レクサスは、米国版東京オートサロンともいうべき、ラスベガスにて開催される(現地時間11月1日)SEMAショーにて、「レクサスエレクトリファイドスポーツコンセプト」や「DSPORT IS600+プロジェクトビルド」、「LX600アーバンコンセプト」、「LX600 YETIライフスタイルコンセプト」、「GX460オーバーランドコンセプト」、「RX500h F SPORT Performance」という、計6台のスペシャルモデルを公開。
SEMAショーは自動車メーカーと、カスタマイズドメーカーやショップとコラボして出展するケースが多いが、ベース車からどんな手を加えて仕上げてきたのか、写真とともに紹介していこう。
600馬力の「IS600」やカーボンパーツ&ブレンボ製ブレーキの「LX600」、艶消し紫の「RX」SEMAショーに出展したレクサスには度肝を抜かれました!
文/ベストカーweb編集部
写真/レクサスUSA
■600馬力のLSエンジンを積んだDSPORT IS600+プロジェクトビルド
カーボンフードにワイドボディキットなどを装着したサーキット走行仕様のIS600
カーボンフードや巨大なリアウイングが目をひくDSPORT IS600+プロジェクトビルドは、IS350F SPORTをベースに車名のIS600からもわかる通り、600馬力以上のエンジンを搭載し、サーキット走行に特化したスペシャルマシンだ。
パワートレインはIS500F SPORTをチューニングしたのかと思いきや、なんとLSに搭載されているV6、3.5リッターのV35A-FTSダイナミックフォースツインターボエンジンを搭載し、EmtronエンジンマネージメントやBoschダイレクトインジェクションドライバーなどによって600馬力オーバーを実現。
エクステリア&インテリアはArtisan Spiritsワイドボディオーバーフェンダーキットをはじめ、Seibonカーボンフード&トランク、MoTeCモータースポーツ・カラーダッシュを採用。
足回りはVolk Racing19インチホイールにミシュランパイロットスポーツ 4S 275/30R20(F)、305/30R19(R)を組み合わせている。まさにSEMAショーならではのマシンといえる。
■カーボンパーツにブレンボ製ブレーキが映えるLX600アーバンコンセプト
カーボンファイバー製のエクステリアパーツにブレンボ製8ピストンキャリパーを装着。重量級ボディをしっかり止めてくれそうだ
LX600アーバンコンセプトは、車名の通り、LX600 F SPORTをベースに、都市でのクルージングを想定したホイールやエギゾーストなど、洗練されたスタイリッシュなカスタマイズモデル。
Artisan Spiritsマルチピースボディキット(カーボンファイバー製)がフロントスポイラー、リアバンパーガーニッシュ、オーバーフェンダー、ボンネット、リアルーフスポイラー、リアゲートスポイラー、リアディフューザーが装着され、ブレーキはブレンボ製B-M8(412mmディスク付8ピストンフロントキャリパー)。
軽量化とスタイリッシュさの両方に有効なカーボンファイバー製ボディキットにブレンボ製8ピストンキャリパーという、重量級ならではのカスタマイズといえる。
■LX600 YETI ライフスタイルコンセプト
アウトドアブランド、YETIとコラボして生まれたコンセプトモデル
アウトドア用品ブランドYETIとのコラボレーションによって生まれたコンセプトモデル。旅先でも自宅のような快適性と利便性を実現し、ホイールやタイヤなど、アウトドアでの実用性を備えたパーツを採用。
エクステリアは、オフロードボディアーマーシステム(10ゲージ軟鋼製モジュラーフロント&リアバンパー/アルミサイドステップ)、オフロード5052アルミラックシステム(YETIロードアウトゴボック/YETIタンドラ45クーラー/YETIベースキャンプチェア/Agency 6ショベル、マウント、グラブハンドル)のほか、JAOSカーボンファイバーオーバーフェンダー、カスタムミドルシートベースプレート、カスタムYETIローランドブランケットピロー、JAOSカーボンファイバーオーバーフェンダーで武装。
足回りはVossen HF6-4 ハイブリッド鍛造無煙炭ホイール(20×9.5)、Vossen鍛造ラグナットキット、オールテレインタイヤ T/A KO2(285/60-20)を装着している。
■レクサスらしいラグジュアリーな旅が楽しめるGX460オーバーランドコンセプト
レクサスらしいラグジュアリーな旅をコンセプトに開発
GX460ブラックエディションをベースに、ユーザーが過酷な地形の遠く離れた目的地まで、ラグジュアリーな旅を楽しめることをコンセプトに、走破性の向上や旅をサポートする各種ギアを搭載したモデル。
エクステリアはCBI Offroad製のフロントバンパー、フロントスキッドプレート、ミッドスキッドプレート、ロッカープロテクション、ルーフラック等を装着したほか、Yakima製のルーフトップテントやToyo MT LT 275/65R18タイヤも採用するなど、レクサスらしいラグジュアリーさをアピールしている。
■ド派手なマットバイオレット(紫)でキメたRX500h F SPORT Performance
マットブラックではなく、マットバイオレット(紫)とは……
RX500h F SPORT Performanceは、2022年内に発売予定の「RX500h F SPORT Performance」をベースに、マットバイオレットメタリックのラッピングを施し、22インチのRAYSの「ホムラ 2×15 BD」(22×9.5)に、ミシュランパイロット スポーツ 4S」(265/40ZR22)を組み合わせたモデル。しかし、ゴールドのホイールにマットバイオレットとは、マットブラック以上にド派手だ……。
■BEVスポーツ、レクサスエレクトリファイドスポーツはどうなる?
ワイドで低く、ロングノーズ&ショートデッキという、スポーツカーらしいフォルムのレクサスエレクトリファイドスポーツコンセプト
まずレクサスエレクトリファイドスポーツコンセプトは、電動化を通じて、実現を目指す走りやデザインの進化を象徴するコンセプトカーで低い車高や挑戦的なプロポーションにこだわったBEVスポーツモデル。
2021年12月、「BEVに関する説明会」で公開され、2022年8月のぺブルビーチでも披露されたエレクトリファイドスポーツコンセプト。
LFAの開発を通じて作りこんだ走りの味を継承するスーパーカーを、EVで開発することを目標に、0~100km/h加速は2秒台前半、航続距離は700km以上、全固体電池の搭載も視野に入れた高性能EVを目指している。
今回も、新たな情報は出なかったが、どんなモデルになるのか楽しみなモデルである。
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