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どうしてこんなに売れるの……ダントツやん!! 販売台数1位のトヨタは何がライバルと違うのか!?

掲載 更新 82
どうしてこんなに売れるの……ダントツやん!! 販売台数1位のトヨタは何がライバルと違うのか!?

 桁違いの人気を誇るトヨタ。2023年9月時点での登録車販売台数は、年累計で123万台を超えた。次点の日産(約21万台)・ホンダ(約19万台)とは、桁が一つ違う。なぜここまで人気が集まるのか。そして他メーカーと何が違うのか、考えていきたい。

文/佐々木亘、写真/TOYOTA、池之平昌信

どうしてこんなに売れるの……ダントツやん!! 販売台数1位のトヨタは何がライバルと違うのか!?

■トヨタの人気を支える好循環とはなにか

クラウンクロスオーバー、クラウンスポーツ、クラウンセダン、クラウンエステートの4車種で登場した。他のメーカーが販売苦戦しているセダンも用意した

 トヨタの人気は、多種多様な商品バリエーションと高い品質、そしてメーカーの圧倒的な影響力によって、支えられている。

 チャネル専売の廃止とともにラインナップを絞り込んだとはいえ、現在もコンパクトカーが6車種、ミニバン7車種、SUV11車種を展開。

 他メーカーが不人気を理由に手を引き始めたセダンには5車種、ワゴンに2車種を据える。

 さらに、GRモデルを中心にしたスポーツカーを多数取り扱い、ショーファードリブンを牽引するセンチュリーは2タイプに分かれた。

 ざっと挙げるだけでも他メーカー2~3社分のクルマを生産している。

 工業生産物の品質は、製造量に比例して向上するから、作れば作るほど製品の品質は均一になり高まっていくものだ。

 高品質のものを大量に生産できるため、メーカーへの信頼は高まり、販売台数はさらに伸びる。トヨタは好循環を自ら生み出す集合体なのだ。

 さらに販売・サービスにも抜け目は無く、他メーカーを大きく突き放す。

■販売面での他メーカーとトヨタは明確に違う

2023年10月6日、クラウン旗艦店「THE CROWN」が横浜都筑と福岡天神に開業した。ブランドの拠点として誕生し、その店舗の限定車も販売していく。今後、愛知、千葉、東京にも展開していく

 「技術の日産、販売のトヨタ」と言われた時代がある。現在も時折耳にするワードであり、昔からトヨタの販売力が抜きんでていた証だ。

 トヨタの圧倒的な販売網は、既に読者の皆様ご承知の通りだ。圧倒的な国内シェアは、販売店舗数に裏打ちされたものと言っていい。

 さらに注目したいのは、トヨタ販売店のほぼすべてを、トヨタ自動車株式会社とは別の資本が運営していること。

 創業当初から全国各地の地場資本と協力し、地域に根付いた販売網を構築したことが、今日の人気につながっている。

 メーカーの力に頼らない、何なら販売店がメーカーに物申す存在であることが、販売のトヨタの強さの秘訣。それぞれが個として対等に向き合っている。

 販売店は経営が傾けば、メーカーからは切り捨てられるだけ、逆にメーカーは販売店にそっぽを向かれてしまっては、自社の商品が売ってもらえなくなるというリスクを持ち合うのだ。

 この関係性が、国内トヨタを大きくしてきた。メーカー直系の販売店が多数を占める状況では、販売のトヨタは生まれていない。

 トヨタの人気を生み出したのは、各地方で売り上げを高め、生きていかなければならない地場資本の力が大きい。メーカー系販社が比較的多いブランドとは、生存競争をした時の強さが圧倒的に違う。

 こうした販売店主導の売りの仕組みを70年以上続けていることが、トヨタと他メーカーとの差だ。事実、各地のトヨタ販売店は他メーカーの販売店に比べ、地場の売り方を強く押し出す。

 トヨタ販売店の売り方は、日本全国で同じように真似できるマニュアル的なものが少ない。地域の尖り具合が高まれば高まるほど、トヨタの売り方はツボに入り、その強さを存分に発揮していくのだ。

■トヨタにも欠点がある? 変わらないものを守る勇気と変わり続けることを選ぶ魅力

ランドクルーザーのようにトヨタの歴史を支えるクルマが今後登場することに期待! 

 商品力・販売力で抜きんでており、弱点は無いようにも見えるが、まだトヨタにも穴はある。

 商品面では、新規車種が生まれすぎるラインナップに不安だ。トヨタを歴史の上から支えるクルマが、クラウンやランクル以外にも、もっと出てきてほしい。

 販売面では一強時代に入り、販売店を支える地場資本側に本当の意味での危機感が薄れてきてはいないだろうか。

 トヨタの人気を地域に根付かせ、地域で商売をするという気概が、昨今抜けてきているように思う。

 経営が傾いたら、強大なメーカーが助けてくれるだろうと高を括っていて、気の抜けたトヨタの販売現場を目にすることもしばしばだ。

 高い人気があるからこその驕りが、少しずつだが見えてくる。人気絶頂の今だからこそ、メーカーも販社も、創業当時の原点に返り、かぶとの尾を締めるべきだ。

 筆者は内外の両面からトヨタを見てきたが、メーカーとしてのトヨタも、トヨタの販売を支えてきた地場資本も、こんなところで足踏みする会社ではないと思う。

 発生している緩みの部分を洗い出し、カイゼンして、さらに高みを目指してほしい。

 時代に合わせて変わり続けてきたのがトヨタの魅力の一つ。しかし、変わらないものを大切に残していく作業も、今後のトヨタには必要となるだろう。

 減速が続く日本を、また元気にするのもトヨタの役割か。日本社会が、経済成長期のような明るさを取り戻すまで、まだまだトヨタには元気で人気の存在として輝き続けてほしい。

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みんなのコメント

82件
  • wat********
    技術の日産?昔が懐かしい、今や小手先の日産、トヨタに絶対に勝てない気がする。
  • せいりゅう
    周りに沢山走ってる
    可もなく不可もなく
    取り敢えず
    壊れない
    販売店は沢山あって安心
    日本人の安定思考を掴んでいます。

※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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