現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > ジムニーか? シエラか?? 迷っている多くの仔羊へ送る独断と偏見と「安さ」の選択肢

ここから本文です

ジムニーか? シエラか?? 迷っている多くの仔羊へ送る独断と偏見と「安さ」の選択肢

掲載 22
ジムニーか? シエラか?? 迷っている多くの仔羊へ送る独断と偏見と「安さ」の選択肢

 現行ジムニー(JB64)&シムニーシエラ(JB74)が発売されて4年。未だに人気で納車は1年待ちとか言われているが、軽自動車枠のジムニーか普通車枠のジムニーシエラか? これは悩ましい問題。実は私、初めて買ったクルマがJA71の幌車で、その時も「軽(JA71)か普通車(JA51)か?」でかなり悩んだ。そんな筆者が「いったいどっちなの?」に意見を言わせてもらおう。というか、「オレが買うならこっち!」ですね。

 あ、これはあくまで個人の見解なので、あまり目くじら立てずに読んでいただけると幸いです。

ジムニーか? シエラか?? 迷っている多くの仔羊へ送る独断と偏見と「安さ」の選択肢

文/今坂純也(DIRT SKIP)、写真/スズキ、FavCars.com

「男の相棒」だったはずのジムニーだが…

2018年7月に20年ぶりのフルモデルチェンジを果たしたジムニー。先代は「丸くなってる……」と戸惑うファンも多かったが、今回は原点回帰した感の強いエクステリアデザインとなり、「男の相棒」のイメージが復活!!

 ジムニーがこの世に誕生したのは1970年、軽自動車がまだ360ccだった頃。今もなお採用されるラダーフレームや前後リジッドアクスル、副変速機付きパートタイム4WDシステムを搭載したLJ10は、「男の相棒」として誕生。その後もジムニーは軽自動車でありながら本格クロカン車として愛され、2018年に登場した現行ジムニーもそのテイストをしっかりと受け継いでいる。

 現行ジムニー・シエラ登場時、筆者はランドローバー・ディフェンダー110を愛車にしており、新型は本格クロカン車でありながら「ルーフやフェイスデザインがディフェンダー、もしくはメルセデス・Gクラスのミニチュア版みたいで、本格クロカン車なのにかわいいな」と思った。

 しかし、アウトドア・キャンプブームの流行もあってか、まさか「男の相棒」が今のような「ソロキャン派」「キャンプ女子」ほか、キャンパーや“普通の人”にも支持されるようになるとは思いもしなかった。ジムニーにとって「新しい客層」がやってきたわけだ。

 現行ジムニーとシエラ、外観上の大きな違いはオーバーフェンダーがあるかないか程度。つまり、ナローボディかワイドボディ(ナローボディ+オーバーフェンダー)かってこと。これは昔もほぼそうだった(ターボの付いた軽にはボンネットにエアスクープがあり、ノンターボだった1300ccのシエラにはなかったが)。で、内装はほぼ同じ。

 自分のような古いタイプは「やはりジムニーは軽でしょ!」と言いたいが、現行ジムニーは今までのジムニーとシエラとは少し変わった様子。

 かつてのシエラは1298ccで、高速道路ではエンジン回転数が抑えられることで「若干快適かな?」程度のメリットしかなかったと思う。でも現行シエラは排気量が1.5 リッター(1490cc)に上げられたK15Bエンジンとなり、今までのシエラが言われた「排気量がデカいくせにレスポンスは悪いし、パワーだって軽のジムニーをチューンすれば凌駕できる程度じゃん」はもはや過去のものとなったようだ。

 やっぱりターボ付きとはいえ660ccの軽と1500ccの普通車では高速道路走行時の余裕度には差がある。軽のジムニーで高速道路を100km /hを超える速度で走ると、エンジン音はうなっていて到底一般道と同じ音量で助手席に座った人と会話ができない。ボリューム的には1.5倍程度大きな声で話をすることになる。

 対してシエラでは、100km /hを超える速度でもジムニーほどはエンジンがうならない。頻繁に高速道路を使って移動し、そこに少し快適性を求める人にはシエラだろう。

では自分が選ぶならどっちか? 今の自車ラインナップに加えるならジムニー!

