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【10年ひと昔の国産車 10】レクサス RXは世界が求めるサイズと先進性でプレミアムSUVとして確固たる地位築く

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【10年ひと昔の国産車 10】レクサス RXは世界が求めるサイズと先進性でプレミアムSUVとして確固たる地位築く

「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前の国産車は環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は「レクサス RX」だ。

レクサス RX(2009年)
日本では2世代にわたって「ハリアー」の名で親しまれた一方、海外ではレクサス ブランドのベストセラー「RX」として人気を博していたプレミアムSUVの先駆者が、3世代目にして日本でもレクサス RXを名のることになった。

●【くるま問答】ガソリンの給油口、はて? 右か左か、車内からでも一発で見分ける方法教えます(2020.01.21)

今回メインで試乗したのは、バージョンLのエアサスペンション仕様。3.5の2GR-FE型エンジンは意外に存在感のある音とともに目覚めるが、ステアリングやペダルに振動を残すことはなく、きわめてスムーズだ。

吸排気系のリファインで3000rpm付近のトルクを大幅に持ち上げたこともあり、市街地レベルでのレスポンスは抜群だ。かといって飛び出すような過激な反応を抑えたのもさすがだ。高速では軽く右足に力を込めただけで、みるみる速度を乗せる。引っ張らずとも速いのは太い中速トルクの恩恵だろう。

エアサスはありがちな突っ張った感覚がまるでなく、オプションの19インチタイヤを履いていながら、当たりはやさしい。ちなみに3段階の車高調節が可能で、100km/h以上で自動的に入るLoモード(今回はマニュアルセレクトした)ではバネレートが変わり少し硬めとなる。ノーマルモードが一番快適で、通常ここから動かす必要は感じないだろう。なお、オフロード用のHiモードは車速が30km/h以下で選ぶことができる。

少し気になったのは、エアサスの操作部はがインパネ右下の奥なので使いにくいにくいこと。SUVならでは装備だから、もっと使いやすい場所に配置して、また状況を察知して自動調節するくらいの工夫も欲しいところだ。なんといったって「レクサス」なのだから。

通常のコイルサスペンション仕様もバージョンSで試したが、こちらはLとは異なり明確に硬く、ステアリングを切った時の反応がより鮮やかだ。このあたりの性格分けはうまい。ただ、重心の高さを感じさせずスルリと回り込む感じや、姿勢のフラットさなどは基本的に変わらない。となれば、乗り心地の上質なエアサス仕様がベストチョイスといえるだろう。少し遅れて登場するハイブリッドのRX450hにも期待したいところだ。

FFモデルも試したが、こちらはリアにトルクが伝達されないぶん、パワーオンでの姿勢のブレやトルクステアが気になることがあった。やはりこのクルマは4WDが基本なのだ。このように走りの印象はとても良いし、質感の高いインテリアもさすがレクサス。もちろん室内空間も、リアシートの座面が低いのかやや太腿が浮き気味になるが、それでも十分に広い。

インテリアはレクサスの名にふさわしい上質なものだ。。バージョンLに採用された滑らかな肌触りのセミアニリンの本革シートは、身体を優しく包み込んでくれる。操作系では、今回初めて採用されたリモートタッチは操作ノブに指を添わせて動かすと、ナビの画面上に矢印が現れてパソコンのカーソルのように縦横無尽に移動する。行き先入力が短時間で行なえるのには感心した。

ひとつ残念な点は、フロントマスクが「背の高いIS」といった感じでやや線が細いこと。これで世界のイケイケのライバルと渡り合えるか、少し心配になった。力を誇示するのではなく、セダンの味を持つ真のクロスオーバーSUVをRXが目指したのはわかるのだが、レクサスらしさ、SUVらしさを感じさせる顔つきにしても良かったように思える。

■レクサス RX350 主要諸元
●全長×全幅×全高:4770×1885×1690mm
●ホイールベース:2740mm
●車両重量:1940kg
●エンジン種類:V6 DOHC
●排気量:3456cc
●最高出力:206kW<280ps>/6200rpm
●最大トルク:348Nm<35.5kgm>/4700rpm
●トランスミッション:6速AT
●駆動方式:フロント横置き4WD
●10・15モード燃費:9.4km/L
●タイヤ:235/60R18
●当時の車両価格<税込み>:485万円

[ アルバム : レクサス RX はオリジナルサイトでご覧ください ]

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