スタイリッシュなボディが1/24で蘇る!
近年、様々なヒストリックカーを精力的にキット化しているハセガワから、またも衝撃の新製品アナウンスがなされたのでお伝えしよう。1/24スケール・プラモデルとして今年8月初旬に発売予定の「ニッサン シルビア(S110)前期型 HT 2000ZSE-X(1979)」である。
元インディカードライバーの「桃田健史」が、日本初開催の「フォーミュラE」の現場で感じたこと
【画像8枚】3D CAD画像などから傑作キット登場の予感に打ち震えてみよう!
1979年3月に登場したS110型系は、歴代シルビアのうち三代目にあたるモデルである。先代ではサニーのプラットフォームを使用していたが、S110はA10型バイオレット(/オースター/スタンザ)がベース。その上に構築されたボディは直線基調のスタイリッシュなハードトップで、1980年代の到来を目前に、未来感覚を大きく打ち出したものであった。
レイアウトはもちろんFR、サスペンションは前ストラット/後ろ4リンク。エンジンは、ツインプラグを特徴とする直4 OHCのZ型が3種類。すなわち、1.8LのZ18Sとそのインジェクション仕様Z18E、そして2Lインジェクション仕様のZ20Eであった。デビューと同時に兄弟車ガゼールを新設したほか、同年8月にはハッチバックを追加。さらに1981年5月にはマイチェンとともに1.8Lターボを加え、1982年4月にはDOHCエンジンのFJ20Eを搭載したRSもラインナップ、1983年8月まで発売されている。
リアリティ高いキットとなるのは間違いない
今回ハセガワがキット化するのは、このS110シルビア前期型の最高グレード、2000ZSE-Xである。S110のハードトップについては、現在容易に購入できる1/24プラモデルとしてはフジミのキットがあるが、これは後期型のモデル化。前期型はアオシマのものがあるがこれはオープンカー仕様だ。ほかにモータースポーツ用車両のキット化として、BEEMAXの240RS(シルビアがベースのグループBマシーン)や、アオシマのシルエット(ハッチバックがベース)などがある。
他社製品についてが長くなってしまったが、つまり現在購入可能なプラモデルとして、前期型ハードトップの製品化は唯一のものとなるわけであり、それだけ待望のキットと言えるのである。現時点でハセガワから公開されているのは、線画と実車写真のほかは3D CAD画像のみ、それも全体の様子が分かる3D CAD画像はないのだが、例によって徹底的な実車取材による設計が行われているのは、これだけでも分かるだろう。それだけに、ボディ全体のプロポーションなどにも安心して期待できるというものだ。
画像から分かるのはインテリアやシャシーの再現具合いだが、例えばインテリアでは、特徴的なダッシュボードや柔らか味のあるシート形状が捉えられており、ヘッドレスト脇のシートベルトホルダーのような部分まで押さえられているのが嬉しい。シャシーの再現も的確なもので、そのリアリティは最近の同社製キットと同等のものが望めるだろう。
キットの構成としては、ボディはホワイト成型、メッキパーツは前後ライトのリフレクターやマフラーカッター、ドアノブ、フェンダーミラー鏡面など。さらに、メタルインレットのエンブレム類や、ウィンドウの塗分け用シールが付属するという。ホイールは実車写真とは異なり、フィンタイプの純正アルミロードホイールがパーツ化される。価格は3,630円(税込)、発売時期は今年8月3日頃の予定。
ハセガワ公式サイト
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で、納車直前に破局という笑い話を思い出しました。
兄弟車のガゼールもありましたね。