■「コンセプト」とはちょっと違う
ホンダは2024年12月18日、2025年に発売を予定する新型「プレリュード」の動画を、公式Xで公開しました。
コンセプトカーとは異なるデザインで、走行シーンが映されています。
【画像】超カッコいい! これがホンダの「市販版プレリュード」です! 画像で見る(91枚)
プレリュードは、1978年に登場した2ドアクーペです。スタイリッシュなデザインに、最新技術を採用したパワートレインや高い走行性能が支持され、歴代モデルそれぞれで根強い人気を持ちます。
1980年代に登場した2・3代目は、ロー&ワイドなデザインを強めたほか、リトラクタブルヘッドライトの採用により、デザイン性を強く重視。非日常を味わえ、特別感(スペシャリティ)をさらに引き立てています。
当時のバブル景気なども人気を後押しし、若い男女に「デートカー」としてもてはやされました。
1990年代の4・5代目ではスポーツカー路線へと舵を切り、「VTEC」を搭載する高回転型のスポーツユニットを採用。しかし、バブル崩壊やクーペの人気低迷、RV車の台頭などから販売面で苦戦し、2001年をもって販売を終了しました。
そんななか、2022年4月に発表された「四輪電動ビジネスの取り組みについて」で、ホンダは2タイプの電動スポーツモデルを展開するとアナウンス。このときに「スペシャリティ」というキーワードを使い、クーペスタイルの新モデル投入を示唆しました。
そして2023年10月、ホンダは開催中の第1回「ジャパンモビリティショー2023」で「プレリュード コンセプト」をサプライズ公開しました。
販売終了から22年の時を経てプレリュードの名称が復活したことで、当時を知るファンやホンダ車ファンなどの間で非常に大きな反響となり、復活を喜ぶ声が寄せられています。
また、このとき2020年代半ばの発売を予定し、開発が進められていることも明かされ、発売に向けて大きな期待が高まっています。
2024年12月には、2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」の採用、2025年の発売が正式に明らかになり、同日には新たな動画が公開されました。
6代目として復活する新型プレリュードは、歴代モデル同様に2ドアクーペスタイルを採用。またスポーツ電動モデルという説明から、4・5代目のような走りを重視したものであることがわかります。
主なデザインはプレリュード コンセプトとほぼ同様で、フロントフェイスは近年のホンダ車らしい、斜めサイドに広がっていく細長いヘッドライトを採用。
いっぽう、コンセプトに採用されたグリル内の横一文字ライトやロアグリル中央に縦に配置されたブルーのアクセントライトは市販モデルでは備わらないようです。
サイドは大きく寝たAピラーからテールにかけてなだらかな稜線を描き、ワイドなリアフェンダーや抑揚の効いたサイドステップなどがスポーティなイメージを与えます。
またフロンドドアウインドウから続くクオーターウインドウの形状が、ストレートではなくわずかながら上部に折れている点は5代目と同様です。
リアはブラックガーニッシュに配された真一文字のテールランプを装備し、筆記体の「Prelude」エンブレムが配されました。このあたりは4代目のデザインと共通性を感じさせます。
パワートレインの詳細などは現時点で不明ですが、エンジンとモーターを制御しレスポンス性を高める次世代技術「Honda S+ Shift」をホンダ初搭載します。
これは運転状態に合わせてシフトアップ、シフトダウンを行い、最適なエンジン回転数を維持することでリニアなレスポンスを発揮。さらに、いわゆる有段ギアを持たないe:HEVでも、従来のATらしいダイレクト感のある変速も再現。
また、「アクティブサウンドコントロールシステム」も備え、エンジン回転数にマッチしたサウンドを再生し、ドライブの高揚感を引き立てます。
価格などの詳細情報は、2025年の発売時期に明かされるとみられます。
※ ※ ※
なお2025年1月開催の「東京オートサロン2025」では、プレリュードのプロトタイプモデルと、プレリュード コンセプトにエアロパーツを備えたカスタム仕様が展示されます。
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みんなのコメント
商売だから世の中の流れやニーズに応えると言う面では仕方ないのですが、最近の国産車は燃費と見た目ばかりを意識したSUVが増えてツマラナイと思ってたので!