F1はスパ・フランコルシャンとF1ベルギーGPの開催契約を2031年まで延長。ただ、2028年と2030年の開催は見送られる予定で、F1が目指してきたヨーロッパでのグランプリのローテーション開催の一環となる模様だ。
スパ・フランコルシャンは、F1カレンダーにはなくてはならないサーキットのひとつだと言われており、全長は7.004kmとF1を開催するサーキットの中で最も長いコースとしても知られる。
■欧州F1のローテーション開催、もうすぐ実現? F1ドメニカリCEO「近いうちに共有できるニュースがある」
そんなスパ・フランコルシャンだが、度々開催消滅の危機に直面していると指摘されてきた。しかし今回2031年までの6年間、開催契約が延長されることになった。
ただその延長された6年のうち、ベルギーGPが開催されるのは4年だけ。2028年と2030年は開催されないこととなった。
世界中でF1開催を求める声が高まっている。しかし現在の24戦は、現実的には1年間に開催できるグランプリ数の上限ギリギリだと言われており、新しいグランプリを加えるためには、いずれかのグランプリの開催契約を解除するか、あるいはいくつかのサーキットでローテーション開催し、枠を空ける必要があると言われてきた。そんな中ベルギーが6年中4年のみの開催契約を締結したことは、ローテーション開催実現への第一歩と言うことができよう。
なおベルギーと組み合わせてローテーション開催となるグランプリがどれになるのかは、現時点では明らかにされていない。
「スパ・フランコルシャンは、ドライバーやファンから世界最高のレーストラックのひとつとして賞賛を受けており、F1の歴史の中で素晴らしい瞬間を演出してきた」
F1のステファノ・ドメニカリCEOはそうコメントを寄せた。
「近年、設備と全体的なファンの体験を向上させるための大規模な改修作業が行なわれており、ベルギーでのF1への献身と熱烈なサポートに対して、プロモーターとワロン地域政府に敬意を表したい」
またスパ・グランプリのメルヒオール・ワセレ社長およびヴァネッサ・マーズCEOは、連名で次のようにコメントした。
「我々はこの契約更新を大いに誇りに思っている。ここ数年にわたってインフラをアップグレードし、記録的な観客動員数と素晴らしいファン体験を提供してきた中で築き上げられた、お互いの信頼関係を反映している」
「ワロン地域政府のサポートだけでなく、我々が世界で最も美しいと信じているこのサーキットのファンのサポートのおかげで、契約延長を実現することができた」
「我々はこの素晴らしい地域の発展への取り組みを強化していく」
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ホンダが再撤退すれば消滅も