独メルセデス・ベンツは、今月25日に開幕する第15回北京モーターショーへの出展概要を明らかにした。
米国を抜き世界最大の自動車市場となった中国。どのメーカーもこの市場での勝敗が業績に直結するだけに、販売拡大に熾烈な競争を繰り広げている。その中国の高級車市場で気を吐いているのがメルセデス・ベンツ。最近発表された本年第1四半期の販売台数では約17万台を記録し、2位のアウディに1万台以上の差を付けて堂々の1位となった。
そのメルセデスが今回北京モーターショーに出展するのは、ワールドプレミア3台とアジアプレミア7台からなる計10台の豪華ラインナップ。ここでは、特にワールドプレミアを飾る3台について、そのアウトラインを見ていきたい。
まず、「Aクラス・サルーン」は、今年2月に公開された新型Aクラスのセダンバージョン。AIを活用した音声認識システム「MBUX」を備え、フラッグシップサルーン「Sクラス」に準じるドライビングアシスト機能が奢られるなど、装備の充実ぶりが際立つモデルとなっている。なおAクラス・サルーンの生産は中国の工場で行われる。
続いて、「Cクラス・サルーン」は、現行Cクラスセダンにモデルライフ初となる大規模なアップデートを施したもの。一足先にニューヨークショーで披露されたクーペおよびカブリオレに準じる改良が施されるものと予想できるが、市場のニーズに応えてロングホイールベース版も用意されるのは中国ならではだ。
最後に、「ビジョン・メルセデス・マイバッハ・アルティメット・ラグジュアリー」は、ハイエンドサルーンとSUVの融合を目指したコンセプトモデル。マイバッハのデザイン言語に沿った高級感溢れる仕上げが施され、同じデザインチームが手がけた家具のコレクションも同時に発表されるようだ。
セダンと超高級SUVという中国市場の嗜好を踏まえたワールドプレミアを用意してきたメルセデス。好調の高級車市場において並み居るライバル達を迎え撃つ意欲は万全といえそうだ。
※写真1~3枚目:2017年の上海モーターショーで初披露された「コンセプト Aセダン」
写真4~12枚目:「ビジョン・メルセデス・マイバッハ・アルティメット・ラグジュアリー」のティザーイメージ
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