新車時の約4倍の価格で落札
2025年1月24日~25日にRMサザビーズがアメリカ・アリゾナ州で開催したオークションにおいてメルセデス・ベンツ「SLS AMG ブラックシリーズ」が出品されました。出品車は新車でアメリカに輸出されたと推定される132台のうちの1台で、走行距離はオークションのカタログを作成した時点で500マイル(約800km)未満と、新車のようなコンディションを保っている1台でした。
実走行1000キロ以下! 約1億3000万円のメルセデス・ベンツ「SLS」は特別な「ブラックシリーズ」でした
2025年も注目のRMサザビーズのオークション
オークショネア、RMサザビーズのオート・オークションは、2025年も例年どおり1月下旬のアリゾナから始まった。それに続くオークションの話題も豊富で、2月のパリでは、かのミハエル・シューマッハの愛車であったフェラーリ「F355 GTS」や、推定落札価格で2500万ユーロ(邦貨換算約41億円)を超えるとも噂される、やはりフェラーリ「250LM」など、2025年もオークション・シーンからはさまざまなニュースが生まれそうな気配だ。
2025年1月24日、25日の両日にわたって開催された、同社のアリゾナ・オークションに話を戻そう。アリゾナ州のフェニックス・スコッツデールにあるビルトモア・ホテル・リゾート&スパを会場に、現在では1週間にもわたるオークションを開催するのは、2025年で27年目のことになる。砂漠の宝石と呼ばれるビルトモア・ホテルに集まるオートモービリアや出品車、そして何よりゲストの数は膨大で、それはRMサザビーズというオークショネアと出品者が、国際的な注目を集める大きな理由となっている。
オールアルミニウムボディのSLS AMG
まず注目したのは、このオークションのロットナンバー「176」で登場した、2014年式のメルセデス・ベンツ「SLS AMG ブラックシリーズ」だ。メルセデスAMG社の完全自社開発モデルとして、このSLS AMGが発表されたのは2009年のIAA=フランクフルト・ショーのことで、その位置づけとしては「SLRマクラーレン」の後継車として考えることも可能だが、オールアルミニウム(じっさいにはAピラーの一部にスチール素材が使用されているが)ボディの採用などで価格を一気に低下させるなど、より購入しやすいスーパースポーツを目指したのが特長だった。
ボディデザインはクーペも、また後に追加されたロードスターも、いずれも1950年代の「300SL」を想起させるもので、もちろんクーペにはガルウイングドアが、ロードスターには横開きドアが備えられるという事情も変わらない。
出品車のブラックシリーズは、もちろんSLS AMGの中でも最も走りにフォーカスしたモデルであるため、ボディ形式は当然のことながらクーペとなる。外観からはそのロングノーズのデザインが印象的だが、搭載されるスタンダードなエンジンの最高出力571psを631psへと強化。さらにレブリミットも7200rpmから8000rpmに引き上げられた6.3LのV型8気筒エンジンは、フロントミッドシップされ、同時にその搭載位置の低さも注目すべきところである。サイドからのパワートレインの透視図を見れば、エンジン本体が完全にホイールベースの内側に収まっていることは、誰の目にも容易に理解できるところだろう。
リアに位置するスピードシフトDCTは、取り付け位置をスタンダードモデル比で10mm低く、シフトスピードもさらに速められた。さらに新開発の電子制御AMGリミテッド・スリップ・デフや、専用チューニングのAMGライド・コントロール・パフォーマンス・サスペンションなどを装備。トレッドをフロントで20mm、リアで24mm拡大し、さらにフロントに専用のハブキャリアやスタビライザーを採用したことで、コーナリング時の安定感とグリップ向上を実現している。
ブレーキはAMGカーボンセラミックブレーキ。4kgの軽量化を実現したホイールやAMGライトウェイト・パフォーマンス・ストラテジーに基づく広範囲な軽量化策の効果で、2.45kg/psというパワーウェイトレシオ(重量にしてトータル70kgの軽量化に相当する)を実現したのも大きな話題だろう。
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定期的にメンテナンスも施されコンディション抜群
今回アリゾナ・オークションに出品されたSLS AMGブラックシリーズは、これまで6モデルが生産されたブラックシリーズ(SLK55、CLK63、SL65、SLS AMG、C63、AMG GT)の中でも最もプレミアム性が高く、そしてスーパースポーツとしての魅力が大きいモデルと評価してもよいだろう。
外観からもワイドフェンダーや固定式のカーボンファイバー製リアウイング、専用デザインのホイールなどで容易に他のモデルとは識別できるSLS AMG ブラックシリーズ。出品車は新車でアメリカに輸出されたと推定される132台のうちの1台で、走行距離はオークションのカタログを作成した時点で500マイル(約800km)未満と新車のようなコンディションを保っている。
2024年1月にはオイル交換、タイヤ交換、セラミックコーティングなどの整備が実施され、現在のオーナーのもとで大切に扱われ、貴重なスーパーカーのコレクションの一部として保管されてきたという。
RMサザビーズは、このSLS AMGに75万~85万ドル(邦貨換算約1億1723万~約1億3286万円)の予想落札価格を掲げオークションに挑んだが、やはりその人気は予想どおりだった。最終的な落札価格は77万5000ドル(約1億2113万円)。日本でのメーカー希望小売価格が3250万円(オプション抜き/消費税込)と発表されていたことを考えると、その値上がりの幅はやはり大きかったようだ。
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こりゃ争奪戦が繰り広げられる!