サインツJr.はまだまだウイリアムズF1のマシンに馴染めず「シートの違和感とか、全体的にね」｜F1中国GP

　F1第2戦中国GPのスプリント予選でチームメイトに差を付けられてしまったカルロス・サインツJr.（ウイリアムズ）は、まだマシンを快適に感じられていないという、

　今季からウイリアムズに移籍したサインツJr.だが、中国GPのスプリント予選ではSQ2敗退の13番手。チームメイトのアレクサンダー・アルボンはSQ3に進み、9番手という結果を持ち帰ったことを考えると、差をつけられてしまっている。

　スプリント予選後、サインツJr.はまだ新しい環境に慣れていっている最中であり、マシンに対しても全体的に馴染めていないと感じていると話した。

「1日を通じてバランスに苦しめられていた。フリー走行とスプリント予選の2セッションはどちらもかなりタフだった」

　サインツJr.はそう語る。

「スプリント予選ではいくつか問題があった。それはシートの違和感だったりで、これから調べていくけれど、全体的にマシンにまだ馴染めていないという感覚だ」



「バランスの問題に悩まされていて、特にSQ2ではラップタイムをどこで稼げるかが分からなくて、ちょっとオーバードライブしてしまった」

「僕はまだ多くのことを学んで理解しなくちゃいけないけど、もっとマイレージを積み重ねていけば、いずれ分かってくるだろう。土曜日は全てをまとめ上げて、日曜日に向けて結果を改善していければいいね」

「ここまでは難しい週末になっている。マシンのバランスをなんとか取ろうとしているけど、風によってかなりフィーリングも違うし、さっきも言ったけど予選ではラップタイムを出すのに苦労した」

　9番手からF1スプリントをスタートするアルボンは、タイヤのデグラデーション（性能劣化）が、レースでの鍵になってくるかもしれないと語った。

「タイヤをどうしたらいいか、簡単には分からないんだ。このタイヤは……これまでも見てきたようにとてもセンシティブで、中国にあるような長いコーナーではタイヤへの負荷がより大きくなってくる傾向があると思う」とアルボンは言う。

「タイヤを良い状態にするのが難しいから、今夜の作業で、明日もっと強くなれるように努力するよ」

「グレイニング（ささくれ摩耗）は大きなポイントになってくると思う。フロントタイヤは特にそうで、燃料が少ない時でも大変だったから、満載ともなれば制御不能になるかもしれない」

「だからレースはかなりマネジメント感が強いものになると思う。序盤はちょっと退屈なモノになるかもしれないね。でも終盤に向けてレースは少し盛り上がっていくだろう」