■「オフロード」×「ロードスター」=「オフロードスター」
SUVが全盛の昨今では、既存のモデルのSUVバージョンが多く登場しています。
たとえば、トヨタでは「ヤリス」や「カローラ」に対して「ヤリスクロス」や「カローラクロス」といったモデルが存在するほか、最高級サルーンの「センチュリー」にもSUVが登場するようです。
そんな中、マツダ「ロードスター」をSUV風にカスタムしたクルマが中古車市場に登場し、話題を集めています。
【画像】ロードスターSUVがカッコいい! 違和感の無い写真を見る!(19枚)
ロードスターは、オープンスポーツカーとしてマツダを代表するモデルですが、SUVとは無縁の存在です。
そんな中で、SUV風にカスタムしたクルマが中古車市場に登場し、話題を集めています。
その名も「オフロードスター」と名がつけられたこの1台は、2000年式の「ロードスター(NB前期型)」がベースとなっています。
全塗装されたオレンジ・メタリックのロードスターに対して、専用のオーバーフェンダーやダンパー、3インチのリフトアップキット、ロワーボールジョイントなどがセットになった「オフロードスターキット」が取り付けられているほか、「デイトナ」の15インチホイールに、215/75というサイズのブロックタイヤが装着されています。
足回りを見ると、本格的な悪路走破性能を持つクロスカントリー車と同等以上のスペックを持つことがうかがえる一方、その上に乗るボディはロードスターらしい愛らしさにあふれており、まさに「ミスマッチの妙」とも言える1台に仕上げられています。
このオフロードスターをさらに詳しく見ていくと、単なるリフトアップされたロードスターではないことがわかります。
たとえば、前後バンパーは適切な長さにカットされていますが、丁寧なスムージング処理が施されているため、全体のイメージを損なっていません。
また、ハイマウントストップランプや前後エンブレムの装着部分にもスムージング処理が施されており、ロードスターの丸みを帯びたデザインをさらに強調しています。
そのほか、幌やヘッドランプなども新品交換されており、内装のコンディションも良好であることから、非常に大切にされてきた1台であることがうかがえます。
実はこのオフロードスターは、ロードスター専門店を経営する平出自動車鈑金が製作したデモカーです。
同社では「オフロードスターキット」を今夏にも発売する予定であるといい、このオフロードスターもそうした流れのなかで製作されたものであるようです。
同社はこれまでにもロードスターのカスタムカーを多く製作するなど、ロードスターファンの間ではよく知られた存在です。
今回販売されている個体もすでにSNSなどで大きな注目を集めています。
同社の担当者は「もともとは『おもしろそう』と思ったから」とオフロードスターを企画した経緯を話します。
また、今後の展開については「現在はNB前期型のロードスターのみ対応している『オフロードスターキット』ですが、今後はNB後期型やほかの世代のロードスターにも対応していきたい」と話します。
このオフロードスターの車両本体価格は280万円となり、同年式のロードスターに比べるとやや割高のようにも思えますが、全体のコンディションやおよそ7.9万kmという走行距離、そしてなによりも唯一無二のルックスを兼ね備えた1台であることを考えると、むしろお買い得と言えるかもしれません。
※ ※ ※
平出自動車鈑金によれば、今夏発売予定の「オフロードスターキット」は、専用のオーバーフェンダーやダンパー、3インチのリフトアップキット、ロワーボールジョイントなど合わせて35万2000円で販売される予定です。
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人馬一体を目指した開発者の意図を破壊してこの車はどこへ向かうのだろうか。