イタリア語でグラベルという意味の「ステラート」。その名を冠した世界限定1499台は、スーパーカーのスタイリングを継承しつつ、オフロードもこなせるマシンに仕立てられた。ウラカンシリーズに新たに加わったウラカン ステラートを米国チャクワラバレーレースウェイで試乗した。(Motor Magazine2023年8月号より)
共同開発の「ブリヂストン デューラーAT002」が頼もしい
ステラートとはイタリア語でグラベルを意味する。世界でたった1499台の限定車として登場したランボルギーニ ウラカン ステラートは、まさにその名のとおりオンロードに加えてオフロードまで守備範囲を広げて、全天候型スーパースポーツを謳う。
●【くるま問答】ガソリンの給油口は、なぜクルマによって右だったり左だったりするのか
ウラカンの楔形のボディは車高44mmが上げられ、フロント、サイドの下まわり、リアのディフューザー周辺には樹脂製のプロテクターが装着される。フェンダーには、樹脂製のクラッディングを追加することで前30mm、後35mmワイド化。そして、そこには前235/40R19、後285/40R19という外径の大きなブリヂストン デューラーAT002が収められている。
いかにも走破性の高そうなゴツいブロックを持つこのタイヤは、ランボルギーニとの共同開発で、オフロードでの走破性だけでなくオンロードでのパフォーマンスも追求したもの。しかもランフラット構造とされたものである。
エクステリアはノーズの先端には補助灯が追加され、ルーフレールも装着。エンジンカバーからはシュノーケル状のエアインテークが顔を覗かせている。本来のサイドインテークでは、ダート走行時に埃や砂が入り込んでしまうため、お馴染み5.2L V10自然吸気エンジンは吸気系が丸ごと新設計されているのだ。
全天候型スーパースポーツを標榜するだけに、試乗に供されたクローズドコースは半分が舗装、半分がグラベルという特殊なレイアウトとされていた。まず舗装路で印象的だったのは、そのコントロール性の高さ。サスペンションは車高が上がったこともありストローク感があって姿勢変化がわかりやすく、タイヤもヨレなくスライドコントロールがしやすい。
性能のピーク値を追わず、コントロール性を重視
絶対的なグリップはやや控えめだが、それも御しやすさに効いていて、3速全開でのドリフトも余裕で楽しめる。これは痛快だ。
グラベルでは、走行モード選択機能のANIMAに追加されたRALLYモードで。トラクションを最大化するこのモードに入れておけば、むしろアクセルペダルを踏むほどに安定してくるから、右に左に自在にスライドさせながら走らせることができた。それも不安感など皆無に、である。
最近のスーパースポーツカーは性能レベルがきわめて高く、一般道ではおろかサーキットでだって容易に全開にできない感は否めない。しかしながらこのウラカンステラートは、性能のピーク値を追うのではなく、コントロール性に重きを置いた調律とすることで、オンロードでもオフロードでも、V10エンジンを思い切り踏み抜き、歌わせる歓びに存分に浸らせてくれた。
案外、スーパースポーツカーの未来にはこんな手もあるのかも。そう思わせた、実に興味深い1台だったのである。ランボルギーニ自身も手応えを得ているようだから、今回は台数限定だったが、あるいは次の展開も期待してもいいかもしれない。(文:島下泰久/写真:アウトモビリ ランボルギーニ S.p.A.)
ランボルギーニ ウラカン ステラート主要諸元
●全長×全幅×全高:4525×1956×1248mm
●ホイールベース:2620mm
●乾燥車両重量:1470kg
●エンジン:V10DOHC
●総排気量:5204cc
●最高出力:449kW(610ps)/8000rpm
●最大トルク:560Nm/6500rpm
●トランスミッション:7速DCT
●駆動方式:4WD
●燃料・タンク容量:プレミアム・80L
●WLTPモード燃費:6.7km/L
●タイヤサイズ:前235/40R19、後285/40R19
[ アルバム : ランボルギーニ ウラカン ステラート海外試乗 はオリジナルサイトでご覧ください ]
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
「30万円」の大幅値下げ!? 鮮烈レッドの「新型セダン」発表! 爆速の「超高性能モデル」も新設定! 今あえて「値上げラッシュ」に逆行した理由とは
なぜ免許とマイナカード「24年度末」に一体化? 紛失時はどうなる? 一体化でどんな影響ある?
トヨタ新型「“SUV”ミニバン」発表! タフ顔&高級内装がカッコイイ! アンダー400万円の“充実装備”が嬉しい「GX O」印に登場
ホンダが新型「5ドアスポーツクーペ」を世界初公開! 流麗デザイン×斬新ハンドル採用! 25年内に登場予定の新型「GT コンセプト」 北京で初披露
スバル「新型SUV」発表! スポーティ&ブラックな内外装がカッコイイ! オシャブルー新設定に販売店でも称賛の声
まわりを巻き込む可能性もあるからヤメてくれ! 元教習所教官が語る「よく見かける」危険運転3つ
なぜ免許とマイナカード「24年度末」に一体化? 紛失時はどうなる? 一体化でどんな影響ある?
「瞬殺でした」トヨタの“超本格・最大級”「新型SUV」すでに完売!? 大変貌「角張りシェイプ」で原点回帰の新型「ランクル250」が人気すぎた
「最も多い」&「最も反則金が高い」交通違反って何? “スピード違反”抑えて「めちゃ捕まってる違反」は!? 反則金3万円超えの違反にも注目
「Appleのパクリ」はもはや過去! 中国シャオミ初EV「SU7」受注7万台突破と新経済圏ブチ上げ、米中貿易摩擦も何のその?
みんなのコメント
そりゃそうだろ。
ボディカラーが土と同じ色なんだろ?
背景に紛れる色合いだから似合ってるんだよw
911ダカールも良いなー