■日本のユーザーがランクル70を熱望した理由
2023年8月2日、トヨタは新型「ランドクルーザー250」を世界初公開し、さらに「ランドクルーザー70」の日本再導入も発表しました。
トヨタが新型「ハイエース」を発売! 239万円から 全車で安全装備を強化
すでに世界各地で販売されている「ランドクルーザー300」とあわせて全3シリーズのランドクルーザーが出揃いました。
いずれもランドクルーザーの名に恥じない高い悪路走破性と圧倒的な耐久性を兼ね備えている点は共通していますが、それぞれのモデルが持つ性格は少々異なります。
たとえば、ラインナップの中心に位置する300は、高い質感と上級装備を持つ高級乗用車という印象の強いモデルです。
250は、300に比べてコンパクトなボディやパワートレインを持ち、日常的な使い勝手の良さが魅力の1台となっています。
一方、シリーズのなかでもやや異色の存在と言えるのが70で、300や250と比べると機能や装備が制限されています。
さらに言えば、現在の日本の公道を走行する上で必要十分な機能を備えてはいるものの、基本的な構造は1984年の登場から大きくは変わっていません。
日本国内では1984年から2004年にかけて販売された70系は、2014年に1年間の期間限定で再販売が行われています。
1度販売終了したモデルが再販売されるケースはそれほど多くはありません。
ただ、70に関しては、オーストラリアや中南米といった国々の農園や鉱山などの移動車両として重宝されており、そのほかのモデルでの代替が難しいことから、日本で販売終了となった後も海外向けに生産が継続されていました。
「ゼロからの復活」ではないという意味では、ほかのモデルに比べて再販売のハードルが低かったのは事実かもしれません。
しかし、70系が2度にわたって再販売された背景には、日本のユーザーからの強い声もあったようです。
世界で最も長い歴史を持つクルマのひとつであるランドクルーザーは、トヨタ自身が「どこへでも行き、生きて帰ってこられるクルマ」と称しています。
これは、「ランドクルーザーでなければ行けない場所」があるユーザーにとっては、ランドクルーザーを選ぶ以外の選択肢がないということを意味しています。
諸外国に比べて道路環境が整っていると言われる日本ですが、実は国土の大部分を山地や森林が占めており、わずかな平地に大多数の人々が居住している状態です。
ほとんどのユーザーは、未舗装の山地や森林にクルマで出入りすることはありません。
しかし、林業を営む人や森林保全に関わる人、行政関係者など、そうした場所へ日常的に行き来する人が一定数存在しています。
70はそうした人々に対して高いニーズを誇っています。
というより、70以外ではそうした用途に適したモデルは、トヨタ「ハイラックス」やスズキ「ジムニー」などをのぞけばほとんどありません。
70が再販売を繰り返す背景には、そうした人々からの強いニーズがあったことは間違いないでしょう。
■新型70は「コアなアウトドアファン」もターゲットに?
ただ、今回登場した70はワゴンボディのAT仕様のみに限定されており、MT仕様やピックアップトラック仕様も用意されていた2014年の再販モデルとはやや印象が異なります。
その背景には、この10年でアウトドアが大きなブームとなっていることが関係しているようです。
特に、「密」を避けることのできるキャンプや車中泊は、コロナ禍以降多くの人に注目を集めています。
そうした流れのなかで登場した70は、コアなアウトドアファンもメインターゲットとしていると考えられます。
そうなると、多くの人が扱いやすいワゴンボディとAT仕様で登場したことや、「昭和レトロ」な印象のフロントマスクとなったこともうなずけます。
また、ランドクルーザーシリーズを生産しているトヨタ車体では、2023年1月にランドクルーザー専門店の「ランクルBASE」を愛知県刈谷市にプレオープンさせています。
ランクルBASEでは、ランドクルーザーのカスタマイズやメンテナンスを手掛けるほか、オフロード体験イベントなども開催するなど、ランドクルーザーの情報発信基地としての役割を持っています。
今回登場した70や250は、「ランクルBASE」とともに日本のランドクルーザーファンを盛り上げていくための起爆剤となることも期待されているようです。
いずれにせよ、70をはじめとするランドクルーザーシリーズが世界中で高い評価を得ているのは、その高い信頼性に基づいていることは言うまでもありません。
そのなかでも「古くて新しいクルマ」である70は、業務用途やレジャー用途を問わず、唯一無二の価値を持っている1台と言えます。
※ ※ ※
70は、世界で最も長く生産を続けているモデルのひとつとされています。
時代に合わせたアップデートは定期的に行われているとはいえ、40年近くにわたって基本構造を変えることなく販売され続けているのは、やはり、70の持つ底力があってのことと言えそうです。
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
新車102万円! トヨタ新「軽トラック」発表に反響あり!「もはやハイラックス・ミニ!」「あぜ道の王様だね」の声も!“2人乗り×超タフ”が自慢な「新ピクシストラック」とは!
激混み国道1号に代わる“快適バイパス”いよいよ全通近し! 車の流れ変わる? 滋賀「山手幹線」が3月延伸
トヨタ「新型クラウンエステート」まもなく登場へ 18年ぶり復活で「大型SUV化」×奥行き2mの「めちゃ広ラゲッジ」採用! シリーズ“第4”のモデルはなぜ延期が続いたのか
6MT搭載! ホンダが名車「Z」を復活!? 超レトロな「旧車デザイン」ד丸目ライト”採用した「3ドアクーペ」に注目! めちゃ懐かしい“水中メガネ”搭載した「Re:Z」コンセプトとは
日産「新型エクストレイル」まもなく登場!? 大人気SUVが「三菱のOEM」に? 明らかになった「PHEV」モデルの正体とは
トランプ大統領が「日本の消費税廃止」を要求? JEEP以外のアメ車が日本で売れない理由は「そこじゃない」
外国人が「簡単に取れる日本の免許証制度」とは? 問題が指摘される「外免切替」 国家公安委員長「制度改正の検討」を示唆! 事故実態は「把握せず」
【中国】約200万円! トヨタ新型「bZ3X」25年3月発売に反響多数! 「RAV4より広くて快適そう」「価格安すぎ」「先進運転支援システムが気になる」の声も! 新たな「bZシリーズ」登場!
「高性能ターボ×MT」がウリなのに… 日産「“最強”2人乗りスポーツカー」なぜATのみ? 「フェアレディZ NISMO」がMTじゃない理由とは?
タカラトミーが Juju 選手とパートナー契約…スーパーフォーミュラマシンに「TOMICA」のロゴ
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
エア商売ばかりだな
乗り心地は、昭和の四駆そのものです。
快適性は全くなし。
家族会議を開いて、ホントに好きな人だけ買ってください。