現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 【羨望のSUV】ランドクルーザー70は、世界で最も信頼されているワールド4WD。地球上には70じゃないと到達できない場所がある

ここから本文です

【羨望のSUV】ランドクルーザー70は、世界で最も信頼されているワールド4WD。地球上には70じゃないと到達できない場所がある

掲載 42
【羨望のSUV】ランドクルーザー70は、世界で最も信頼されているワールド4WD。地球上には70じゃないと到達できない場所がある

日本仕様は2.8リッターディーゼルを搭載したワゴン仕様

 日本のとくに都市部で生活しているとピンと来ないが、世界ではランドクルーザー(以下ランクル)の本質である「どこへでも行き、生きて帰って来られる」性能を必要としている人が大勢いる。

伝統を継承しつつ時代に合わせて進化したトヨタ・ランドクルーザー70が待望の日本発売

 ランクルが世界中で愛用されているのは、その圧倒的な走破性と信頼性が評価されているからである。ランクルの礎を築いたのは、1951年に当時の警察予備隊の要請で開発された「トヨタBJ」をルーツとする、ヘビーデューティな20系(1955~60年)、40系(1960~1984年)、その直系の70系だ。

 70系は1984年に登場。日本での販売は2004年に一旦終了した。ファンの間では、海外で現役モデルとして継続販売されていることが知られており、日本での再販を求める声が絶えなかった。その声に応え、2014年には期間限定で「誕生30周年記念車」が発売された。
 さらに、2023年8月には日本での再々販が発表される。今回は限定ではなくカタログモデルだ。復活した70の再々販モデルは、従来とできるだけ変えず、変えても最小限にとどめ、変えるなら従来の性能を上回ることを念頭に置いて開発したという。

 最新版の70は基本はそのままに各部をアップデートした実力車である。従来は1ナンバー登録の商用車だったが、3ナンバーのワゴン車に変更され、パワートレーンは2.8リッター直4ディーゼル(204ps/500Nm)と6速ATを組み合わせる。
 過酷な環境で使っても耐えられるよう、パートタイム4WDや前後リジッドアクスルやリーフスプリングはそのまま踏襲。ただし乗り心地を改善するために大幅に手が加えられている。

 2014年の再販モデルは舗装路で乗っても突き上げが強く、まるでトラックの荷台に乗っているかのようだった。最新版は伝統の本格四駆としてはかなり快適な乗り心地に仕上がっている。
 いまどきあまりないスローなステアリングのため、曲がるときには切り遅れがちになるが、おかげでゆったりとリラックスして走れる。70で流していると些細なことは気にならなくなる。

 未開の地でも修理に困らないよう、電子制御デバイスはこれまではあえて極力排していた。最新版は本当に必要なものを厳選し、VSCとTSC、そして一定速で勾配を登降坂できる機能を採用した。機能は限られるものの、予防安全パッケージ、Toyota Safety Senseが初めて導入されたことも特筆できる。ただし250や300のマルチテレインセレクトに相当する高度なデバイスは搭載されていない。

 日本ではデザインに惹かれたファンが大半だろう。だが70は長年ランドクルーザーを支えてきた主力だ。世界では堅牢性や信頼性といったクルマとしての高い実力が支持されている。日本では、その走破性とタフさを発揮するシーンは少ないかもしれない。だが、秘めた実力は本物中の本物。存在そのものが光る生粋のレジェンドである。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

