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試乗 ディーゼルのボルボXC60「D4」 ガソリン車T5+50kgの走りは?

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試乗 ディーゼルのボルボXC60「D4」 ガソリン車T5+50kgの走りは?

もくじ

どんなクルマ?
ー ボルボ新型XC60 D4 日本試乗
ー ボルボ新型XC60 D4 尿素SCR導入

『試乗 ディーゼルのボルボXC60』すべての画像をみる

どんな感じ?
ー T5と同じところ/違うところ
ー ディーゼルのトルク メリハリを楽しめ

「買い」か?
ー 価格/ランニングコストのメリット

スペック
ー XC60 D4 AWDインスクリプションのスペック

どんなクルマ?

ボルボ新型XC60 D4 日本試乗

新しいXC60の日本デビューは昨年10月だった。その時点で、標準型ガソリン仕様の “T5” を筆頭に、高出力ガソリン仕様の “T6” とプラグインハイブリッドの “T8”、そしてディーゼルの “D4” といったカタログモデルはすべて、価格その他の詳細なスペックを公表。すべて受注もスタートしていた。

ただ、昨年秋の発表時に上陸したのは、基本的に「T5」のみ。当時は「D4やT6の納車は2018年の第1四半期以降の予定」とアナウンスされていた。というわけで、今回はついに上陸となったD4についての報告である。

ボルボ・カー・ジャパン担当氏によると、先代XC60のモデル末期においては販売全体の8割をD4が占めたというが、今回はそれ以上の比率になる可能性もある。

というのも、先代D4がFFのみの設定だったのに対して、新しいD4はSUVとして売りやすい4WDであり(というか、新型XC60は今のところ全車4WD)、さらに先代でガソリン車より25万円ほど高かった本体価格も、今回はインスクリプション/モメンタム(with Leather含む)とも「T5」とピタリ同じ設定になったからだ。



ボルボ新型XC60 D4 尿素SCR導入

今回の2.0ℓディーゼルターボもいうまでもなく、おなじみの「Drive-E」ユニット。アルミブロックなどをガソリン仕様と共用する最新のモジュラー設計エンジンで、190ps/40.8kg-mというピーク性能も従来どおりだ。

ただ、従来は触媒だけで処理していたNOx処理を、今回から尿素SCRでおこなうようになった点が異なる。よって、新しいXC60(のD4)の給油リッド内には、燃料補給口に隣接してアドブルー(高品位尿素水)補充口も備わる。

各国の排ガス規制がどんどん厳格化して、しかもそれにまつわる排ガス不正事案が疑惑として取り上げられる昨今では、もはや素直に尿素SCRを採用して、比較的無理なく排ガス規制をクリアするのが世界的な潮流である。その意味では、今回のボルボの手法にもなんら異論はないのだが、そうであれば「排ガス対策にちょっと余裕が出たので」と、気持ちだけでも動力性能を向上させるのも、お客へのサービスでは……とも思う。



どんな感じ?

T5と同じところ/違うところ

XC60 D4の車重は、先行上陸したガソリンT5の50kg増し。ディーゼルエンジンは基本的にガソリンエンジンより単体重量も重くなりがちだが、最新ディーゼルでは排ガス後処理システムもけっこうかさばる。今回のXC60でも50kg分すべてが前軸に集中しているわけでもない。

すでに試乗記をお伝えしているT5と比較して、パワートレイン以外のシャシー部分での仕立てにどのような差があるかは、残念ながら今回は詳細な情報は得られなかった。

ただ、T5との重量差が50kgにとどまり、タイヤの銘柄サイズも両車で共通。そして昨年秋のT5試乗時の記憶などを呼び覚ましてみるに、バネや減衰などのシャシーチューンもT5とおそらく共通、もしくは差があっても微調整程度……と感じられた。

というわけで、XC60のD4も、とても現代的で完成度の高いSUVである。

シートの着座位置が競合車比で高め。今回の “インスクリプション” もタイヤこそ19インチのスポーツSUV系銘柄だったが、トータルではことさらスポーティな調律ではない。標準の固定減衰ダンパーでもほどほどにフラットで引き締まりつつも、大きめの入力に対するフワリと柔らかなストローク感も共存させている点は感心する。



ディーゼルのトルク メリハリを楽しめ

ただ、このように穏当系なシャシーチューンでは、エンジン特性が操縦性に与える影響も大きい。トルクが大きいD4ではスロットルのオンオフによる荷重移動もT5よりメリハリがあり、結果として「振り回している感」は強まる。追い越し加速などでの絶対的なパンチ力もT5より優るので、旧来の「走り好き」なら、T5よりD4により強いシンパシーを感じる向きが多いはずである。

Drive-Eディーゼルは回転フィールもどちらかというとディーゼルっぽさが薄い。アイドリング付近でこそガソリンと異質の震動が伝わってくるが、エンジン回転が上がるほど、少なくとも乗っている人間にはガソリンとの区別がつきにくくなる。

また、興味深いことに、XC60では8ATのレシオ設定も、ディーゼルとガソリンで最終減速比まで含めて共通化されている。両エンジンの運転感覚が似ているのは、このあたりも理由のひとつだろう。



「買い」か?

価格/ランニングコストのメリット

意外なことに、新しいXC60ではT5がエコカー補助金対象車なのに対して、D4は減税/補助金対象外である。また、尿素SCRシステムを搭載しているので、アドブルー(高品位尿素水)の定期的な補充も考慮する必要はある。

ただ、前記のように複雑な排ガス処理システムを考えると、ガソリンと同等の車両価格は割安ですらあり、ディーゼル本来の燃費の良さや燃料代の安さも考えると、ランニングコストはXC60シリーズでもっとも安くなることは間違いない。

ボルボは今後ディーゼル開発からはフェードアウトしていくことも公言しているから、そういうマニア的な意味でも「今こそボルボはD4に乗っておくべき」といってみたい。

XC60 D4 AWDインスクリプションのスペック

■価格 679万円
■全長×全幅×全高 4690×1900×1660mm
■最高速度 –
■0-100km/h加速 –
■燃費 16.1km/ℓ(JC08)
■CO2排出量 –
■乾燥重量 1930kg(エアサス/サンルーフ搭載車)
■パワートレイン 直列4気筒1968ccディーゼルターボ
■使用燃料 軽油
■最高出力 190ps/4250rpm
■最大トルク 40.8kg-m/1750-2500rpm
■ギアボックス 8速オートマティック


なお、AUTOCAR JAPAN上でご覧の方は、「すべての画像をみる」ボタンから、外部メディアの方は、記事下のリンク「『試乗 ディーゼルのボルボXC60』すべての画像をみる」から、ほかの画像をお楽しみいただける。

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