クルマはどんどん快適で使いやすを求め、気づけばSUVブームにもなってしまった。しかし新型プリウスは誰もが知る実用車でありながらスーパーカールックで登場!! 誰もがカッコいいと思える理由を探してみよう。
文/清水草一、写真/TOYOTA、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2023年10月10日号※本稿は2023年9月のものです
30年に1度の革命車!? 新型プリウスは誰が見ても新しいと思えるワケ
■「革命的に新しい!」は難しい?
スーパーカールックの「実用車」というのが新しいトヨタ プリウス
今日び、初代プリウスみたいな、「革命的に新しい!」というクルマは存在しない。そういうのは20~30年に1台くらいしか生まれないので無理もない。逆に原点回帰や温故知新のクルマも多く、そっちのほうが新鮮さも感じやすい。さもなきゃひたすらSUV化だ。そこにはもう特段の新しさはない。
■今どきあえての「速そうなスーパーカー」スタイルが新しい!
インパネのデザインも斬新で新鮮
そんななか、プリウスの逆張りは光っている。クルマは低速化・安楽化・堅牢化に向かって進んでいるのに、プリウスはあえて速そうで、非実用的で、災害に弱そうなスーパーカールックで登場した。
「それを言うならカリーナEDのほうが早かった」とも言えるけど、プリウスはカリーナEDよりも速そうなカッコだし、室内も意外に広いんだからスゲエ。あそこまでスーパーカーみたいなフォルムの5ドア実用車は、これまで世界中に存在しなかった。
プリウスの新しさは、ほぼその一点にある。パワートレーンやインテリアなどは特に新しくないけれど、見ただけで「こりゃ新しい!」と理解できるし、幅広い層に大好評だ。みんな、実はああいうカッコに憧れていたんだね!
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