現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > ホンダ「フリード」なぜ売れている? 「8年ぶり全面刷新」“新型”に期待も「現行モデル」が大健闘! ホンダ主力ミニバンは何が人気なのか

ここから本文です

ホンダ「フリード」なぜ売れている? 「8年ぶり全面刷新」“新型”に期待も「現行モデル」が大健闘! ホンダ主力ミニバンは何が人気なのか

掲載 25
ホンダ「フリード」なぜ売れている? 「8年ぶり全面刷新」“新型”に期待も「現行モデル」が大健闘! ホンダ主力ミニバンは何が人気なのか

■現行モデルは発売当初から「ずっと爆売れ」 なぜ?

 ホンダのコンパクトミニバン「フリード」現行型は、登場から7年も経過した“長寿モデル”のひとつ。
 
 2024年6月には待望の新型の登場が控えていますが、現行型の人気も、発売当初からほとんど衰えずに堅調な販売台数を記録してきました。なぜ、ここまで支持されるのでしょうか。

【画像】超カッコイイ! これが「めちゃタフ顔の新型フリード」です! 画像で見る(70枚以上)

 2023年4月から2024年4月にかけての「2023年度」で売れたクルマの上位は1位がトヨタ「ヤリス(シリーズ)」で2位がトヨタ「カローラ」、そして3位がトヨタ「シエンタ」と続きます。

 ホンダ車(軽自動車を除く)でもっとも売れたのは全体では10位となるフリードでした。

 しかし、すでに一部の情報が公式サイトでも公開されているように、フリードはもうすぐモデルチェンジをおこなう予定。

 つまり2023年度に販売されていたモデルは2016年にフルモデルチェンジし、登場から7年が経過した“古いモデル”となります。

 新車販売は新しいモデルの人気が高く、古くなると人気が低下するのが一般的です。

 しかしフリードの場合は新型登場を控えたモデル末期のモデルが、ここまでの人気を維持しているのでしょうか。考察してみました。

 まず前提として言えるのは、いまコンパクトミニバンが高い人気だということです。

 同じ時期に最も売れたミニバンはシエンタですが、シエンタもフリードと同様に車体の小さな3列モデル。フリード人気というよりはコンパクトミニバン人気が背景にあるのです。

 では、コンパクトミニバンの魅力はどこにあるのでしょうか。

 最大の美点は、小さい車体に3列シートを組み合わせていることでしょう。言うまでもありませんが、車体が小さいと運転がとても楽です。狭い道はもちろん、駐車も格段に楽になります。

 そんな運転しやすい車体ながら、イザとなれば最大7人が乗れる3列シートという合理的なパッケージングが高く評価されているのでしょう。バランスがいいのです。

 ミニバンを所有している人でも、常に3列目まで活用するという人はそう多くありません。そう考えた場合「いざとなれば3列目も使えるコンパクトカー」というのは魅力的な選択肢というわけです。

 3列目を畳めば広いラゲッジスペースが確保できるのも魅力。ハッチバックやSUVなどのコンパクトカーには、ここまで広い荷室はありません。

 また、低いフロアと高い天井、さらに後席ではスライドドアを組み合わせた乗降性は一般的なコンパクトカーに比べてはるかに乗り降りが楽なのです。

 ミニバンではありませんが同様のポイントを抑えて高い乗降性を実現したハイトワゴンのトヨタ「ルーミー」やスズキ「ソリオ」も人気車種となっています。

 コンパクトボディに3列シートを組み合わせたミニバンは、新車で買える国産車としてはフリードとシエンタしかありません。現状では選択肢が少ないのです。だからどちらも人気車種となっていると考えられます。

■あえて「従来モデル」を買う人も?

