2022年3月をもって生産終了となることが、2021年3月12日に発表されたホンダの軽ミッドシップスポーツ『S660』が、なんと完売になったとの情報が飛び込んできた!
もう新車で手に入れることは難しいのか? それともまだ目があるのか? 購入を考えていたという人も多いS660の最新情報をお届けする。
ホンダらしからぬ英国調小型セダン! コンチェルトが4年で消えた理由【偉大な生産終了車】
文/大音安弘
写真/編集部
【画像ギャラリー】将来のプレミア価格間違いなし! 最後の『S660 Modulo X Version Z』を写真でチェック!!
■1年分の生産台数をわずか3週間で受注終了!?
2022年3月での生産終了を公表したホンダの軽ミッドシップスポーツ『S660』が、なんと完売したという衝撃的なニュースが飛び込んできた。
ホンダは、2021年3月12日、「S660」を約1年後に生産終了を発表するとともに、これまでの応援してくれたファンへの感謝の気持ちを込めた特別仕様車『S660 Modulo X Version Z』の新設定することを公表した。
S660最後の特別仕様車『Modulo X Version Z』。ボディカラーは「ソニックグレー・パール」(写真手前)と、「プレミアムスターホワイト・パール」(写真奥)の全2色
この特別仕様車は、ビートの最終特別仕様車『Version Z』の名を受け継いだものであり、最後の特別なS660であることを意味する。そのためベースモデルも、標準グレードではなく、ホンダのコンプリートカーシリーズ「Modulo X」を採用。
特別仕様として、Version Z専用のソニックグレー・パールの設定をはじめ、専用パーツの塗装色の変更やインテリアパーツの追加など、フィナーレを飾るに相応しい華やかな仕様に仕立てられていた。
S660の生産終了のアナウンスを聞き、行動を起こしたファンは多く、発表直後の週末は、「Version Z」が飛ぶように売れたという。その結果、当初のVersion Zの生産枠は、瞬く間に埋まり出し、早々の完売が予想されたため、標準車に割り当てる生産分を「Version Z」に回せないか検討しているという話を、発表のあとに、ホンダ関係者からも耳にしていた。
ところが、発表から19日目となる3月30日の夕方、ホンダの公式サイトにあるS660の紹介ページには、「受注終了」の文字が……。なんと約1年分の生産台数を、3週間弱という短期間で売り切ってしまったのだ。
これは特別仕様車「Version Z」だけでなく、標準仕様を含めた全仕様のS660が含まれる。つまり来年3月の最後の工場を旅立つ車両まですべて行き先が決定されたということを意味する。
こちらも「受注終了」してしまった『S660』の標準車。こんなクルマを作ってくれて "ありがとうホンダさん!!" 。電動化してもまた作ってもらいたい
■まだ新車購入の望みはある!!
ホンダ広報部に確認すると、3月30日の午前中に、すべてのオーダー枠の入力が終了し、事実上の完売に。そのため、3月30日16時に、公式サイトにて受注終了となったことをアナウンスしたという。ホンダとしても、ここまで販売のスピードは、想定外だったようで驚いていた。
S660を注文できなかった人は、当然、増産できないのかという疑問があるだろう。これについては、現時点で増産分を含めた最大限となる生産台数の確保を図っており、これ以上の増産は不可能ということであった。
2020年3月31日時点では、公式サイトの表記は、「一部タイプをお選びいただけない場合があります。詳しくは販売会社にお問い合わせください」となっているが、再度、ホンダ広報部に確認したところ、受注枠が満杯となった事実に変わりはないという。
それでは、新車のS660を手にすることは不可能なのかといえば、そうとも言い切れないのだ。
ホンダで把握しているのは、あくまで生産枠のみ。全国の新車ディーラーの在庫は含まれない。かなり限定的ではあるが、店舗在庫を保有している可能性もある。
実際に、3月30日の午後、都心のホンダカーズに問い合わせたところ、「週末には、カタログモデルの在庫があった」とのこと。ただ売れてしまった可能性もあり、必要ならば調べると対応してくれた。
また北関東のあるホンダカーズでは、1台の店舗在庫を発見することができた。これらもすでに売約済みの可能性は高いが、運がよければ購入できるだろう。また最終生産枠の中には、店舗在庫としてオーダーされたものも含まれることも想定される。新車が欲しいならば、急いで各地のホンダカーズに問い合わせてみるしかない。
■『S660』の中古車買うのも今のうち?
新車にこだわらないなら、中古車という手もある。ホンダ認定中古車「U-Select」では、全国で86台のS660の中古車を発見することができた。
生産終了して23年以上も経つホンダ『ビート』は生産台数の約6割にあたる1万9759台(2016年末)が現存しているらしい。『S660』も同じように愛されつづけるであろう
その中には、登録済み未使用車と思われる超低走行の車両やModulo Xなども含まれる。新車価格を考慮すると、高値安定の中古車はお買い得とは言いにくい。これも新車が飛ぶように売れた理由のひとつだろう。
将来的なS660の中古車価格の予想は難しい。ただ現在同様の高値安定傾向となる可能性は極めて高いだろう。そのため、いい中古車が見つかる今のうちに、手に入れるというのもひとつの選択だ。
今後、新品同様の中古車が出回ることも予想できる。ただ最近の中古スポーツカーの動向を見ていると、プレミア価格となるのは必然。金に糸目をつけないならば、そんな「Version Z」の出現を待つ手もある。しかし、個人的には、まだ大きな価格変化が生じていない今の中古車から探すほうがクレバーだと思う。
来年2022年で7年間のモデルライフを終えるS660だが、これまでに3万台以上のクルマが世に送り出された。特殊な2シータースポーツということを考慮すれば、よく頑張ったといえるだろう。それだけにじっくり探せば、いい中古車とも巡り合えると思う。
新車か中古車か、その判断は人それぞれだ。ただ最後の絶好の機会と言える今、あなたにとって最良のS660と巡り合えることを心から願いたい。
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みんなのコメント
プレミア狙いのやつが多いと思うし。。