MASERATI Quattroporte S
マセラティ クアトロポルテ S
マセラティ クアトロポルテ Sが発散する「オンナの色気」を女性目線で語る 【Playback GENROQ 2017】
エレガンスの高みへ
イタリアン・エレガンスを体現するラグジュアリースポーツセダンが、走行性能とデザインに磨きをかけるマイナーチェンジを行った。最新のインフォテイメントシステムにエアロダイナミクスの向上。さらなるエレガンスの高みを目指した新型の印象とは?
「自分のリビングにこのまま反映したいと思うほどにハイセンスで居心地が良い」
マセラティのフラッグシップ・セダン「クアトロポルテ」がマイナーチェンジした。主な変更点はスタイリングの一新と、先進安全装備の充実だ。
試乗したのは、クアトロポルテ S。エクステリアデザインでは、ラジエーターグリルのバーを立体的に立たせた精悍な顔が印象的だ。しかもこのグリルの奥には、エアベントとエンジンのラジエーターの間にシャッターが設けられている。電動式でアクティブに調整でき、エンジン温度の最適化や空気抵抗の低減に役立っている。つまり効率と走り、双方にメリットがあるのだ。
インテリアは、ラグジュアリー志向の「グランルッソ」とスポーツ志向の「グランスポーツ」2種類のトリムをオプションで展開する。グランルッソの室内は、何ともシックで美しいマセラティの世界観が広がる。シート、ドア、ルーフライニングなどに使われるのはシルクファブリック。グレーの落ち着いた色味だが素材感が際立つ。サンバイザー裏にはさりげなく「エルメネジルド・ゼニア」のラベル。素敵なイタリアン・コラボレーションだ。自分のリビングにこのまま反映したいと思うほどにハイセンスで居心地が良い。
「インフォテインメントシステムも今や欧米の他ブランドと変わらない快適な環境を提供」
通常クルマを選ぶ際、インテリアが購入動機となることは割合的には低いと思う。だがクアトロポルテというモデルは、このインテリアに惹かれて購入する人が実は多いのではないかと思うほど、個性的かつ上質で独特である。
ダッシュボードには、8.4インチの高解像度ディスプレイがレイアウトされ、アップル・カープレイやアンドロイド・オートに対応するインフォテイメントシステムを搭載する。マセラティはこの領域ではひと世代前まで遅れを取っていたが、今や欧米の他ブランドと変わらない快適な環境を提供している。
「先代ほどエキゾーストの咆哮は響かないが官能的な音色は健在だ」
マセラティとフェラーリで共同開発され、マラネッロのフェラーリ工場で生産される3.0リッター V6エンジン。クアトロポルテ Sのパワースペックに変更はないが、2016年に、ユーロ6規制に適合したものへとアップデートされ、排ガスと燃費が最大12%低減されている。これに組み合わされるZF製8速ATとのマッチングで、より洗練されたドライバビリティとなっている。
官能的なエンジンサウンドを奏でるエキゾーストシステムが装備されるが、スポーツボタンを押しても、先代ほど咆哮が響かない。あのビビッと全身が痺れるような官能的なエンジンサウンドのファンとしてはちょっと寂しい気もするが、音色は健在で、音が控えめになったことでより上品な印象ではある。
一方、ダンパーは乗り味に変化が見られるが、日常シーンではノーマルで十分。いずれのモードを選択しても、これまたマセラティ独特の足さばきが感じられる。ハイヒールで颯爽と歩いているようなイメージだ。とはいえ、接地感が薄いとか頼りないとか、ネガティブな意味ではない。スポーティなクルマに対して、男性的なイメージを抱くことは多いが、マセラティはルックスの妖艶な美しさ然り、フットワークのフィーリング然り、どこか“女の色気”を感じさせるのだ。
「“こだわり”を持っている人にとっての魅力的なスポーツセダン」
そして今回「さりげない気配りと優しさ」も加わった。アダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)やレーン・デパーチャー・ワーニング(LDW)、オートメーテッド・エマージェンシー・ブレーキ(AEB)など、安全装備や運転サポート機能が追加されたのだ。
クルマに「精巧な工業製品」を求める人には、もしかしたらマセラティは受け入れられないかもしれない。イタリアンデザインを愛し、移動の時間と空間を堪能する。あるいは、わずかに発する振動を鼓動と感じられたり、セダンであっても動物的なスポーティさを楽しんだり、サウンドにこだわったり・・・。そんな、“こだわり”を持っている人にとっての魅力的なスポーツセダンである。
REPORT/佐藤久実(Kumi SATO)
PHOTO/篠原晃一(Koichi SHINOHARA)
【SPECIFICATIONS】
マセラティ クアトロポルテ S グランルッソ
ボディサイズ:全長5270 全幅1950 全高1470mm
ホイールベース:3170mm
車両重量:2000kg
エンジン:V型6気筒DOHCツインターボ
総排気量:2979cc
最高出力:302kW(410ps)/5500rpm
最大トルク:550Nm(56.1kgm)/1750-4500rpm
トランスミッション:8速AT
駆動方式:RWD
サスペンション形式:前ダブルウィッシュボーン 後マルチリンク
ブレーキ:前後ベンチレーテッドディスク
タイヤサイズ:前245/45ZR19 後275/40ZR19
最高速度:285km/h
0-100km/h加速:5.1秒
CO2排出量:223g/km
燃料消費率:9.6L/100km
車両本体価格:1534万円
※GENROQ 2017年 4月号の記事を再構成。記事内容及びデータはすべて発行当時のものです。
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みんなのコメント
これが例のあの女になると
クルマより先に自分の容姿を出すからな
ホント ロクなもんじゃねぇ