新しい車検証を見て真っ先に「小さっ!!」と思わず声が出た。ふたまわりほど小さくなったサイズが印象的だが、一番の大きな変化は一部情報の電子化だろう。この変更が自動車ユーザーにもたらすメリットとは!?
※本稿は2023年1月のものです
文/角田伸幸、写真/ベストカー編集部、AdobeStock ほか(トップ画像=Kumi@AdobeStock)
初出:『ベストカー』2023年2月26日号
車検証から個人情報が消えた?? 電子化された最大のメリットとは?
■小型化&ICタグ埋め込み!! 新しい車検証のメリットとは?
新しい車検証はA6サイズに小さくなり、住所・氏名などの主要情報はICタグに書き込まれる。車検証のオンライン発行も可能になるはず
近々クルマを買い替える人は、車検証を見て驚くかもしれない。1月4日から車検証の仕組みが変わったからだ。
新しい車検証だが、まずサイズがA4からA6へと小さくなった。縦105mm、横177.8mmだからハガキよりわずかに大きい程度だ。見た目的には右端に余白ができ、関連情報を記録するICタグが埋め込まれた。裏側には保護シールが貼られている。
車検証に書かれる事項も変更されている。これまであった使用者の住所や所有者の氏名、住所などの記載はなくなり、ナンバーや車体番号といった車両データに絞られた。非記載となったデータはどこへいったかというと、先述したICタグに電子情報として格納されたわけだ。
ICタグの情報はどう読み取るかというと、汎用カードリーダーを接続したPCか、専用アプリをインストールしたNFC読み取り機能付きのスマホを使う。マイナカードと同じと考えればいい。
なぜここへきて車検証が変わったのか。そこにはクルマの法的な手続きの簡素化が関係している。これまで車検証の交付には管轄の陸運局に出向く必要があったが、この手続きをディーラーや整備工場で完結できるようにしようというのだ。納車期間の短縮にもつながる施策だから、一刻も早い実現を望みたい。
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みんなのコメント
スマホを忘れた場合にも読み取れないし、パニア付きバイクはまだしもシート下に入れる人は泣けるはず。
車は今月車検だからこれに変わるが、グローブボックスにアレコレ詰めちゃっている人は整理が必要だし、老人にとっては意味不明で読み難い物になった。
電子化するならサイズも方式も免許と同じにして、専用の端末にタッチしてパスワード入力の方が楽なのに、中途半端な電子化と紙媒体の共存を狙うからこうなる。