中古車購入の決め手は人それぞれだけど、好コンディション&高年式にもかかわらずお手頃なのが不人気車であることは誰もが知るところ……って不人気車とひと口に言っても、それはあくまでも世間の評価。むしろ、それが個性だと思えるようなポジティブ・シンキングな人がいたら、ここで紹介する5モデルの中古車購入を検討してみてはいかが?
文/FK、写真/スズキ、スバル、トヨタ、三菱、FavCars.com
コスパで選べ! 年収200万円台の人でも買える軽自動車はどのクルマ?
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スズキ スプラッシュ(2008年10月発売、中古車平均価格:30万円前後)
2代目スイフトと同じ1.2リッターDOHCエンジンを搭載。低速トルクを重視型のエンジンとCVTとの組み合わせで、ストレスのないスムーズな走りを実現。街走りには好適だ
スプラッシュはハンガリーの製造子会社であるマジャールスズキ社で生産し、日本に輸入販売されたスズキブランドの輸入車として2008年10月にデビュー。
スイフトのプラットフォームをベースにヨーロッパで徹底した走り込みによって車両開発を行うとともに、日本市場投入にあたっては安全性能の充実、優れた燃費の実現、力強く滑らかな走りを両立するCVTの採用などが行われた。車体は全長3715×全幅1680×全高1590mmのコンパクトサイズながら背の高さを活かしたゆとりの室内空間に加え、乗りやすさ・扱いやすさ・使い勝手の良さも特筆すべきポイントとなった。
130万円を切る車両本体価格も大きな魅力だったが、ライバルひしめく日本のコンパクトカー市場では苦戦を強いられ、また同じスズキのなかでスイフトやSX4といった兄弟車が存在したことも仇となって販売は低迷し、2014年8月に国内販売終了。
現在の中古車市場においてもタマ数は決して多いほうではないが、走行距離が少ないコンディション良好の車両が多く、平均価格も30万円前後とお手頃。コストパフォーマンスの高さという点においてはピカイチと言える一台だ。
三菱自動車 ミラージュ(2012年8月発売(6代目)、中古車平均価格:50万円前後)
2014年からは1.2リッターの新グレード「1.2G」が追加。2度目のマイナーチェンジとなった2020年では、フロントフェイスに「ダイナミックシールド」が採用されるなど、エクステリアデザインに大幅な変更が加えられた
2000年5月に一度は販売が終了になったものの2012年に復活し、現在は6代目の販売が継続されているミラージュ。とはいえ、復活した当時も今も日本のコンパクトカー市場は群雄割拠の戦国時代、ミラージュの存在感は薄く、人気も決して高くはない……が、それゆえに中古車市場ではコンディションが良い高年式が比較的低価格で購入することができる。
そんな6代目ミラージュの特長のひとつに挙げられるのが燃費性能。軽量&高剛性ボディに1.0リッター3気筒MIVECエンジンと副変速機付CVTを搭載し、空気抵抗と走行抵抗の徹底した低減によって27.2km/Lを実現。
また、コンパクトカーではクラストップとなる最小回転半径4.4mはもとより、前方の車両感覚がつかみやすく、良好な視界を提供することで取り回しやすさや運転のしやすさも追求されている。
外観デザインは賛否両論分かれるところだが、2020年4月の大幅改良で三菱のフロントデザインコンセプトであるダイナミックシールドを採用してシャープなデザインに一新。今なお地味な印象は拭えないが、街中ですれ違うことも決して多くないクルマなだけに、ちょっとした優越感に浸れるかも!?
(なお本稿登場車種で唯一、新車で購入可能。まだがんばってます!!)