 また、「従来型ながら売れた」ということに関しては、実用車の白物家電化が進んだ影響だと筆者(工藤貴宏)は考えます。

 たとえば冷蔵庫や洗濯機を選ぶ際、多くの人は「もうすぐ登場する最新型」を待って買い控えをすることはないでしょう。

 むしろ、たとえ最新型があっても(もしくは新型登場直前に)割安な価格で売られている旧型を選ぶかもしれません。

 1年ほど前に「もうすぐ新型が登場するのに、ホンダ『N-BOX』従来型がかなり売れている」と話題になりましたが、それも同様の理由と考えられます。

「新型が登場するから待つ」のではなく、「いま欲しいから新型登場前でも従来型を割安で買う」という人が増えているように筆者は感じています。

 いずれにせよ、扱いやすい車体サイズかつパッケージングは実用的、そして価格が控えめというのがコンパクトミニバンの魅力。

 さすがに3列目は広くないので「常に3列目を活用する」といったユーザーには向きませんが、そうでなければ道具として考えた場合に賢い選択肢となることは間違いありません。

 ちなみに、もうすぐ発売される予定の新型はホンダ公式サイトでスタイリングや概要が公開されています。

 パワートレインは、これまでと同様にガソリンとハイブリッドの2タイプですが、ハイブリッドはフィットと同様、モーター走行領域を拡大した最新の「e:HEV」にバージョンアップされます。これは大きな進化と言えるでしょう。

 またスタイルは通常モデルの「AIR(エアー)」とオフローダーテイストの「CROSSTAR(クロスター)」の2タイプがあり、クロスターには2列シート仕様も用意されると発表されています。

 安全面ではブラインドスポットインフォメーションの設定やトラフィックジャムアシスト機能など先進安全機能や運転支援機能の大幅なアップデート、快適性の面ではリアクーラーが採用されるのは大きなトピックと言えるでしょう。

 そんな新型フリードは2024年6月に登場予定。新型も現行型と変わらずにヒットモデルになる可能性は高そうです。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

