新型レヴォーグは1.8Lのみでスタートした
2020年に登場した現行型レヴォーグ。登場時は新開発のCB18型1.8L水平対向4気筒直噴ターボエンジン搭載モデルのみの3グレード展開だったが、2021年の改良で待望のハイパフォーマンスモデルとなるFA24型2.4L水平対向4気筒直噴ターボエンジン搭載車が追加された。
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2.4LエンジンはSTI Sportのみの搭載
従来からの1.8Lモデルは小改良と一部グレードへのサンルーフのオプション展開といった改良に留まっている。グレードは初期モデルと同じく、GT、GT-H、STI Sportの3グレードに、それぞれ最新の運転支援システム「アイサイトX」を装備するEXグレードの計6グレード展開。新たに追加された2.4Lは最上級のSTI SportとSTI Sport EXの2グレードのみ。アイサイトXの有無だけでそのほかの装備に差はない。2.4Lエンジン搭載車は「STI Sport R」という名称となっている。
初代レヴォーグでは登場時から1.6Lターボと2.0Lターボの2本立てで、それぞれにSTI Sportがあとから追加となった。排気量こそ違えど、新型でも2種類のパワーユニットがチョイス可能となったというわけだ。初代モデルと異なる部分といえば、ハイパフォーマンスモデルはSTI Sportのみになったという点。
初代では2.0Lエンジン搭載車はSTI Sportのほか現行のGT-HにあたるGT-Sグレードにも設定されていたほか、登場初期にはGTグレードにも設定があったのだ。ちなみに初代の2.0Lと1.6Lモデルの価格差は最終モデルのSTI Sportで49万5000円。一方現行の1.8Lエンジン搭載のSTI Sport EXと2.4Lエンジン搭載のSTI Sport R EXの価格差は68万2000円。排気量の差が400ccから600ccへと拡大していることもあり、かなりの差があるため、購入を検討しているユーザーはより自分に合った選択が迫られる。
STI SportとSTI Sport Rの相違点はエンジンだけにとどまらず、ハイパフォーマンスエンジンにマッチする「スバル パフォーマンス トランスミッション」が搭載される。そのほか、センターデフもアクティブトルクスプリット方式から回頭性を重視した「VTD-AWD」方式となり、2.4Lモデルはスペック以上にメカニズム面も走りを重視した仕様となっているのが特徴だ。
排気量アップは実用性も重視している
注目の2.4Lエンジンは先代よりパワーを抑え、日常で使う回転領域のトルクを厚くし、実用域でのパワフルさを重視した仕様になっているのもポイントだ。1.8Lエンジン搭載車と比べると、最高出力で+98ps、最大トルクで+75Nmと大幅にスペックが向上。新世代のプラットフォーム「SGP」に、あらゆるシーンで最適な乗り味を選択できる「ドライブモードセレクト」を搭載するSTI Sportシリーズにおいて、よりその実力を発揮できるSTI Sport Rは、レヴォーグの最上級モデルに相応しいオススメモデルといえるだろう。
もちろん最新の運転支援システム「アイサイトX」を搭載するEXグレードであれば鬼に金棒であることは間違えないが、従来モデルよりもアップする車両価格を考えると、EXなしグレードも選択の候補に入れたい。アイサイトも先代のツーリングアシスト相当の機能が装備され、約40万円ほどリーズナブルに手に入れることができる。1.8Lモデルでも十分な動力性能と上質な乗り味を味わえる新型レヴォーグだが、走りの性能も最上級な2.4Lモデルは国内最高峰のスポーツツアラーとしてぜひ手に入れたい。
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