ホンダが2018年11月、新たに開発したハイブリッド専用小型車を投入する……という新情報が入ってきました。
思い起こせば2017年6月、ホンダの栃木研究所で開催された「ホンダミーティング(本田技術研究所が主催する技術披露会)」にて、なにやら謎めいたテスト車に試乗させていただいた。
「パワーユニットはよくある1.5Lですが、空力性能と足回りはオリジナルで、これからのホンダの目指す走りの方向性が示されています」
と、思わせぶりな説明がホンダ広報部からあったが、あれ(本稿メイン画像)がこれ(新ハイブリッド専用車)だったとは……。
以下、本稿では首都圏ホンダディーラーからこの話を掴んできた遠藤徹氏より、この謎の新ハイブリッド車に関する情報をお伝えいたします。
また本稿よりさらに詳細情報などを知りたい場合は、2017年12月9日発売の『ベストカー2018年1月10日号』(販売中)巻頭カラーをご覧ください。
文:遠藤徹
■現行シビックとプラットフォームは共用
ホンダ本社はこのたび、全国のホンダディーラー首脳に向けて2018年の新車投入計画を説明した。その説明会で飛び出したのが「新ハイブリッド専用車」だ。以下、取材で明らかになったそのモデルの概要を説明したい。
「ホンダ新ハイブリッド専用車」は現行シビックをベースに、直噴1.5Lエンジンにモーターを組み合わせたパワーユニットを持つ。
ボディは3ナンバーサイズを採用。
ハイブリッドシステムは改良型1モーター2クラッチ&リチウムイオンバッテリーを搭載すると思われるが、
「燃費はトヨタのプリウスを上回り、同クラス最高レベルの実現を目指す」
と資料に記されていることから、2モーター方式を採用する可能性もある。
トランスミッションは新開発CVTで、当面はFF駆動のみ(4WDは未設定ということ)。
あくまでシビックがベースであるが、最高レベルの低燃費を目指すことから、車重のかさむ3ボックスセダンではなく軽量の5ドア2ボックス系ボディシェルを選ぶ可能性がある。
シビックシリーズとはプラットフォームを共用するが、軽量化のための新素材、この車両のために開発されたエアロダイナミクスと足回りの新コンポーネントを採用し、走行フィール、ハンドリングはまったくの別モデルとして仕立てている。
2017年6月の時点で報道関係者に試乗させた謎の(シビックベース)モデル車。あれが新型ハイブリッド車の布石だったとは……
■将来的にはEV&PHV化も狙う
全幅は1750mm近辺の3ナンバーサイズで、走行安定性にも配慮したつくりとなる。
エクステリアデザインはプリウス、リーフに通じるスポーティ&スタイリッシュなボディシェルにフィットファミリーを想わせるフロントマスクでまとめられる。
空力特性を極限まで追求、高速域での低燃費実現を図る狙いがある。
車名に関しては、シビックシリーズのラインアップ以外で仕立てられ、まったく別の新ネーミングを採用する案と、シビックシリーズのひとつとして構成するという2種類の情報がある。
これまでホンダはハイブリッド専用モデルとして「インサイト」を持っていたが、これは2014年3月、販売不振のため生産中止した。
このイメージの悪さから同ブランドは引き継がず、まったくの新型車として投入するか、もしくはシビックシリーズに組み込むことにしたようだ。
将来的にはハイブリッドだけでなく、EV走行を充分に確保したプラグインハイブリッドもこの車種のラインアップに加える方向で開発を進めている模様である。
このプラグインハイブリッドシステムについては、2018年夏に「クラリティ」に先行して搭載車を設定、EV走行100kmを実現することから、同一ユニットを移植する可能性もある。
ベースは新型シビックだが、ボディもユニットも足回りも別仕立てとなる
■ホンダの国内市場を支える柱に
当然のことながら、安全パッケージの「ホンダセンシング」もさらなる進化を遂げて採用する。
従来モデルのフィットや軽自動車のN-BOXでも装着率は80~90%に達していることから、こちらは全車標準装備となるはず。
シリーズ全体としては月販5000台以上の量販戦略モデルの構築を目指す構えである。
これによって日本の登録車でフリード、フィット、ヴェゼル、ステップワゴンに並ぶ、ホンダを代表する戦略モデルへの構築を目指すことになりそうだ。
このモデルに関しては、引き続き取材を進め、情報が入り次第順次お伝えしてゆきたい。
イメージとしては、2010年で日本での販売を終了した「シビックハイブリッド」と同じ立ち位置になるが、今度のハイブリッドモデルはプリウスと真っ向勝負できるクルマとなるべく準備が進められている
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