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車の「日よけ」に差 前ガラス上部の色入れ、設定率8割と0割が併存する理由とは

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車の「日よけ」に差 前ガラス上部の色入れ、設定率8割と0割が併存する理由とは

■クルマのフロントガラス、なぜ色がついている?

 クルマのフロントガラス上部に「日よけ」がついている場合があります。クルマによって仕様は異なりますが、青色や黒色で半透明の日よけが帯状になっていることがほとんどです。

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 同じ日よけ機能をもつ「サンバイザー」は、ほとんどのクルマに装備されています。対して、フロントガラスの「日よけ」は車種によって異なります。なぜメーカーやモデルによって違いがあるのでしょうか。

 フロントガラス上部の色がついている部分について、ホンダは次のようにいいます。

「フロントガラスの青いグラデーションは、弊社では『ハーフシェイド』と呼んでいる部分です。クルマの装備名としては『ハーフシェイド・フロントウインドウ』というものになります。

 弊社の車種ラインナップのうち、およそ8割強に設定されている装備です。過去の記録で確認できた範囲では、弊社においては初代『NSX』に初めて設定されています」

 ※ ※ ※

 ホンダでは「ハーフシェイド」と呼ばれているこの部分は、トヨタや日産などでは「トップシェード」と呼ばれ、装備表のフロントガラスに関する記載で「トップシェード付」というような表記がなされているクルマに装備されています。

 また、自動車メーカーによって装備するかどうかの方針が異なることから、装着率にも差があります。採用基準について、三菱自動車は次のように説明します。

「弊社では『シェードバンド』という名称です。装備しているクルマは、国内販売車種では『パジェロ』と『デリカD:5』の2車種になります。

 採否に関して明確な基準はございませんが、フロントガラス上方からの強い直射日光によるまぶしさを低減することや、メーターやカーナビゲーション画面などの視認性の確保も考慮して、車種ごとに判断しています」

 三菱自動車以外にも半透明の「日よけ」の装着率には差があり、グレードの上下によって装備の有無が異なるクルマも存在する状況です。

■「日よけ」をあえてつけない方針のメーカーも

 一方、フロントガラスの「日よけ」を一切装備しない方針の自動車メーカーもあります。マツダは、現在販売されているすべての乗用車で半透明の日よけを採用していません。

 使用していない理由について、マツダは次のようにコメントしています。

「フロントガラス上部の半透明の日よけは、弊社の最近のクルマでは採用を中止しています。開放感や視界などの点で不利となる場合があることが理由です。

 そのうえで、乗員がまぶしいと感じる際にはサンバイザーを使って調整いただき、サンバイザーでカバーできないバックミラー付近についてはドット模様の日よけを設けています」

 ※ ※ ※

 このようにマツダは、乗員の開放感を妨げてしまう可能性があることから、あえて半透明の日よけを採用していません。

 軽自動車や商用車などのOEM車の場合は供給元の方針に基づくものの、こちらも現在採用している車種はないということです。

 このように、フロントガラスの「日よけ」は、自動車メーカーやクルマによって方針が大きく異なることがわかります。

 愛車の細かい部分がどのような仕様になっているか、確認すると新たな発見があるかもしれません。

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