維持費の安さ、カスタムのしやすさなどを考慮するとセカンドカーとするなら「男の相棒」であるジムニーのほうに軍配が挙がる

 すでに日常使いの普通車と軽トラを所有している私なので、3台目はできるだけ維持費が安いほうがいい。となるとジムニーだ。

 燃費はジムニーとシエラではそこまで大きな差はないが、都心では軽と普通車では駐車場代に差がある場所も多く、事実かつて都心に住んでいて軽を所有していた時は自分の駐車場代は1万8000円、同じ敷地内の普通車は3万5000円なんて場所もあったのだ。これに加えて自動車税は安いし、高速代も普通車の8掛け程度だ。

 高速道路の快適性に関しては、自分は「トコトコゆっくり走ればいい」と考え、かつエンジン音がうるさいクルマには慣れているほうなので、シエラじゃないとダメとは思わない。

 また、自分は「オーバーフェンダー」というものがあまり好きではなく、クロカン車には細身&大径タイヤを履かせたい派だし、カスタムもいろいろ楽しみたい。

 ジムニーのカスタムパーツはあきれるほど多く、「いじってオフロードで遊びたい!」ならやはりジムニーだろう。ただ、輸出もされるシエラは海外通販などでパーツを手に入れることも可能ではあるが。

1台しか持てないなら……5ドア版を待つ!?

ファミリーユース、遊びグルマとして使用するなら3ドアのジムニーよりも5ドアだったらシエラかな。気になるのは納期……(画像はベストカー制作のCGイラスト)

 「おいおい、突然5ドアかよ!」と言われそうだが、1台しか持てないなら1台ですべてを及第点でまかなえるシエラにする。それも今話題の5ドアを待って購入するだろう。

 シエラの5ドアは、すでにインドでテストカーが何度か目撃されており、2023年1月13日に開催されるインドのオートEXPOで発表されると噂されている。同時期に開催される東京オートサロンで発表されることを願って、オレならコレを買うかな~。

ついに新型ジムニー5ドアの「生写真」がリーク! 2023年1月13日世界初公開! 日本発売はいつ?

 5ドア版はシエラを30cmストレッチしただけのようだが、荷物の多い我が家にはそれでも魅力。全長3850mmははっきり言ってかつて乗っていたディフェンダー110にはまったく及ばないが、ミニチュア版の本格クロカンと言った感じで悪くない。ディフェンダー110や、大きな現在の愛車の運転を嫌がる妻に、遊びの帰り道に運転を代わってもらうこともできる。妻と二人でキャンプや登山、スキーに行くことが多い我が家にとって、シエラの5ドアはちょうどいい遊びグルマな感じなのである。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

