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2代目「キューブ」を前期→後期→中期型と3台乗り継いだマニアなオーナーの正体は?…なんと日産のデザイナー本人でした!

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2代目「キューブ」を前期→後期→中期型と3台乗り継いだマニアなオーナーの正体は?…なんと日産のデザイナー本人でした!

新潟県弥彦村の新たなカーイベント、テーマは「かわいいクルマ」

新潟県弥彦村で行われたイベント「GFGS CARLIFE IN YAHIKO Vol.1」のテーマは、「普段実用に供している1980年代~2010年代製のかわいいクルマ」。日産のパイクカーたちも数多く集まったなか、かわいい2代目「キューブ」のオーナーに話を聞いてみたところ、なんとこのクルマを手がけたデザイナーご本人でした!

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パイクカーはじめ日産の個性的なクルマたちが続々と参加

新潟県弥彦村の多目的施設「ヤホール」にて2024年5月3日に開催されたのが、「GFGS CARLIFE IN YAHIKO Vol.1」だ。このイベントの参加条件は「普段実用に供している1980年代~2010年代製のかわいいクルマ」というもの。イベント会場には歴代のフィアット「パンダ」に「500」、ルノー「カングー」や「トゥインゴ」、比較的高年式のローバー「ミニ」や新旧シトロエンなどに加え、日産の「パイクカー」たちも多くエントリーしていたのが特徴だ。

1980年代後半から1990年代前半にかけて、日産が送り出したパイクカーと呼ばれるクルマたち。これらはいずれも「マーチ」など同社のベーシックカーのコンポーネンツを流用して作られたデザインコンシャスな「企画もの」。

具体的には「Be-1」、「パオ」、「フィガロ」の3車種がそれ。さらに「ラシーン」や商用車の「エスカルゴ」、また、モーターショーのコンセプトカーから発展した2代目と3代目の「キューブ」も、広義に捉えればパイクカーの文脈に含まれよう。

いずれにしても自動車に対するさまざまな制約や規制が今よりもゆるやかで、さらに日産の若さと元気を後押ししたバブル景気に湧く時代だからからこそ生まれたクルマたちだ。

神奈川から新潟へ自走参加していたキューブのオーナーは……

イベント会場の一角にはBe-1が1台、パオが2台、フィガロ3台、ラシーンが1台、2代目キューブ(Z11)2台、3代目キューブ(Z12)が1台と、他のイベントではなかなか見られない光景が広がっていた。それら日産車の中でも、限定生産や予約販売ではなく通常の市販モデルとして生産されていたキューブは、今なお多くの人にとって馴染み深いクルマだろう。

1989年の第28回東京モーターショーで展示されたコンセプトカー「シャポー(CHAPEAU)」、さらに2001年のジュネーブショーで発表された「シャッポ(Chappo)」のコンセプトを市販車に落とし込んで2002年にデビューした2代目キューブは、左右非対称の画期的なデザインや大きな室内空間が当時大きな話題となった。

会場に展示されたキューブを見てみると、そのうちの1台は神奈川県のナンバー。ずいぶん遠方からの参加と思い、オーナー氏にお話を伺うことに。

「じつは私、日産モータースポーツ&カスタマイズ(NMC)の社員なんです」

と話してくれたのは、同社デザイナーの桑原弘忠さんだ。さらにお話を伺うと

「以前は本社勤務のデザイナーでして、この2代目キューブのデザインは私が手がけたんです」

と言うのでまたびっくり。

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2代目キューブを前期、後期と乗り継ぎ、この中期で3台目

今回のイベントを主催しているGFGS CARLIFEの母体であるG.S.G.F.は、いわゆる「クルマ屋さん」ではなく、ボーダーカットソーの製造・販売を軸にさまざまな活動を行なっているクリエイティブ集団。かねてより日産モータースポーツ&カスタマイズが積極的に展開している異業種間コラボという取り組みの中で、桑原さんとG.S.G.F.の代表でもある小栁雄一郎さんとが出会い、それ以来のご縁が今回のイベント参加へとつながっているというわけだ。

「初代キューブの開発にも関わりましたが、その時はまだ全体の一部。その後1998年から開発が始まった2代目キューブではコンセプトやアイデアスケッチの段階からエクステリアデザイン、さらにマイナーチェンジなど、全てに関わりました」

と、桑原さんは語る。

「低く幅広く速そうでカッコいい」ことが正義とされがちなクルマのデザインにおいて、それらとはまったく異なるアプローチ、しかも他に例を見ない左右非対称デザインを採用して、大きなヒット作となった2代目キューブ。

「室内は広いし小回りも効く。パーツも安いですし13km/Lくらいは走ります」

と、そのデザインを手がけたご本人がそのクルマをオーナーとしても大いに気に入り、さらには遠路はるばる自走で「かわいいクルマ」のイベントに参加するという素敵なお話だった。

「いま乗っているのは2006年の中期型ですが、その前は後期型、さらに前は前期型に乗っていました」

という桑原さんと2代目キューブの関係は、とても幸せなのである。

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みんなのコメント

10件
  • hir********
    Z11、最終型に乗っていました。
    ファニーな外観ですが静かでよく回るエンジンシートもベンチシートで広々してて楽しく運転ができましたね。サイズもちょうど良くて1人か2人で乗るには申し分なかった。デザインも非対称でアイデア満載でしたね。
  • mic********
    中期のプラスコンランは素晴らしいクルマ
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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