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見た目は派手! 中身は「RAV4&プロボックス?」 バディとカスタム仕様の反響は?

掲載 更新 30
見た目は派手! 中身は「RAV4&プロボックス?」 バディとカスタム仕様の反響は?

■見た目と中身のギャップに惹かれる?

 日本人の性格として、「他人と同じものに同調する」と「他人とは異なる個性が欲しい」という相反する考えがあります。

【画像】これがプロボックス!? 可愛すぎるカスタム仕様を見る!(25枚)

 無難ながらどこかに個性を求めるという矛盾めいた考えを持っている日本人ですが、クルマではどうでしょうか。
 
 今回は、中身は王道派ながら外観は個性派という、話題の光岡「バディ」とトヨタ「プロボックス」のリノベーションモデルとなる「ユーロボックス」について、クルマ好きとクルマに関心が高くない人、それぞれの反響を紹介します。

 最初に紹介するのは、2020年11月26日から先行予約が開始されているバディ。

 このバディは、外観は往年のアメリカンテイストを強調するようなメッキ加飾が施され、迫力のあるフロントフェイスを採用したまさに個性の塊です。

 しかし、中身はベースとなるトヨタ「RAV4」と同等で、2リッター直列4気筒エンジンにCVTを組み合わせたガソリン車(2WD/4WD)と、2.5リッター直列4気筒エンジン+モーターに電気式無段変速機を組み合わせたハイブリッド車(2WD/E-Four)を設定しています。

 安全・快適機能でも基本的には、RAV4に採用されるトヨタの予防安全パッケージ「トヨタセーフティセンス」に準ずるものを搭載。

 悪路走破性能でも、ガソリン車では「ダイナミックトルクベクタリングAWD」と「ダイナミックコントロール4WD」、ハイブリッド車では電気式4WDシステムとなるE-Fourを採用するなど、ベースのRAV4と同じ信頼性や高い性能を誇っています。

 そんなバディについて、クルマ好きからは「RAV4と同等性能でアメリカンなデザインはアリだと思う」や「アメ車は憧れるけど、サイズや燃費がネックだったが、これなら理想と現実が上手くミックスして良いかも」という声がありました。

 一方で「トヨタやRAV4ブランドを捨ててまで、このデザインは欲しくない」や「サポートの面でディーラーの対応などが心配」といった意見もあり、クルマ好きとしては、個性が出せる部分は評価しつつも、実際に所有した際の不安要素が残るようでした。

 対して、クルマに関心がないユーザーにバディとRAV4を見せたうえで反響を聞くと「外車みたいな派手なデザインがカッコイイ!」や「外見が派手で中身が国産車なら信頼出来るかも」という意見や「これなら煽られなさそう」と昨今のあおり運転防止にも繋がるという声がも見受けられます。

 マイナスな意見としては、「派手すぎて近所で目立ちそう」や「メッキが多くて、ぶつけたら面倒な気がする」という個性過ぎる外観デザインを気にするようでした。

 また、バディの価格がベースのRAV4より高くなることや、年間300台(2022年度以降)について、クルマ好きは次のようにいいます。

「RAV4のエントリー価格が約274万円なのにバディは約470万円と200万円高くなるのが気になる。

 細かな部分にこだわって外装パーツを作っているのだと思うけど、ベースを知っていると外観デザインだけにこの値段は払えないかも。

 あと、2021年は完売、2022年以降も300台といざ欲しくても、数年先まで手に入らないのは、欲しい人にとってはハードルがさらに上がりそうなので、デザインはスゴい良いと思うけど、購入するのは難しいかもしれない」

 一方、クルマに関心の無いユーザーは、次のように話します。

「このデザインが気に入れば、値段が高いことやクルマが届く時期が長かったとしても買うと思う。

 ただ、クルマに興味ない人だと、ほかの人が乗っているクルマでいいや、となるので、そうするとRAV4を選ぶのが大半かと思います」

※ ※ ※

 クルマは、新車でも中古車でも家の次に大きな買い物だといわれています。

 そうした高額商品のなかで、自分が気に入った物であれば、「欲しい!」というのが人間です。

 しかし、実際には周りの目や価格(維持)といったさまざまな要素をクリアしたうえで、購入に至ります。

 バディはそうしたユーザーの物欲や所有欲を上手く捉えた1台といえそうです。

■プロ仕様のトヨタ「プロボックス」が可愛くなっちゃった?