18年ぶりに復活を遂げたトヨタ新型「クラウン・エステート」“待望”の発売! SUVの魅力をプラスした「新発想ワゴン」は635万円から
18年ぶりに復活を遂げたトヨタ新型「クラウン・エステート」“待望”の発売! SUVの魅力をプラスした「新発想ワゴン」は635万円から
VAGUE
ヒョンデ、『インスター』4月導入でEV普及を加速…新拠点開設やパートナーとの連携強化へ
ヒョンデ、『インスター』4月導入でEV普及を加速…新拠点開設やパートナーとの連携強化へ
レスポンス
軽自動車にこそEVがピッタリです。ル・ボラン編集部が選ぶ! 「EVアワード」日産サクラ
軽自動車にこそEVがピッタリです。ル・ボラン編集部が選ぶ! 「EVアワード」日産サクラ
LE VOLANT CARSMEET WEB
18年ぶり復活のトヨタ新型「クラウン“エステート”」! 「ワゴンとSUVの融合」実現した“デザイン”に込められた“想い”とは
18年ぶり復活のトヨタ新型「クラウン“エステート”」! 「ワゴンとSUVの融合」実現した“デザイン”に込められた“想い”とは
くるまのニュース
トヨタ「クラウンエステート」登場! “シリーズ第4”のモデルはなぜ「SUV×ワゴン」融合した? 伝統の「エステート」名称“復活”にかけた開発の想いとは【開発者インタビュー】
トヨタ「クラウンエステート」登場! “シリーズ第4”のモデルはなぜ「SUV×ワゴン」融合した? 伝統の「エステート」名称“復活”にかけた開発の想いとは【開発者インタビュー】
くるまのニュース
56年前の「ランボルギーニ」がオークションに登場 名スーパーカー「カウンタック」以前の“4人乗りランボ”とは
56年前の「ランボルギーニ」がオークションに登場 名スーパーカー「カウンタック」以前の“4人乗りランボ”とは
VAGUE
マルティン、MotoGP第3戦アメリカズGPも欠場へ。第4戦カタールでの復帰も不透明「思うように回復できず、本当に苦労している」
マルティン、MotoGP第3戦アメリカズGPも欠場へ。第4戦カタールでの復帰も不透明「思うように回復できず、本当に苦労している」
motorsport.com 日本版
レクサス [LS]2013年モデルが想像以上に良すぎる件!! マイナーチェンジってウソだろ!?
レクサス [LS]2013年モデルが想像以上に良すぎる件!! マイナーチェンジってウソだろ!?
ベストカーWeb
新車購入で後悔したくないなら徹底チェック! 購入前にディーラーの実車で穴が空くほどガン見して確認すべき項目とは
新車購入で後悔したくないなら徹底チェック! 購入前にディーラーの実車で穴が空くほどガン見して確認すべき項目とは
WEB CARTOP
トヨタ新型「クラウンエステート」発表! “ワゴン×SUV”を「よりメッキきらめくスタイル」に! スタイリッシュなモデリスタパーツを設定、KINTOでも取り扱い開始!
トヨタ新型「クラウンエステート」発表! “ワゴン×SUV”を「よりメッキきらめくスタイル」に! スタイリッシュなモデリスタパーツを設定、KINTOでも取り扱い開始!
くるまのニュース
レーシングブルズとエクソンモービルが燃料パートナー契約を締結。レッドブルファミリー全体との提携が強化
レーシングブルズとエクソンモービルが燃料パートナー契約を締結。レッドブルファミリー全体との提携が強化
AUTOSPORT web
動かす前に何をすべき!? 冬の間に乗らなかったバイクのメンテナンス
動かす前に何をすべき!? 冬の間に乗らなかったバイクのメンテナンス
バイクのニュース
ワゴン×SUV!? トヨタ新型「クラウンエステート」18年ぶりに復活! 完成された16代目クラウン独自の「乗り味」とは【試乗記】
ワゴン×SUV!? トヨタ新型「クラウンエステート」18年ぶりに復活! 完成された16代目クラウン独自の「乗り味」とは【試乗記】
くるまのニュース
高速道路に「人が運転していない」トラックが出現…なぜ? 一般車の自動運転と何が違うのか
高速道路に「人が運転していない」トラックが出現…なぜ? 一般車の自動運転と何が違うのか
乗りものニュース
トヨタ新型「クラウンエステート」正式発表! ワゴン×SUVとして18年ぶり復活の理由は? ブランド70周年で4モデル揃う!エステートが担う役割とは 635万円から設定
トヨタ新型「クラウンエステート」正式発表! ワゴン×SUVとして18年ぶり復活の理由は? ブランド70周年で4モデル揃う!エステートが担う役割とは 635万円から設定
くるまのニュース
スバル新「クロストレック」発表! 鮮烈な「オレンジ」ボディ採用した“サンブレイズ仕様”に大注目! 同時に「インプレッサ」と「レヴォーグ」特別仕様車も公開!
スバル新「クロストレック」発表! 鮮烈な「オレンジ」ボディ採用した“サンブレイズ仕様”に大注目! 同時に「インプレッサ」と「レヴォーグ」特別仕様車も公開!
くるまのニュース
「アントネッリ圧倒は必須とは思っていない」先輩ジョージ・ラッセル、”速いヤツは最初から速い”理論を提唱
「アントネッリ圧倒は必須とは思っていない」先輩ジョージ・ラッセル、”速いヤツは最初から速い”理論を提唱
motorsport.com 日本版
ホンダ『ZR-V』のゴツゴツ感を低減、スタビリティも向上させるテインの車高調「フレックスZ」発売
ホンダ『ZR-V』のゴツゴツ感を低減、スタビリティも向上させるテインの車高調「フレックスZ」発売
レスポンス

みんなのコメント

25件
  • y_t********
    サイコーにチョードいいからだと思う。
  • キョウヘイ
    もうスマホと一緒でクルマも目新しい進化はないので現行で十分だと思います
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

302 . 3万円 360 . 3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

6 . 9万円 399 . 0万円

中古車を検索
ホンダ フリードの買取価格・査定相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

302 . 3万円 360 . 3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

6 . 9万円 399 . 0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村