【最新Kカー】丸型ライトのスズキ・スペーシア・ギアは「無骨かわいい」愛すべき相棒。コンセプトは「10mileアドベンチャー」
【最新Kカー】丸型ライトのスズキ・スペーシア・ギアは「無骨かわいい」愛すべき相棒。コンセプトは「10mileアドベンチャー」
カー・アンド・ドライバー
竹岡圭 K&コンパクトカー「ヒットの真相」トヨタGRヤリス「希少なスポーツカー。乗り心地は十分快適(2024年10月号)」
竹岡圭 K&コンパクトカー「ヒットの真相」トヨタGRヤリス「希少なスポーツカー。乗り心地は十分快適(2024年10月号)」
カー・アンド・ドライバー
トヨタ新型「ランドクルーザー」世界初公開! 屈強すぎる「装甲」仕様が超カッコイイ! 斬新スタイルの「オーバーランド ヴィジョン」米で実車を披露
トヨタ新型「ランドクルーザー」世界初公開! 屈強すぎる「装甲」仕様が超カッコイイ! 斬新スタイルの「オーバーランド ヴィジョン」米で実車を披露
くるまのニュース
マツダ「ロードスター」買うなら絶対に“MT”がイイ? マイチェンでさらに進化した「ND型」“ベストな仕様”ってどんなもの?
マツダ「ロードスター」買うなら絶対に“MT”がイイ? マイチェンでさらに進化した「ND型」“ベストな仕様”ってどんなもの?
くるまのニュース
【20世紀名車】初代Sシリーズ最終完成型。珠玉の4気筒DOHCを搭載した1969年ホンダS800Mクーペの俊敏世界
【20世紀名車】初代Sシリーズ最終完成型。珠玉の4気筒DOHCを搭載した1969年ホンダS800Mクーペの俊敏世界
カー・アンド・ドライバー
トヨタ「新型ハイラックスサーフ!?」世界初公開! “カクカクデザイン”×斬新「パカッと外れるルーフ」採用! 新型「4ランナー TRD“サーフ”コンセプト」米で実車を披露
トヨタ「新型ハイラックスサーフ!?」世界初公開! “カクカクデザイン”×斬新「パカッと外れるルーフ」採用! 新型「4ランナー TRD“サーフ”コンセプト」米で実車を披露
くるまのニュース
【最新フェラーリの世界】フェラーリ・ドーディチ・チリンドリ。「12気筒」は跳ね馬の象徴。最新フラッグシップはあくまで美しく、速い!
【最新フェラーリの世界】フェラーリ・ドーディチ・チリンドリ。「12気筒」は跳ね馬の象徴。最新フラッグシップはあくまで美しく、速い!
カー・アンド・ドライバー
「コンパクトSUV」で32年ぶりの復活! “カクカク”デザインのレトロスタイルが超カッコイイ! 新型「4(キャトル)」フランスで発表
「コンパクトSUV」で32年ぶりの復活! “カクカク”デザインのレトロスタイルが超カッコイイ! 新型「4(キャトル)」フランスで発表
くるまのニュース
スズキ初の世界戦略BEV「e VITARA」をイタリアで初公開。SUVルックが凛々しい本格派は2025年夏に発売!
スズキ初の世界戦略BEV「e VITARA」をイタリアで初公開。SUVルックが凛々しい本格派は2025年夏に発売!
カー・アンド・ドライバー
6000万円超え! 日産「“22年落ち”スポーツカー」出現! 新車10倍の「伝説の最終モデル」が超カッコイイ! 信じられないコンディションの「R34ニュル」福岡に登場
6000万円超え! 日産「“22年落ち”スポーツカー」出現! 新車10倍の「伝説の最終モデル」が超カッコイイ! 信じられないコンディションの「R34ニュル」福岡に登場
くるまのニュース
メルセデス・ベンツGLE/GLEクーペ/GLSの特別限定モデル「エディション ブラックスターズ」が日本上陸
メルセデス・ベンツGLE/GLEクーペ/GLSの特別限定モデル「エディション ブラックスターズ」が日本上陸
カー・アンド・ドライバー
【最新フェラーリの世界】フェラーリ・ローマ・スパイダー。ステアリングを切るだけで気分が昂る。美麗FRソフトトップオープン
【最新フェラーリの世界】フェラーリ・ローマ・スパイダー。ステアリングを切るだけで気分が昂る。美麗FRソフトトップオープン
カー・アンド・ドライバー
ホンダが「本格ゴツSUV」実車初公開! 全長5m超え×オフロードパーツ“増盛り”のCR-V兄貴分「パイロットHRC」米国で登場
ホンダが「本格ゴツSUV」実車初公開! 全長5m超え×オフロードパーツ“増盛り”のCR-V兄貴分「パイロットHRC」米国で登場
くるまのニュース
バカ売れしても不思議じゃなかったけど……シビックに惨敗! 名機4A-G搭載のホットハッチ「カローラFX」は残念すぎる名車だった
バカ売れしても不思議じゃなかったけど……シビックに惨敗! 名機4A-G搭載のホットハッチ「カローラFX」は残念すぎる名車だった
WEB CARTOP
最新のデザインコンセプトや48Vマイルドハイブリッドシステムを採用した新型BMW1シリーズが日本上陸
最新のデザインコンセプトや48Vマイルドハイブリッドシステムを採用した新型BMW1シリーズが日本上陸
カー・アンド・ドライバー
まさかのスズキ新型「ジムニー」は出ない? 去年話題の「カクカクなシルエット」はどうなった? 電動化が難しい理由とは
まさかのスズキ新型「ジムニー」は出ない? 去年話題の「カクカクなシルエット」はどうなった? 電動化が難しい理由とは
くるまのニュース
BMW発の「人気アドベンチャーバイク」が全方位的に進化! 充実装備で大陸横断のロングツーリングにも対応 “売れ筋”は「自動変速モデル」か!?
BMW発の「人気アドベンチャーバイク」が全方位的に進化! 充実装備で大陸横断のロングツーリングにも対応 “売れ筋”は「自動変速モデル」か!?
VAGUE
2024年版 世界最高峰のハイパーカー 「速さ」の限界に挑む "夢" の超高性能車 10選
2024年版 世界最高峰のハイパーカー 「速さ」の限界に挑む "夢" の超高性能車 10選
AUTOCAR JAPAN

みんなのコメント

42件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

707.41100.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

27.5503.0万円

中古車を検索
レジェンドの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

707.41100.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

27.5503.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村