 前述のRAV4は、2019年4月に約3年ぶりの国内市場復活を遂げ、現在でも人気SUVとして販売されています。

 一方で長い間、商用バンとして人気が高いのがトヨタ「プロボックス」です。

 プロボックスは、同じ商用バンのトヨタ「ハイエース」と並ぶ商用車の二大巨頭としてビジネスから趣味などの幅広いユーザーから支持されています。

 ベースとなるプロボックスは、さまざまなビジネスシーンで求められる要望を最大限に反映したプロ仕様のクルマです。

 あらゆる物を積載出来る広い荷室やノートPCなどを置いて作業可能なテーブルなどビジネスを支えるプロの道具として、ドライバーに支持されてきました。

 そんなプロボックスをクラシカルなデザインに架装したクルマを展開するのが、フレックスの「リノカ」というブランドです。

 フレックスは、トヨタ「ランドクルーザー」やハイエースなどを中心に新車・中古車などの販売を手掛けています。

 リノカとは「リノベーション+カー」という造語で、今までとはちょっと違ったクルマとの付き合い方を通して、暮らしのあり方を捉えなおそうという試みで誕生したブランドです。

 そのリノカがプロボックスをベースに展開したのが、欧州車のようなデザインの「ユーロボックス・プロボックス」(以下、ユーロボックス)です。

 外観デザインは、フロントフェイスを往年の欧州車のような丸目のヘッドライト、樹脂製バンパー、オレンジウインカーなど、クラシカルな佇まいに変更されています。

 特徴的なボディカラーは、「ほとんど見かけないけども、奇抜でもない、地に足のついた色味」を設定。

 内装は、ベースとなるプロボックスの魅力でもある機能重視のシンプルな内装構成をより魅力的に見せるために、チェック柄のシート生地を採用しています。

 なお、リノカでは基本的に同社がベース車を仕入れて、車種それぞれに設定された架装をおこなう仕組みです。

 そんな、ユーロボックスについて、クルマ好きは次のように話します。

「最近、プロボックスのカスタムが流行っていますが、それらはスポーツカーのような外観やチューニングが施されています。しかし、このユーロボックスは古めなデザインなので、街中では存在感がありそうです」

 また、実際に現行プロボックスをエアロを装着し、車高を下げているユーザーは次のように話します。

「自分のは中古車で買ってきてカスタムしました。でも、クラシックなデザインは一定数のウケが良いのと、想定価格が200万円前後であれば購入時から架装されている仕様を選ぶのもありかもしれません」

 対して、クルマに関心の無いユーザーは、次のように話します。

「可愛いデザインや古めのデザインが好きな人にはアリな選択かもしれないです。

 自分が乗るクルマを自分好みにしたいというのはクルマ自体に関心が無くてもファッションと一緒で同じなので、ファッション感覚でクルマのデザインを選べるのは良いと思います」

※ ※ ※
 
 バディやユーロボックスは、どちらも知名度や信頼性のあるクルマをベースにしています。

 しかし、外観デザインはまさに個性を表現したい人にピッタリな仕様ですが、これは前述のように無難ながらどこかに個性を求めるという矛盾めいた考えを持っている日本人にマッチします。

 こうした自分でカスタムするのではなく、コンプリートカーとして販売されることでユーザーの購入ハードルは下がることもあり、今後も外観と中身でギャップがある個性的なクルマが登場することを期待したいものです。

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みんなのコメント

30件
  • プロボックスは
    いくらでこれになるんだ?
  • 高いだとなんだかんだで買わない奴は、何も買わないでつまんねえ奴で死んで行く。
    うちの爺は86のMTを2台乗り継いで84才で亡くなった、最後まで好きなことして終わった。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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