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驚異の完成度だ!! これは売れる……!?  BYD日本導入第2弾EV「ドルフィン」に中国でいち早く試乗!

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驚異の完成度だ!! これは売れる……!?  BYD日本導入第2弾EV「ドルフィン」に中国でいち早く試乗!

 鳴り物入りで2022年から日本導入を開始した中国のEVメーカー、BYD。今回、中国現地取材で日本市場に2023年夏から販売開始予定のハッチバックモデル、ドルフィンにベストカーWeb編集部員が試乗したのでレポートしよう。

文/ベストカーWeb編集部・渡邊龍生、写真/ベストカーWeb編集部、mewcars編集部

驚異の完成度だ!! これは売れる……!?  BYD日本導入第2弾EV「ドルフィン」に中国でいち早く試乗!

■いよいよBYD製EVの本命モデルがやってくる!

2022年7月、記者発表会場内で展示されたBYDドルフィン。2023年4月には同年8月から日本市場で受注を開始することが発表された(写真左は東福寺厚樹BYDオートジャパン社長)

 2022年7月、日本導入を発表したBYDだが、すでに導入ずみのSUV、ATTO3に続く第2弾モデルが2023年8月から受注開始となることが発表された。それが5ドアハッチバックモデルのEV、ドルフィンだ。

 2022年7月のBYDの記者発表会場にも展示されていたのでご記憶の方も多いだろう。そのボディサイズは全長4290×全幅1770×全高1550mm、ホイールベース2700mmというもの。

 ドルフィンは、日本車だと全長4045×全幅1735×全高1525mm、ホイールベース2580mmのノートオーラと全長4475×全幅1780×全高1515mm、ホイールベース2670mmのインプレッサのちょうど中間サイズくらい。カテゴリーでいうと、BセグとCセグの中間にあたるモデルだ。

 搭載するバッテリーは2種類を発表しており、スタンダードが44.9kWhでハイグレードが58.56kWh。WLTCのBYD自社航続距離についてはスタンダードが386km、ハイグレードが471kmと算出されている。

■中国国内ではすでにベストセラー!

中国国内仕様のBYDドルフィン。毎月1万台以上を中国国内で売り上げるベストセラーモデルに今回、中国現地で試乗した

 ドルフィンはBYDが「海洋シリーズ」と呼ぶEVの1車種で、中国本国では2021年8月に発表されている。中国国内仕様は最もベーシックなグレードで9万3800中国元(約185万円)、上級グレードが12万1800中国元(約240万円)で販売されており、毎月中国国内で1万台以上を販売する人気車となっている。

 ちなみに中国仕様のベーシックグレードが搭載するバッテリーは日本仕様のものよりも低い30.7kWhで、LFP(リン酸鉄)リチウムイオンブレードバッテリーを採用。上級グレードは日本のスタンダードが採用する44.9kWhのバッテリーを搭載している。

 今回、試乗できたのは日本市場で販売されるタイプと同じ44.9kWhのバッテリーを積んだタイプだった。さっそく試乗レポートといこう。

■過不足ない走り&居住性を見せるドルフィン

シンプルなデザインで欧州車のコンパクトハッチ的な雰囲気を醸し出すドルフィン。中央のディスプレイはATTO3同様に縦と横のどちらにも回転するようになっている

 ドルフィンはなんでも当初、「ATTO2」の車名で販売される予定もあったそうだが、販売直前に海洋生物である「ドルフィン」の名が与えられることになったとのこと。すでに販売されているSUVのATTO3よりも当然ながら車高は低く、全体のボディサイズもひと回り小さいハッチバック車だ。

 室内に入ると、そのインテリアはスポーツジムをイメージした内装のATTO3よりもシンプルなデザインで奇をてらったところもなく、使いやすさを念頭に置いたカジュアルな仕上がり。どちらかというとヨーロピアンテイストに近い感じだった。

ドルフィンのセンターディスプレイは縦型になるとこのような感じとなる

 また、ATTO3では中央の大型ディスプレイがボタンひとつで横から縦へ、また縦から横へ回転するギミックが目を引いていたが、こちらのドルフィンでも同じく12.6インチのタッチディスプレイで同様のシステムが採用されていた。

 北京市郊外にある駐車場周辺を走行してみたのだが、アクセルを踏み込んでいってATTO3ほどの強力な加速感はないものの、より軽量なドルフィンにはこの44.9kWhのバッテリーで必要十分な加速は得られる。

ドルフィンのリアシート。170cmの編集部員が実際に座った際、レッグスペースに不満は特に感じられなかった

 ハンドリングについては軽快で敏捷な身のこなしという感じではないが、特に不足している部分もなく、Uターンをした際の回頭性も非常に素直な印象。このクラスのハッチバック車でいえばその居住性も充分なもので、運転席のヘッドクリアランスも快適に保たれているし、リアシートに座った際の居住性もかなりのもの。さらにラゲッジスペースについても345Lを確保していて、そのユーティリティはハッチバック車としてなかなかのものだと感じた。

 中国国内で売れるのも納得といった感じのテストドライブとなったが、注目されるのはやはり日本市場での価格設定だろう。2023年8月からの日本での発売開始は決まっているのだが、その価格は未定。ATTO3が440万円であることを念頭に、補助金を考慮しても300万円台前半になるとかなり価格競争力を持ったEVになりそうだ。

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みんなのコメント

126件
  • どう考えてもドルフィンがBYDの本命ですね。
    日本仕様の実車ををじっくり見てきたけど、内装はトヨタ、日産の同クラス車より圧倒的に質が高いし、
    ドアの閉まり方もしっかりしている。何よりもBEVなので室内が広い。
    来年あたりはバックオーダーを抱えること間違いない。
    まだ決定ではないが、認証取って補助金が85万になる可能性が高いらしい。
    こうなるとサクラ終了ですね。
  • 令和生まれの日本人が社会人になる頃には、
    「昔は車と言えば日本製だった、そういう時代があったんだよ」
    と言うようになるんだろうね
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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