スバル エクシーガ(2008年6月発売、中古車平均価格:50万円前後)
2012年のマイナーチェンジでは、2.5リッター車に新世代ボクサーエンジンを搭載。レガシィやインプレッサと同様のEyeSightも採用されるなど、徐々に進化を遂げていったが、2015年に生産終了。エクシーガ クロスオーバー7へと移行した
2008年6月に発売されたエクシーガは7シーターパノラマツーリングのコンセプトのもと、2+3+2の3列シートによる高い居住性と開放感溢れる室内空間を実現したミニバン。
当時のミニバンブームの追い風になって、発売後1カ月間の受注台数は目標の約2倍となる4657台を記録した。
2009年11月には2.0GTがベースとなった300台限定の特別仕様車“2.0GT tuned by STI”も登場。専用エアロ、17インチアルミホイール、スポーツマフラー、専用ハーフレザーシート、本革巻ステアリングホイールなどを標準装備するとともに、走りの面においても7シーターという特異なカテゴリーに初めて挑んだSTIのシャシー調律技術が投入された。
2015年4月、都市型SUV×多人数車という新ジャンルのクロスオーバーモデルとしてエクシーガ クロスオーバー7が登場。
新開発サスペンションの採用や全車シンメトリカルAWDの搭載で優れた操縦安定性や質感高いしなやかな乗り心地を実現したが、ミニバンというよりも多人数乗りのツーリングワゴンといった中途半端な立ち位置などが災いしたのかセールスはパッとせず、2018年3月をもって生産が終了した。
トヨタ オーリス(2012年8月発売(2代目)、中古車平均価格:100万円前後)
日欧戦略車として登場したオーリス。2015年のマイナーチェンジでは、最上級グレードの120Tには、トヨタ初の新開発1.2リッター直噴ターボエンジンを搭載。当時の新車価格は、178万9855円~259万37円
スポーツハッチバックの新基準確立という明快な方向性のもと、日欧戦略車の1台として2012年8月にリリースされた2代目のオーリス。
初代モデルから全高を55mm下げたアグレッシブな低重心フォルムやヨーロッパ各国で走行テストを重ねてブラッシュアップした走行性能によって、オーリス独自のブランドイメージを確固たるものとして大きな進化を遂げた。
そんなスポーティなエクステリアや高い運動性能を支える専用の6速MTやディスクブレーキの採用などが奏功して、発売1カ月後の受注台数は目標の2000台に対して約4000台と順調な立ち上がりを記録。2013年10月には人気アニメの『機動戦士ガンダム』とコラボレーションしたカスタマイズカーの“シャア専用オーリス”も登場し、大きな話題となった。
2015年4月のマイナーチェンジでは、高いエンジン熱効率と力強い加速をもたらす動力性能を両立した1.2リッター直噴ターボエンジンの8NR-FTSを搭載した最上級グレードの120Tを設定するなど、何かと話題に事欠かなかったオーリスだが、2018年6月にデビューしたカローラスポーツにバトンを渡す形で2018年3月に国内販売終了を迎えた。
レクサス HS250h(2009年7月発売、中古車平均価格:130万円前後)
レクサス初のハイブリッド専用車として2009年に登場したレクサス HS250h。レクサス車としては初のFF4ドアセダンと、初もの尽くしのクルマだった。新車価格は、535万円~395万円
レクサス初のハイブリッド専用車として2009年7月に登場したHS250h。車名の由来である“Harmonious Sedan”をテーマに開発された4ドアセダンは、2.4リッターアトキンソンサイクルエンジンとモーター、リダクションギヤを組み合わせたハイブリッドシステムの搭載などで23.0km/Lの低燃費性能と高い動力性能を両立。
また、動作や視線の移動といった人の負担をできる限り少なくしてドライビングに集中できる環境づくりを追求したコクピットが採用されるなど、他とは一線を画すプレミアムセダンに仕上げられた。
2013年1月のマイナーチェンジではレクサスのデザインアイコンであるスピンドルグリルを導入するとともに、ボディ剛性の強化などによって乗り心地や静粛性を向上するなどハイブリッドプレミアムセダンの先駆者として環境性能と快適性にさらに磨きをかけた。
このように、プレミアムセダンを前面に打ち出したHS250hだったが、400万円を超える価格帯やセダン離れが進む時代の流れには逆らえず、2018年に販売終了。決して人気車種とは言えなかったHS250hだが、レクサスが130万円前後で買えるのであれば欲しいと思う人も少なくない!?
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みんなのコメント
不人気色で25000kmの7年落ちで25万で買えました。
燃費はだいたいリッター20km/lです。
スプラッシュとも悩みましたが、スプラッシュの場合逆輸入車用でバッテリー等消耗品がまるっきり外車用になり、異常に高くつくのでやめました。