを展示
くるまのニュース
マツダ、電動SUVをサプライズ公開、コンセプトモデル『創 ARATA』とは…北京モーターショー2023
マツダ、電動SUVをサプライズ公開、コンセプトモデル『創 ARATA』とは…北京モーターショー2023
レスポンス
スズキのコンパクトSUV「エスクード」国内販売が終了 新たな「グローバルSUV」投入に期待!
スズキのコンパクトSUV「エスクード」国内販売が終了 新たな「グローバルSUV」投入に期待!
くるまのニュース
スタイリッシュなスタイルと折りたたみ機構を採用 電動アシスト自転車「Refna WINDY」発売
スタイリッシュなスタイルと折りたたみ機構を採用 電動アシスト自転車「Refna WINDY」発売
バイクのニュース
アルファロメオ ジュリア/ステルヴィオ、限定車「ヴェローチェ スペリオーレ」発売
アルファロメオ ジュリア/ステルヴィオ、限定車「ヴェローチェ スペリオーレ」発売
レスポンス
GWにホンダ青山本社で「モーターサイクルショー」開催、新型車をじっくり見られる機会!
GWにホンダ青山本社で「モーターサイクルショー」開催、新型車をじっくり見られる機会!
モーサイ
ホンダN-VANがマイナーチェンジ。特別仕様車FUN「STYLE+ NATURE」を同時発売
ホンダN-VANがマイナーチェンジ。特別仕様車FUN「STYLE+ NATURE」を同時発売
カー・アンド・ドライバー
ランボルギーニの電動化第二弾は「ウルス」!フェイスリフトでPHEVになったウルスの全情報!
ランボルギーニの電動化第二弾は「ウルス」!フェイスリフトでPHEVになったウルスの全情報!
AutoBild Japan
トヨタが「新型モデル」世界初公開! クロスオーバー&SUV 2台同時に! 25年半ばまでに発売!? 「bZ3C」と「bZ3X」中国で登場
トヨタが「新型モデル」世界初公開! クロスオーバー&SUV 2台同時に! 25年半ばまでに発売!? 「bZ3C」と「bZ3X」中国で登場
くるまのニュース
フォーミュラEの改良型マシン『GEN3 EVO』が初公開。4輪駆動化と超高速充電対応で2025年デビュー
フォーミュラEの改良型マシン『GEN3 EVO』が初公開。4輪駆動化と超高速充電対応で2025年デビュー
AUTOSPORT web
フォルクスワーゲンが次世代大型電動SUV『ID.CODE』を発表
フォルクスワーゲンが次世代大型電動SUV『ID.CODE』を発表
レスポンス
ホンダ ヴェゼルをマイナーチェンジし新グレードも設定
ホンダ ヴェゼルをマイナーチェンジし新グレードも設定
Auto Prove
最近、スズキのデザインが尖ってきたワケ「キーワードはGSX-R DNAとプラットフォーム」
最近、スズキのデザインが尖ってきたワケ「キーワードはGSX-R DNAとプラットフォーム」
モーサイ
鉄道はあれど重い荷物にはバスのほうがラクだが……運休!? 空港行きの高速バスで2024年問題を痛感した!
鉄道はあれど重い荷物にはバスのほうがラクだが……運休!? 空港行きの高速バスで2024年問題を痛感した!
WEB CARTOP

みんなのコメント

27件
  • 少なくとも日本で販売している
    タイ製のマーチより数倍良いと思います。
  • なぜ日産が新型マーチとしてe-power搭載してこの車を国内投入しないのか理解できない。
    セレナ、ノート、マイクラのe-power三兄弟で売っても需要あるはずだよ
    ノートもそろそろ新型になるらしいがこのマイクラのサイズアップ5ドア版でだせばいいのに


※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

249.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

20.0140.0万円

中古車を検索
マイクラC+Cの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

249.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

20.0140.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村