中国・海南島の都市”三亜”で行われた、フォーミュラEシーズン5の第6戦三亜ePrix。日産・e.ダムスのセバスチャン・ブエミは、決勝レースをピットレーンからスタートせざるを得なかったにも関わらず、レース中のパフォーマンスは力強く……次々にライバルをオーバーテイクし、6番手でフィニッシュした(最終的には、タイム加算ペナルティを受け8位だった)。
ブエミは予選首位でスーパーポールセッションに進出。しかしそのアタックでウォールに突き刺さってしまったがタイムを計測し、トラブルでコースインできなかったアレクサンダー・シムス(アンドレッティ)を上回って5番グリッドを確保したかに見えた。しかし走行後の車検でブレーキに違反が発覚しタイム抹消……6番グリッドからスタートすることとなっていた。
■フォーミュラE三亜決勝:審議だらけの結末……ベルニュが首位、日産初表彰台
しかし、ブエミのマシンの調査には時間がかかった。その結果、マシンをフル充電する十分な時間がなく、その間にピットレーンがクローズとなってしまい、HWAのゲイリー・パフェットと共にピットレーンからスタートすることとなった。
「僕のマシンは、長い時間調査対象になっていた。そしてその間、バッテリーへの充電が許可されなかった。だから僕のバッテリーは充電が間に合わず、グリッドに向かうことができなかったんだ」
ブエミはそうmotorsport.comに対して語った。
「ものすごく不公平だと感じた。調査中だったのは理解している。でも少なくとも、充電はさせてくれても良かったはずだ」
「彼らが僕に充電を許可した時、ピットレーンは閉じられてしまった。だから僕は、ピットレーンからスタートしなければいけなかったんだ。しかもそれは、ピットレーンスタート以上に遅れることになった(※三亜ePrixのコースは、スタート地点がピットレーンから遠く離れたターン10手前に設けられている)」
「なぜならその時までに、最後尾のマシンまでがずっと先に行ってしまっていた。僕には、その姿を見ることすらできなかったんだ」
「本当に不公平に感じた」
日産・e.ダムスのチーム代表であるフランソワ・シカードは、現地時間の15時に決勝レースがスタートするというコンパクトなスケジュールだったため、ブエミのマシンの充電が間に合わなかったと説明する。
「スケジュールがいつもより少しタイトだったため、時間切れになってしまった。そのスケジュールが、事態をさらに悪化させたのだ」
シカードはそうmotorsport.comに対して語った。
「これらのことは、起こり得ることだ。しかし彼は2度もペナルティを科せられた。それを受け入れることは難しかった」
前述の通り、ブエミは不利なスタートだったにも関わらず驚異的な追い上げを見せ、レース終盤にはトップ10圏内を走っていた。しかし、ロビン・フラインス(ヴァージン)に追突し、ルーカス・ディ・グラッシ(アウディ)をリタイアに追いやったことで、10秒のタイム加算ペナルティを受けた。
「僕は何周にもわたって、フラインスを抜こうとしていた。その時、彼はラインを開けているように見えたんだ」
ブエミは追突当時の状況を、そう振り返った。
「もちろん、僕は迷わずに飛び込んでいった。しかし、彼はラインが開いていることに気付き、僕に寄せてきたんだ。それはちょっと遅すぎる動きだったと思う」
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
みんなのコメント
この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?