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Cセグメントのシェアも奪う?大きく洗練された新型A1の魅力

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Cセグメントのシェアも奪う?大きく洗練された新型A1の魅力

アウディのラインアップの中でもっとも小さなコンパクトハッチバック、A1が8年ぶりに2代目へとフルモデルチェンジした。大きな変更点としては、3ドアの設定がなくなり、5ドアのスポーツバックのみになったこと。そしてプラットフォームが先にモデルチェンジした姉妹車、VWポロと同様のMQB世代となったことで、居住空間が拡大し、運転支援システムなど先進技術を採用した。

アウディ A1 Sportback 35 TFSI Sライン|Audi A1 Sportback 35 TFSI S line

打倒2ストローク!の使命が生んだ。ホンダVT250F

ホイールベースを95mm拡大し、ゆとりのある居住空間を実現した新型A1。ボディサイズは全長4040mm、全幅1740mm、全高1435mm。

先代では4m以下だった全長は4040mmとわずかに4mを超えたもののコンパクトな印象は変わらない。しかし、ホイールベースを95mmも延長したので、後席の居住空間とラゲッジスペースが拡大した。後席は178cmの男性が膝周りや頭上にゆとりをもって着座でき、ラゲッジスペースは先代比で65ℓ増量している。

アウディ A1 Sportback 35 TFSI Sライン|Audi A1 Sportback 35 TFSI S line

全長は先代よりも拡大しているものの、全幅はほぼ同じサイズ。コンパクトな印象もそのままだ。

アウディ A1 Sportback 35 TFSI Sライン|Audi A1 Sportback 35 TFSI S line

現在導入されているのはA1 Sportback 35 TFSI advanced、A1 Sportback 35 TFSI S lineの2種類。価格は前者が365万円、後者は391万円。2020年には下位グレードのA1 Sportback 25 TFSIの導入も予定している。

エクステリアデザインは、丸みを帯びたフェミニンな印象だった先代と比べて、エッジの効いたマスキュリンなイメージになった。ボディとルーフ部とを塗りわけるコントラストルーフは、新型でもオプション設定されている。ボンネット先端に設けられた3分割スリットやワイドなCピラー、そしてリアのブリスターフェンダーなどは、1984 年にデビューしてラリー界を席巻したアイコンモデル、アウディスポーツクワトロへのオマージュだという。

アウディ A1 Sportback 35 TFSI Sライン|Audi A1 Sportback 35 TFSI S lineアウディ A1 Sportback 35 TFSI Sライン|Audi A1 Sportback 35 TFSI S lineインテリアは、センターコンソールを運転席側へと傾斜したシンプルかつスポーティなものだ。上級モデルからの流れをくみ、デジタルスクリーンによってほとんどの要素が構成されている。試乗車は高解像度の 10.25 インチのフル液晶ディスプレイ式のデジタルインストルメントクラスターをはじめ、オプションの 10.1 インチのタッチスクリーンを備えた MMI ナビゲーションシステムやアウディバーチャルコックピットなどを装備していた。またApple CarplayやAndroid Autoにも対応、Qi規格のワイヤレスチャージングもオプション設定している。

アウディ A1 Sportback 35 TFSI Sライン|Audi A1 Sportback 35 TFSI S lineアウディ A1 Sportback 35 TFSI Sライン|Audi A1 Sportback 35 TFSI S line

荷室容量は通常時335L、リアシートを倒すことで1090Lまで拡大する。リアサスペンションのスプリングとダンパーを別々に配置することで、先代比65L増している。

アウディ A1 Sportback 35 TFSI Sライン|Audi A1 Sportback 35 TFSI S line

試乗車の35 TFSIは上位グレードで、1.5L直列4気筒ターボエンジンを搭載する。最高出力は150ps、最大トルクは250Nmを発揮する。CODシステムによって燃費効率も改善した。

上位セグメントに迫る魅力エンジンは、従来の1.4 TFSI の進化版となる1.5L直列4気筒ターボ、1.5TFSIで、高圧の直噴システムの採用などにより最高出力150ps、最大トルク250Nmを発揮。気筒休止システムのシリンダーオンデマンド(COD)によって低燃費と両立する。トランスミッションは7 速 S トロニックを組み合わせる。導入当初はこの1.5Lを搭載する「35TFSI」のみの設定だが、来年の第2四半期には廉価版の1L直列3気筒エンジンを搭載する「25TFSI」の導入が予定されている。おそらく価格的にはそちらが売れ筋モデルとなるはずだ。

アウディ A1 Sportback 35 TFSI Sライン|Audi A1 Sportback 35 TFSI S lineアウディ A1 Sportback 35 TFSI Sライン|Audi A1 Sportback 35 TFSI S lineアウディ A1 Sportback 35 TFSI Sライン|Audi A1 Sportback 35 TFSI S lineグレード構成は、ベースとなる「advanced」とスポーティな「S line」の2種類。試乗車は前者にナビパッケージや数々の先進運転支援システムをセットにしたアシスタンスパッケージなどのオプションを組みあわせる導入記念限定車だった。タイヤサイズは標準サイズの215/45の17インチで、欧州のドライバーが求める操縦安定性とウェット路面での制動性能の両立を実現したと謳うブリヂストン製のTURANZA T005を装着していた。サスペンションはフロントがマクファーソンストラット、リアがトーションビームというベーシックな組み合わせで、可変ダンパーなどは備えていないが、乗り心地は良好だった。VWポロにも共通する走り出しの滑らかさは特筆に値するもので、タイトコーナーでもアンダーステアの傾向はまったくみられない。ステアリング操作に対して正確に曲がってくれるし、四輪駆動ではないながらもスタビリティが高く、アウディらしい安心感がある。

アウディ A1 Sportback 35 TFSI Sライン|Audi A1 Sportback 35 TFSI S line

オプションで装着できるアウディバーチャルコクピット。ナビの矢印やアニメーション、Audi connect サービスコンテンツなど様々な情報を表示でき、ステアリングのボタンから切り替えられる。

アウディ A1 Sportback 35 TFSI Sライン|Audi A1 Sportback 35 TFSI S line惜しむらくは、アダプティブクルーズコントロール使用時に停止した際、車両側で制動力を保持してくれず、ドライバーがブレーキペダルを踏まなければ機能が解除されてしまうこと。この点もVWポロと共通の仕様だが、A1の価格帯を考慮すれば改善が望まれる。

しかし、いま世界的なトレンドとして性能的にも価格的にもBセグメントのCセグメントに対する突き上げが半端じゃない。新型A1 Sportbackの最大のライバルは、モデル末期の兄貴分A3かもしれない。

アウディ A1 Sportback 35 TFSI Sライン|Audi A1 Sportback 35 TFSI S lineアウディ A1 Sportback 35 TFSI Sライン|Audi A1 Sportback 35 TFSI S line文・藤野太一 写真・柳田由人 編集・iconic

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