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デミオは今、こんなに上質だ!マツダ 2試乗記

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デミオは今、こんなに上質だ!マツダ 2試乗記

9月12日に販売がはじまったマツダのもっともコンパクトなハッチバック「マツダ2」に、さっそく乗った。乗り心地がとてもいい、好印象のモデルだ。

マツダ2はかつてのデミオだ、新世代マツダブランドを鮮明化するべく、車名を変更したという。搭載するエンジンは1496cc直列4気筒のガソリン・エンジンと、1498cc直列4気筒のディーゼル・エンジンがメイン。

【主要諸元(15S L パッケージ)】全長×全幅×全高:4065mm×1695mm×1525mm、ホイールベース:2570mm、車両重量:1070kg、乗車定員:5名、エンジン:1496cc直列4気筒DOHC(110ps/6000rpm、141Nm/4000rpm)、トランスミッション:6AT、駆動方式:FWD、タイヤサイズ:185/60R16、価格:209万円(OP含まず)。マツダ 2はデミオのグローバル・ネームだった。ガソリンとディーゼル、ともにFWD(前輪駆動)仕様と4WD仕様が選べる。くわえて、1496ccのガソリン・エンジン搭載モデル(プレミアム・ガソリン仕様)には、6段マニュアル・トランスミッションも用意される。とくに後者は興味ひかれるものの、今回は試乗出来なかった。

デミオからマツダ 2に名称が変わるとともに、エクステリアとインテリアが一部変わった。とくにインテリアは、ブルーグレーのレザー仕様を設定するなど、高いクオリティが好ましい。

ステアリング・ホイールは本革巻き。オーディオおよび運転支援系のスウィッチ付き。メーターパネルは中央に回転計を配置。ヘッドアップディスプレイは標準。Lパッケージのドライバーズシートは、このクラスでは珍しい電動調整式(6Way)。また、フロントシートはヒーター機構付き。開発担当者に訊くと、シートとサスペンション・システムは、大きく手が入れられているという。

とくにサスペンションは、開発担当者が「低速域の乗り心地から高速域の安定性まで、広い範囲で足まわりの動きを改良するべく、新しいダンパーを採用したほか、バンプストッパーの素材なども見直しています」と、述べる。

最小回転半径は4.9m。ガソリン・エンジンのスペックは1496cc直列4気筒DOHC(110ps/6000rpm、141Nm/4000rpm)。オートマチック・トランスミッションは6段。ATモデルは走行モード切り替え機能付き。たしかに、マツダ 2でとくに印象的だったのは、乗り心地のよさだ。近年のマツダ車は、速度が上がっていくと、「乗り心地が硬めだなぁ」と、感じる場面が時どきあるのだけれど、マツダ 2は終始、しなやかさを失わない。

2570mmのホイールベースに1.1t程度の車重であるが、乗り心地には、もっと重量級のモデルのような落ち着きさえ感じられる。

先進安全装備も充実加速もよい。軽量ボディゆえに、最大トルク250Nm(マニュアル仕様は220Nm)を発揮するディーゼル・エンジン搭載モデルはもちろんのこと、最大トルク141Nmを発揮するガソリン・エンジン搭載モデルだって、けっして遅くかんじない。

今回乗ったのは、ガソリン・エンジン搭載モデルもディーゼル・エンジン搭載モデルも6段オートマチック・トランスミッションつき。駆動方式は、前者は前輪駆動、後者は4WDだった。両モデルとも、期待以上によかった。

ガソリン・エンジン搭載モデルのWLTCモード燃費は19.0km/L。ディーゼル・エンジンのスペックは、1496cc直列4気筒DOHC(105ps/4000rpm、250Nm/1500~2500rpm)。アクセルペダルはオルガンタイプ。上級グレードの16インチ、アルミ・ホイールの表面は高輝度塗装。ガソリン・エンジン搭載モデルは0~100km/hまでの実用域の加速で、かったるさを感じさせないし、ディーゼル・エンジン搭載モデルは4WDだからといっても重量を感じさせない。くわえてディーゼル・エンジンは、回転が上がっていくにつれ、エンジン・サウンドはそれなりに高まるものの、耳障りではない。

ステアリングはどのモデルもやや重めの設定である。なお、中立付近での応答性はいまひとつ。個人的な好みとしては、操舵力がもうすこし軽めで、かつあらゆる部分でレスポンスが高いほうがいい。

「マイ ファースト マツダとして、はじめてマツダ 2に乗ったひとが、クルマのすべてを学べるように開発しました」

試乗会のときに述べた、開発主査を務めた和田宜之氏の言葉である。マツダ 2はサイズからして、たしかに、初心者に最適だ。そして、クルマの楽しさがわかっているベテラン・ドライバーも、充分評価してもらえると思う。

レーン・キーピング・アシストなどのスウィッチは、メーター横にある。上級グレードは、360°カメラが標準。上級グレードのシート表皮はレザーと人工皮革(グランリュクス)のコンビタイプ。通常時のラゲッジルーム容量は280リッター。リアシートのバックレストは40:60の分割可倒式。マツダ 2になって、運転支援システムも充実した。全車速対応のレーダークルーズコントロールやレーンキープアシスト、夜間歩行者検知機能が追加された衝突被害軽減ブレーキ(アドバンスト スマートシティ ブレーキサポート)などが追加された。

インフォテインメント・システム(マツダ・コネクト)は、新たにApple CarPlayやAndroid Autoにも対応するようになった。

純正インフォテインメントシステムの「マツダ・コネクト」は、新たにApple CarPlayやAndroid Autoにも対応する。純正ナビゲーションを使うには、専用のSDカード(4万9500円)が必要。マツダ 2のラインナップは、ガソリン・エンジン搭載モデルが「15S」(154万4400円~)、「15S PROACTIVE」(166万3200円~)、「15S PROACTIVE S Package」(186万8400円~)「15S L Package」(205万2000円~)。それにプレミアム・ガソリン仕様の「15MB」(162万円)。

ディーゼル・エンジン搭載モデルは、「XD PROACTIVE」(195万4800円~)、「XD PROACTIVE S Package」(211万6800円~)、そして「XD L Package」(241万3800円)。

文・小川フミオ 写真・安井宏充(Weekend.)

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