テスラモーターズジャパンは2023年7月1日からモデル3とモデルYの車両本体価格の値下げを発表した。値下げ幅はモデル3が16万4000~21万6000円、モデルYが23万4600~30万2600円。なぜこのタイミングで値下げされたのか?
文/ベストカーWeb編集部、写真/ベストカーWeb編集部、テスラモーターズ
円安なのにテスラが最大約30万円値下げしたのはなぜ? なんとモデル3が補助金引けば実質400万円前半で買える!
■7月1日からモデル3とモデルYを値下げ!
モデル3。ボディサイズは全長4694×全幅1849×全高1443mm
7月1日、テスラモーターズジャパンはモデル3とモデルYの値下げを発表した。モデル3は16万4000~21万6000円、モデルYは23万4600~30万2600円という比較的大きな値下げ額となった。
最安価格のモデル3 RWDは540万6000円→16万4000円値下げされた524万5600円。CEV補助金65万円を引くと459万5600円、これに東京都補助金45万円をプラスして引くと、実質414万5600円(メーカー別上乗せ補助金 ZEV普及特別支援制度含む)で購入できることになる。
テスラ モデルY。ボディサイズは全長4751×全幅1921(ミラー含まず)×全高1624mm
ここまで値下げすると「欲しいかも!」という人も増えるだろう。しかし、円安(1ドル=144円台)、値上げラッシュという日本でよくぞ値下げしたと褒めたいところだが、そもそも以前の価格はいくらだったのか気になったのでざっくりと調べてみた。
■2023年7月1日の値下げ
・モデル3 RWD/540万6000円→524万5600円(-16万4000円)
・モデル3ロングレンジ/646万1600円→626万8600円(-19万3000円)
・モデル3パフォーマンス/ 722万1600円→700万5600円(-21万6000円)
・モデルY RWD/ 587万1600円→563万7000円(-23万4600円)
・モデルY ロングレンジ/679万7600円→652万6000円(-27万1600円)
・モデルY パフォーマンス/758万1600円→727万9000円(-30万2600円)
モデル3 RWD(スタンダードレンジプラス)を例にとると、2019年の発売以来、これまで10数回におよぶ値上げ、値下げが行われてきており、2022年1月時点での価格を見ると479万円、2023年1月の値下げ時では596万4000円→536万9000円(-59万5000円)、2023年5月の値上げ時は536万9000円→540万6000円(+3万7000円)。
さらに過去をさかのぼると、最大の値下げは2020年2月に行われた値下げと思われる。モデル3のスタンダードレンジプラスは、以前は511万円だったが、82万円値下げされて429万円になり、モデル3のロングレンジは、655万2000円から156万2000円値下げされて499万円になった。
最も安かったのは2021年2~4月までの429万円。一番高かったのが2022年6月17日~2023年1月6日までの596万4000円。値下げしたとはいえ現在の524万5600円は、最安値から見れば95万5600円高くなっている。
モデル3のインパネ。スイッチ類がないうえ、15インチタッチスクリーン式ディスプレイとステアリングだけしか見えない
■テスラは円安なのになぜ値下げできたのか?
モデル3、本革仕様のフロントシート。大きめに作られておりホールド性も高かった
半導体の供給不足や原材料費の高騰、ウクライナ侵攻、そして円安により為替損益などといった状況のなかでテスラはなぜ値下げできたのか?
その要因としては、中国で値下げされたことが大きい。日本への輸入モデル、モデル3とモデルYはギガ上海ファクトリーで生産されていることもあり、追従して日本でも値下げが実施されたと推測される。
ちなみにテスラが7月2日に発表した2023年第2四半期の販売台数は46万6140台、生産台数は47万9700台と新記録を樹立し、先に実施していた各国の値下げ戦略が奏功したといえる。
いずれにしても消費者にとって値下げは購入意欲をそそるもの。この機会にテスラショールームに足を運んでみては。
■2023年5月2日の値上げ
・モデル3 RWD/536万9000円→540万6000円(+3万7000円)
・モデル3 ロングレンジ/642万4600円→646万1600円(+3万7000円)
・モデル3 パフォーマンス/718万4600円→722万1600円(+3万7000円)
・モデルY RWD/583万4600円→587万1600円(+3万7000円)
・モデルY ロングレンジ/676万600円→679万7600円(+3万7000円)
・モデルY パフォーマンス/754万4600円→758万1600円(+3万7000円)
■2023年2月17日の値上げ
・モデル3 ロングレンジ/638万9000円→642万4600円(+3万5600円)
・モデル3 パフォーマンス/714万9000円→718万4600円(+3万5600円)
・モデルY RWD/579万9000円→583万4600円(+3万5600円)
・モデルY パフォーマンス/750万9000円→754万4600円(+3万5600円)
■2023年2月10日の値上げ
・モデルY RWD/579万9000円→583万4600円(+3万5600円)
■2023年1月6日の値下げ
・モデル3 RWD/596万4000円→536万9000円(-59万5000円)
・モデル3 ロングレンジ/709万1000円→638万9000円(-70万2000円)
・モデル3 パフォーマンス/793万9000円→714万9000円(-79万円)
・モデルY RWD/643万8000円→579万9000円(-63万9000円)
・モデルY パフォーマンス/833万3000円→750万9000円(-82万4000円)
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みんなのコメント
ガソリン車はもう終わったんだよ。
国産メーカーは、預言者グレタ大先生を相談役に就任させるべきだ。
日本勢はカリフォルニア州の規制を罰金覚悟でHV売って行くつもり?
PHEV持ってるTYTは車種を増やして何とか対応するだろうけどTYT以外どうするんだろうなぁ?
BEV,PHEVの売った数でHV等ICEを売れる台数が決まるから競争力の低いBEVが売れずHV売ると罰金だよ
アンチEVって、そこんところどう思ってんだろうね