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【乗り心地のよいクルマ探求所】ルノーが考える“現代セダン”アルカナ。長距離移動はノンストレス、燃費もバツグン

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【乗り心地のよいクルマ探求所】ルノーが考える“現代セダン”アルカナ。長距離移動はノンストレス、燃費もバツグン

 レース、モータースポーツ好きが選ぶクルマといえば、とにかく速さを求めていると思われがち。たしかにトルクフルなエンジンや信号待ちからスタンディングスタートを決めたくなる加速感は魅力的。さらにレースカーのようなエアロが付いた見た目や、サーキット走行ができるくらいの固い足回りのクルマもレース好きの心をガッシリ掴みますよね。

 でも……1周まわって、やっぱり普段の足に使いたいクルマって結局、乗り心地のいいクルマじゃないですか? という編集部の主張をもとに、お借りした広報車をできるだけ忌憚なく、乗り心地という視点で評価してみたいと思います。今回評価するのはルノー・アルカナのエスプリ・アルピーヌE-TECHフルハイブリッドです。

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●乗り心地評価 7つのポイント5段階評価

運転席からの見やすさ ★★★☆☆ステアリングの操作性 ★★★★☆足回りの感触 ★★★★☆アクセル、ブレーキの感触 ★★★★☆シートの座り心地 ★★★★★街乗りオススメ度 ★★★★★高速道路での安心感 ★★★★★

総合評価 ★★★★☆

 今回試乗したのは、ルノー・アルカナのエスプリ・アルピーヌE-TECHフルハイブリッド(型式:7AA-LJLH4MH)です。5人乗りのセダンモデルで、車両本体価格は499万円(税込み)。

 まず特徴的なのはスタイリングで、数値としては全長 × 全幅 × 全高は4570 × 1820 × 1580(mm)。実際に観た印象として、全長は馴染みのある大きさですが全幅は若干広め、全高については車高も含めて高めに感じました。近年、車高が高くて径が大きいタイヤを履くセダンが増えてきたような印象があり、興味津々で乗り込みます。

 運転席からの視線は若干高め、と感じながら発進してみると、ハイブリッド由来の出力特性が新鮮でした。低速時はモーターをメインに走るこのアルカナは、最高出力36kW(49PS)・最大トルク205N・m(15.1kgm)のメインモーターと15kW(20PS)・50N・m(5.1kgm)のサブモーターを搭載しており、前輪を駆動します。モーターのみでも充分なトルクを発揮するため、ラクラクかつ静かに発進しました。

 次第に流れに乗るとエンジンが加勢します。H4M型の1.597リッター直列4気筒エンジン(NA)は出力は69kW(94PS)・148N・m(15.1kgm)で、すでにスピードが出ている状態ところに自然に“合流”。高速道路の速度域でも扱いやすく、扱いやすく落ち着いたパワートレインという印象でした。ちなみに車両総重量は1745kgです。

 サスペンションの乗り味はソフトで、体が感じる衝撃をしっかり吸収してくれている感覚です。搭載されているアダプティブクルーズコントロールも不快感のナチュラルな味付け。高めの車高で比較的遠くまで見やすい前方視界とソフトな足回りも含め、運転時にかかるストレスを減らしてくれる要素が多く揃えられていると感じました。なお装着タイヤは前後同サイズの225/45R19で、借りた車両にはハンコック製のVENTUS PRIME4が装着されていました。

 しかし気になったのは後方の視界。とくにバックでの駐車時は、運転席から実際に目で見て確認するには視認範囲が狭く、1820mmという車幅が脳裏にちらつきます。その分、サイドビュー機能付き360度カメラや四方を検知するパーキングセンサーに頼らざるを得ません。スペック上は、センサーがあって無問題ですが、慣れるまではすこし時間がかかりました。

 上記の乗り味の一方、室内空間は落ち着いたデザインで、アルピーヌロゴがあしらわれたシートもクール。ホールド感も満足です。そして、Cピラー部分が盛り上がっているボディシェイプから期待していた後部座席も、ルーフが高くて好印象。ただ、足元が若干狭く、さらにサイドシル部分の盛り上がりが高いために乗り降りがしづらかったのは惜しいポイントでした。

 最後に触れたいのは、『フルハイブリッド』の武器である燃費について。今回お借りした際の移動は、横浜から鈴鹿サーキットまで。往復路と週末のサーキット通いを含めて約800km弱の道のりでしたが、燃料はメモリ半分を少し過ぎたあたりで帰宅。燃料タンク容量は50リットルで、燃費については余裕たっぷりの旅でした。帰路につく際にガソリン残量を確認するのは旅の定番かと思いますが、半分以上も残っていることに編集部3人で揃って驚いたことを覚えています。

 総合的な乗り味としては、ストレスフリーな移動を追求してえいる高品質。クルーズコントロールや360度カメラも含め、運転そのものをクルマに任せて乗る感覚を覚えるほどです。システムに頼る乗り方に慣れるまでは馴染み難いかもしれませんが、家計に優しい高燃費も含め、ルノーが示すお手本のような現代セダンでした。

[オートスポーツweb 2025年10月03日]

文:AUTOSPORT web
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みんなのコメント

2件
  • fxnhe501
    SUVという言葉を使わない縛りで書いた記事なのかしら。オートスポーツだから?そもそもモータースポーツのWeb雑誌にこういう記事っているのかしら?
  • ito********
    燃費は抜群、といって実際にどの程度だけだったのかを書かないってどういうことなの ?
    抜群というからには国産HEVが遠く及ばない50km/lとかを叩き出したのだろうか。15年位前だったか、北海道でレンタカーで借りたプリウスの満タン法燃費が40だったことがあるが、そこから考えて高速燃費50km/lならば抜群と言っても良いかもしれないが、最近の国産のコンパクトクラスのHEVの燃費を知らないからなんとも言えない、実は50km/lは普通かもしれないが・・・
    とにかく具体的な数字を挙げずに抜群などと書くべきではない。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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