<生産終了宣言で人気高騰のS660、中古車にはプレミアム価格が>
2022年3月での生産終了を発表すると同時に、最後のスペシャルモデルとして「モデューロXバージョンZ」をリリースしたホンダS660。軽自動車ながら専用プラットフォームのミッドシップ・オープン2シーターは、そのモデルライフを約7年で終わらせることになりました。
>>ダイハツ コペンのおすすめグレードとユーザーの評価を見てみる
貴重なミッドシップの軽スポーツであり、ホンダが将来、エンジン車を全廃するという流れもあって、S660の価値は高騰中。新車オーダーはとっくにストップしていますし、中古車市場でも新車価格を上回るプレミアム価格をつけている個体は珍しくありません。
<今年1~7月までだと実はコペンのほうが売れている!?>
さて、S660のライバルといえば、ダイハツの製造している軽オープン2シーターのコペンでしょう。駆動方式はFFで、電動格納ルーフを装備するなどS660とは異なる方向性ですが、660ccのターボエンジンを積んでいるのは同様です。そしてコペンには、トヨタのGAZOOレーシングのテイストを盛り込んで走りを磨いたGRバージョンが用意され、GRコペンはトヨタの販売網でも販売されています。
では、生産能力いっぱいのオーダーを集めたS660と、ダイハツとトヨタの販売網で扱っているコペンでは、どちらが売れているのでしょうか。2021年1~7月の累計販売でいえば、意外にもコペンのほうが売れているのです。
S660:2002台
コペン:2802台(ダイハツ:1935台、トヨタ:867台)
S660の生産終了というアナウンスの影響で、コペンも買えるうちに買っておかないと! というムードになっているのかはわかりませんが、静かにユーザーの注目度が上がっていることを、数字は明確に示しています。
<7月単月の売り上げではほぼ同じぐらいの売れ行きに>
さらに直近7月の販売台数を見ると次のようにデッドヒート状態になっています。
S660:456台
コペン:450台(ダイハツ:343台、トヨタ:107台)
S660が今年度で生産終了となってしまうのは軽スポーツファンにとっては寂しいかもしれませんが、コペンがS660のラストスパートに引っ張られるようにして売れ行きを伸ばしているというのは、将来の中古車市場が充実する点からも朗報かもしれません。
<S660人気は過熱気味。投機目的で転売しても残念な結果に>
ところで中古車市場といえば、冒頭で書いたようにレミアム価格まで出ているS660の中古車相場ですが、さすがに上がり過ぎた感があります。いくら新車ではもう買えない(オーダーストップ状態)とはいえ、まだ製造中の現行車で新車価格を超える中古車相場は高すぎです。そんなこともあってS660の中古車はダブつき気味になっています。
市場にダブついているということは相場が下落傾向にあるということです。投機目的やリセールバリューありきでS660をオーダーした人には残念な報告ですが、すぐに転売しても、実際には新車価格を超えて取引されるということはなさそうです。
<今は新車でコペンを買うほうが手堅い選択>
そして、軽2シーターが気になっているのであれば、相場が高めとなっている中古のS660を狙うよりもコペンを新車でオーダーするということをオススメしたいと思います。
実際、そう考えている人が多いからコペンのほうがS660より売れているという状況になっているのでしょう。本当に軽スポーツが好きなユーザーというのはファイナルという言葉に踊らされず、手堅い選択をしているといえそうです。
SNSなどインターネット界隈ではリセールバリューに踊らされている人の声が目立ちますが、おそらく実際にはごく一部のユーザーに限られているとみられます。コペンが確実に売れていることは、その証といえそうです。
文:山本晋也(自動車コミュニケータ・コラムニスト)
※写真
1枚目:ダイハツ コペン
2枚目:ホンダ S660 モデューロX
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