「AI EV時代のトヨタ」めざすファラデー・フューチャー、新型EV『FX』最初の試作車が完成
「AI EV時代のトヨタ」めざすファラデー・フューチャー、新型EV『FX』最初の試作車が完成
レスポンス
待ってろスイスポ!!! FF1.3Lターボのピリ辛ボーイズレーサー[新型GRスターレット]は若者にも手が出しやすい250万円で登場か!?
待ってろスイスポ!!! FF1.3Lターボのピリ辛ボーイズレーサー[新型GRスターレット]は若者にも手が出しやすい250万円で登場か!?
ベストカーWeb
F1関係者への入国拒否が続くラスベガス。角田裕毅も足止め「危うく帰国させられるところだった。来られてラッキー」
F1関係者への入国拒否が続くラスベガス。角田裕毅も足止め「危うく帰国させられるところだった。来られてラッキー」
AUTOSPORT web
Team HRC、S耐の2年計画を完遂。初期メンバーの武藤「楽しい環境がいつまでも続けばいいな」
Team HRC、S耐の2年計画を完遂。初期メンバーの武藤「楽しい環境がいつまでも続けばいいな」
AUTOSPORT web
“45年ぶり”マツダ「サバンナGT」復活!? まさかの「オープン仕様」&斬新“レトロ顔”がサイコー!ワイドボディも魅力の「RXカブリオレ」とは?
“45年ぶり”マツダ「サバンナGT」復活!? まさかの「オープン仕様」&斬新“レトロ顔”がサイコー!ワイドボディも魅力の「RXカブリオレ」とは?
くるまのニュース
“ボロボロ”のランボルギーニ「ミウラ」に価値はある? マニア垂涎“ジャンクヤードのガラクタ”がオークションに登場! 気になる価格は?
“ボロボロ”のランボルギーニ「ミウラ」に価値はある? マニア垂涎“ジャンクヤードのガラクタ”がオークションに登場! 気になる価格は?
VAGUE
なんとハイブリッド仕様も!! クラシックなボディに6気筒を押し込んだ[クラウン]セダンがスゴすぎる
なんとハイブリッド仕様も!! クラシックなボディに6気筒を押し込んだ[クラウン]セダンがスゴすぎる
ベストカーWeb
ミニバンなら日本車……とも言い切れんぞ! ちょっとマイナーだけどヨーロッパにも個性派ミニバンが存在した
ミニバンなら日本車……とも言い切れんぞ! ちょっとマイナーだけどヨーロッパにも個性派ミニバンが存在した
WEB CARTOP
「すごい多重事故…」 関越道で「トラックなど3台が衝突」発生! 2車線が一時通行規制で「通過時間70分」の大渋滞 圏央道も混雑
「すごい多重事故…」 関越道で「トラックなど3台が衝突」発生! 2車線が一時通行規制で「通過時間70分」の大渋滞 圏央道も混雑
くるまのニュース
SS12は“安全上の問題”でキャンセルに。SS11を終えた時点でトヨタ勝田貴元は総合3番手|WRCラリージャパンDAY3午前
SS12は“安全上の問題”でキャンセルに。SS11を終えた時点でトヨタ勝田貴元は総合3番手|WRCラリージャパンDAY3午前
motorsport.com 日本版
コンチネンタル、車内の生体情報を検知する革新的ディスプレイ発表へ…CES 2025
コンチネンタル、車内の生体情報を検知する革新的ディスプレイ発表へ…CES 2025
レスポンス
[圧倒的燃費]と環境性能! [トヨタ・ヤリス]を超えるクルマってぶっちゃけある? 
[圧倒的燃費]と環境性能! [トヨタ・ヤリス]を超えるクルマってぶっちゃけある? 
ベストカーWeb
給与が高いスイスに拠点を置くザウバーは例外? ハースF1小松代表、FIAが検討する予算上限”優遇措置”に反論「皆反対している。シンプルなままでいい」
給与が高いスイスに拠点を置くザウバーは例外? ハースF1小松代表、FIAが検討する予算上限”優遇措置”に反論「皆反対している。シンプルなままでいい」
motorsport.com 日本版
日産「新型スカイライン」発売! 歴代最強「匠“手組み”エンジン」×旧車デザインの「特別仕立て」登場も「次期型」はもう出ない…? 「集大成」完売した現状とは
日産「新型スカイライン」発売! 歴代最強「匠“手組み”エンジン」×旧車デザインの「特別仕立て」登場も「次期型」はもう出ない…? 「集大成」完売した現状とは
くるまのニュース
実は大きく違う!? モータースポーツ総合エンターテイナー濱原颯道が開催した「クシタニライダー台湾人スクール」で感じた台湾人ライダーと日本人ライダーの練習環境の違いとは
実は大きく違う!? モータースポーツ総合エンターテイナー濱原颯道が開催した「クシタニライダー台湾人スクール」で感じた台湾人ライダーと日本人ライダーの練習環境の違いとは
バイクのニュース
旧車への憧れ、理由の1位は「デザイン」、人気車種は…旧車王が調査
旧車への憧れ、理由の1位は「デザイン」、人気車種は…旧車王が調査
レスポンス
いずれスポーツカー[バブル]は崩壊する!! その時あなたは買う勇気があるか!?
いずれスポーツカー[バブル]は崩壊する!! その時あなたは買う勇気があるか!?
ベストカーWeb
レゴとF1、パートナーシップを締結…2025年からクリエイティブな遊び提案へ
レゴとF1、パートナーシップを締結…2025年からクリエイティブな遊び提案へ
レスポンス

みんなのコメント

22件
  • ジムニーの車体にシエラのエンジンがいいな
    狭い山道に行くから幅が狭い方がいい
  • 山で使う車と見れば、オーバーフェンダーは邪魔なだけなんだけどメインカ―にする人は欲しいんでしょうね。
    サイドミラーにウインカーって、山に入らない事を前提にしてるしワイルド感のない普通の車っぽくて嫌いかも。
    個人の自由だしどっちでもいいけど、僕もリセール考えるならMTがいいと思う。
    今の新型出るまで中古ジムニーのATは部品取り車扱いで二束三文だったの知ってる。
    しかし今どき旧々式4速AT・・・タフ車ジムニーに・・・スズキもよもやATがこれほど売れるとは思ってなかったでしょうに。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

165.4200.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

0.0650.0万円

中古車を検索
ジムニーの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

165.4200.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

0.0650.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村