現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 「前トラ後バン」の不思議なクルマ「ルートバン」! 「ハイエース」じゃダメな理由とは?

ここから本文です

「前トラ後バン」の不思議なクルマ「ルートバン」! 「ハイエース」じゃダメな理由とは?

掲載 更新 12
「前トラ後バン」の不思議なクルマ「ルートバン」! 「ハイエース」じゃダメな理由とは?

 ハイエースでは賄えないヘビーデューティー向けだった

 皆さんは「ルートバン」というものをご存知だろうか? フロント部分はトラックでキャビン以降はワンボックスバンとなっている不思議な見た目のアレのことだ。

トヨタ新型ハイエースは超巨大化! 今のうちに4ナンバーの現行モデルを買っておくべき?

 このルートバンは現在、日野のほかトヨタからもOEM販売されており、フロント部分はダイナ(デュトロのOEM)、リヤ部分は先代の100系ハイエースとなっている。もともと全く異なる2つの車種のボディを繋ぎ合わせているため、キャビン後方には不自然な段差が存在しており、なんとも不思議な雰囲気を醸し出している車種となっている。

 ではなぜこのような不思議な車種が存在するのだろうか? ボディ後半は先代ハイエースのボディパネルがそのまま使われているため、室内空間もほぼハイエースと同等。となると現行ハイエースでも充分に事が足りるのでは? と思われる方も多いハズ。

 しかし、これには大きな理由が存在していた。それが最大積載量である。

 通常のハイエースは1トン前後が最大積載量となるが、そこに架装をプラスすると当然最大積載量は減っていく。場合によってはもともとの最大積載量を超えてしまう場合も出てきてしまうのだ。

 とくにこれに該当したのが多額のお金を運ぶ現金輸送車で、頑丈な金庫のような装甲を施すと1トンを超えてしまうケースもあったため、よりシャシーに余裕のある2トンクラスのトラックをベースとしたルートバンが生まれたというワケである。

 つまり、ハイエースでは賄えないようなヘビーデューティーな用途に向けて、トラック用のシャシーを使ったワンボックスバンこそがルートバンということになる。

 現在ではハイエースも最大積載量1250kgのモデルが存在しており、ダイナルートバンと同じ積載量となっているが、シャシーの堅牢度ではやはりトラックの方が数段上。最近では路上で見かけることも少なくなってきたとはいえ、一定の需要がある限りは存在し続ける車種と言えるのではないだろうか。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

