原付ミニカー規格とミボット、何が優秀?
広島県東広島市に本社を構えるベンチャー企業「KGモーターズ」は、第一種原動機付自転車(原付ミニカー)規格である小型モビリティロボット「ミボット」の予約受付を2024年8月23日からスタートした。
ミボットはKGモーターズのECサイトにおいて、税込み価格100万円で販売される原付ミニカー規格の1人乗り用4輪EVだ。同社では2025年秋からミボットの生産を開始し、初年度は300台を製造する予定だが、予約開始から3日でこの300台分の枠が埋まったという。1人乗りのモビリティで1台100万円となれば、決して安い買い物ではないハズだが、それだけの魅力がどこにあるのだろうか?
■原付ミニカー規格とは?
道路交通法で定められている原付ミニカー規格は、最高速度60km/hでの走行が可能で、車検や車庫証明が不要であることや、税金設定も原付並み。また運転には普通自動車免許が必要だが、原付一種のバイクのように二段階右折する必要もないため、近距離移動用として利便性と維持費のバランスが優れた規格と言えるだろう。
■ミボットの維持費
ミボットはこの原付ミニカー規格に準じており、ボディサイズは全長2,490×全幅1,130×高さ1,465mmとコンパクト。KGモーターズの試算では走行コスト(電気代)は1万kmあたり1万円以下で、原付特約を使用すれば年間で1万km走行しても、維持費は1.8万円程度で済むという。自動車税や車検に、各種保険や燃料費を含めた軽自動車の年間維持コストを約16.8万円とした場合、ミボットなら約10分の1の維持費用で運用できるというのだから、素晴らしいコストパフォーマンスだ。
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ミボットの仕様や納車スケジュールは?
KGモーターズは、日本国内におけるクルマでの移動距離の約7割が“10km未満”であることや、乗車人員の約7割が“1人”であることなどに着目※。それらをヒントに短距離移動に特化したミボットを開発している。
※出典:国土交通省「超小型モビリティの取組について」
ミボットのエクステリアは丸目2灯のヘッドライトを採用し、レトロな雰囲気が漂う。フレームが前後対称という点もユニーク。ボディカラーはイエロー、ブルー、ホワイトの3色を用意(別カラーが追加される可能性あり)している。インテリアは1人乗りゆえステアリングが中央に、ディスプレイモニターがその左側に配置されている。両サイドにドアがあるのも新鮮だ。またルーフはガラス製で透明であるため、閉塞感を緩和するのに一役買っている。
快適性を追求したという車内には、シートヒーターやエアコンが搭載されているのも嬉しいところ。荷室は45kgまで積載可能で、18Lの灯油タンクを2つ並べられるスペースを確保。食材や日用品などを載せるには十分なスペースだろう。充電は家庭用のAC100V電源で約5時間で満充電でき、航続距離は100kmだ。
これからの時代に必要な1人乗りの超小型モビリティを、できるだけ安価で、使いやすくすることを考えて開発されたことが伝わってくる仕様ではないだろうか。
ミボットの実際の乗り心地が気になるところだが、KGモーターズの発表では2025年1月以降に予約者の中からモニターを選定し、試乗会を実施していくという。
現在(8月30日時点)も予約は可能で、先行生産される300台は2025年12月ころから広島と東京エリアを優先して順次納車される。国内の工場で本格的な量産体制に移行した後は、2026年5月から全国に3,000台のミボットが納車される予定だ。
KGモーターズCEOの楠一成氏は「将来的には年間10万台規模の生産を目指し、国産車であるミボットをホンダのスーパーカブのように、グローバルで長く愛されるモデルを目指したい」とコメントしている。
SPECIFICATIONS
KGモーターズ ミボット|KG Motors mibot
ボディサイズ:全長2,490×全幅1,130×全高1,465mm
車重:430kg
規格:第一種原動機付自転車
最高速度:60km/h
航続距離:100km
充電規格:AC100V
満充電時間: 5時間
乗車定員:1名
価格:税込み100万円
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みんなのコメント
「飛びついたものの思ったより不便」と手放す人がそれなりに出てくると思う。
迷ってる人は納車開始後の中古車を狙うのが良いかもね。