「これが売れなかったら四輪撤退…」→超ロングセラーに! 世界の「シビック」を生んだ“妙な納得感のある理論”とは
「これが売れなかったら四輪撤退…」→超ロングセラーに! 世界の「シビック」を生んだ“妙な納得感のある理論”とは
乗りものニュース
沼にハマる 『レトロモビル2025』でフランス車の魅力に迫る 高い技術力と芸術的デザインの融合
沼にハマる 『レトロモビル2025』でフランス車の魅力に迫る 高い技術力と芸術的デザインの融合
AUTOCAR JAPAN
トヨタ「86」&スバル「BRZ」用クラッチは「歯打ち音」を低減!「ヤリス」用は半クラが扱いやすい…待望のアイテムが「小倉クラッチ」からリリース!
トヨタ「86」&スバル「BRZ」用クラッチは「歯打ち音」を低減!「ヤリス」用は半クラが扱いやすい…待望のアイテムが「小倉クラッチ」からリリース!
Auto Messe Web
帽子を焦がしたレーシングシャシー ブガッティ・タイプ57 S コルシカ(1) バラバラからの再生
帽子を焦がしたレーシングシャシー ブガッティ・タイプ57 S コルシカ(1) バラバラからの再生
AUTOCAR JAPAN
先端の「クマ」も再現 ブガッティ・タイプ57 S コルシカ(2) 受賞多数のオープンボディ
先端の「クマ」も再現 ブガッティ・タイプ57 S コルシカ(2) 受賞多数のオープンボディ
AUTOCAR JAPAN
トヨタ勝田貴元、惜しくも優勝逃す2位フィニッシュ……3.8秒差で僚友エバンスに軍配|WRCラリー・スウェーデン
トヨタ勝田貴元、惜しくも優勝逃す2位フィニッシュ……3.8秒差で僚友エバンスに軍配|WRCラリー・スウェーデン
motorsport.com 日本版
スズキの超ハイルーフ「本格SUV」に期待大!「ジムニー」超える“悪路走破性”に「まるで軍用車!?」な斬新デザイン採用! 日常から“アウトドア”まで大活躍の「エックスヘッド」コンセプトがカッコイイ!
スズキの超ハイルーフ「本格SUV」に期待大!「ジムニー」超える“悪路走破性”に「まるで軍用車!?」な斬新デザイン採用! 日常から“アウトドア”まで大活躍の「エックスヘッド」コンセプトがカッコイイ!
くるまのニュース
10トン超えのバッテリーを搭載して航続距離500km……ってホントにエコ? 大型トラックはBEVよりもFCVのほうが最適解
10トン超えのバッテリーを搭載して航続距離500km……ってホントにエコ? 大型トラックはBEVよりもFCVのほうが最適解
WEB CARTOP
被災3年…ついに架設スタート! 阿武隈川を渡る国道399号“軽くなる”新しい橋の姿は?
被災3年…ついに架設スタート! 阿武隈川を渡る国道399号“軽くなる”新しい橋の姿は?
乗りものニュース
“ランクル250”をハードコアにカスタマイズ!? オフロードチューニングのスペシャリストが最新コンプリートカー「AT37」を発表!
“ランクル250”をハードコアにカスタマイズ!? オフロードチューニングのスペシャリストが最新コンプリートカー「AT37」を発表!
VAGUE
FDJ2がMIDホイール一色に! 公式ワンメイク化でドリフトシーンに新時代到来!!…大阪オートメッセ2025
FDJ2がMIDホイール一色に! 公式ワンメイク化でドリフトシーンに新時代到来!!…大阪オートメッセ2025
レスポンス
【特集】レッドブルの非情なドライバー育成……しかし彼ら以上にドライバー育成に注力してきた存在はゼロ
【特集】レッドブルの非情なドライバー育成……しかし彼ら以上にドライバー育成に注力してきた存在はゼロ
motorsport.com 日本版
前の車との「車間距離」めちゃ大事! でも運転中「どうやって」測る!? 「高速」や「一般道」で適切な車間を取る方法とは
前の車との「車間距離」めちゃ大事! でも運転中「どうやって」測る!? 「高速」や「一般道」で適切な車間を取る方法とは
くるまのニュース
まるでリアルRPG!? 目指せ鈴鹿8耐優勝! レーシングライダー石塚健が新チーム立ち上げを発表
まるでリアルRPG!? 目指せ鈴鹿8耐優勝! レーシングライダー石塚健が新チーム立ち上げを発表
バイクのニュース
デジタル装備が進化、走行性能もアップ!フリークも納得した新型「ゴルフ8.5 GTI」の高い実力
デジタル装備が進化、走行性能もアップ!フリークも納得した新型「ゴルフ8.5 GTI」の高い実力
@DIME
【MotoGP】ホンダは思ったより大丈夫? アプリリアから加入のアルベシアーノ「革命は必要ない」
【MotoGP】ホンダは思ったより大丈夫? アプリリアから加入のアルベシアーノ「革命は必要ない」
motorsport.com 日本版
「これが普段使い!?」メルセデスAMG A35が“異次元”サウンドマシンに進化 Pro Shop インストール・レビュー by レジェーラ 後編
「これが普段使い!?」メルセデスAMG A35が“異次元”サウンドマシンに進化 Pro Shop インストール・レビュー by レジェーラ 後編
レスポンス
スーパーフォーミュラの改革は話題づくりだけじゃない。さらなる発展に不可欠な“制度整備”……ハンドボールリーグ元事務局長が荒地を耕す
スーパーフォーミュラの改革は話題づくりだけじゃない。さらなる発展に不可欠な“制度整備”……ハンドボールリーグ元事務局長が荒地を耕す
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

12件
  • モノコックフレームかラダーフレームか。
    シングルタイヤからダブルタイヤか。

    見た目だけではなく、中身も違うのだよ。
  • 機械設備の仕事をしております。
    ダイナルートバンの2トン、トヨエースルートバンの2トンと乗り継いできました。
    本当は色々選びたいのですが、現状これしか選択の余地がありません。
    しかしながらアルミバンだと大きすぎて入っていけない等を考えると有難い車です。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

294.7405.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

66.0998.0万円

中古車を検索
ハイエースワゴンの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

294.7405.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

66.0998.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村